人々は、誰かが自分の人生の責任を取ってくれるの待って、時間を無駄にしている。
人生以外のことなら、自分で責任を取っているのに。
/ グロリア・スタイネム
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すっかりすっとばしていましたが、本日は「ゲーム業界面接事情」受験生篇。
面接する側にもいろんな人種が居るように、受ける側にもいろんな人が居るという話。
就職活動は競争です。要は周囲より優れて(見えれば)いればいいわけで。
という事は、就職活動する学生さんは相手企業の事以外にも、自分の周囲にどのような存在が多いのか?自分はどのような属性なのか?を確認する事でより確かな戦略を立てる事ができます。たぶん。
……という心意気で書きましたが、なんかダラダラした話になってしまいました。
必勝法なんかではないので絶対に期待してはいけないのスケ。
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就職試験のプロセスの一貫として、グループディスカッションが存在する会社があります。
1テーブル6人~10人くらいで集まって、何かテーマを決めてディスカッションします。テーブルには社員がついて発言をチェックすると。雑感としては
・発言が多すぎず少なすぎず。
・でも会話のイニシアチブを取っているように見える。
>発言していない人に話題を振ったり。
>意見をまとめようと試みたり。
>会話が盛り上がらない時に違う切り口を見つけたり。
>でも、自分の意見を無理に押し通さない。
こんな感じの人が好まれる気がしますが。
まあでもあんな短い時間で何が判るんだか僕も良く判らないので、正しい攻略方法はどこか別の就活サイトを見てください。
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グループディスカッションに出てくる学生さんには大体3種類くらいの人が居ます。
A・コミュニケーション能力が高く、会話上手。
B・一応会話に参加する、が何か足りない。
C・問題が多い。
Aの人は説明要らないと思います。
Bの人は頑張ってるけど、どこか足りない。
Cの人は足りないのではなく、問題がある。
グループディスカッションでは、まずCの人になってしまわないようにしないといけない。
では、Cにはどういう特徴があるのか?
「黙りすぎ」
「喋りすぎ」
この二種類。
「黙りすぎ」は、緊張しているのか会話が苦手なのか判らないんですが、会話に参加しない人。たまにAタイプの人間に話を振られた時に自分の意見を言う……ってそれはAタイプの引き立て役にしかなってないよ!利用されてるよ!搾取さ(以下略)みたいな。
あとこのタイプの人は書記役を買って出る人も居ますが、あんまりオススメ出来ない。書記をやりながら会話に参加するのは割と高度なスキルが居るので。
緊張しても無理でもいいから、頑張って話を切り出していこう。それしかない。
「喋りすぎ」は、自分の興味あるフィールドをガーッと喋っちゃうタイプ。わかる。わかるなー。わかるんだけど、無理矢理に押しつけたって皆の顔は曇るばかり。
学校だと自分の趣味で押し切っちゃえばなんとかなったかもしれないけど、グループディスカッションでそれをやると選考官の顔も曇るばかりなわけで。
とにかく、この2種類のキャラは危険。なので該当する人はちょっとバランスを取るようにするのが良いと思います。最低限そこは押さえた方がいい。
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で、グループディスカッションを突破した人は面接に行くワケです。
まあ、面接する相手については
ゲーム業界面接事情~面接官篇
http://ameblo.jp/yokota6/entry-10463511012.html
を参照してください。
今回は受験生側のタイプと、その対処を書いておきます。
複合型の人も居るので、自分のタイプに合わせて戦略を選んでください。
★ゲームに興味の無い一般の人
特徴
・ゲーム業界もとりあえず受けてみました的な。
・「高校時代まではゲーム好きでした」「弟の持ってるPSで(以下略)」
思われがちなパターン
>どうせゲームなんて知らないんでしょ?
対策
>何か特定のジャンルだけでもゲームの勉強をする。
>バイトやサークルの自慢はほどほどに。
>面接官がオタクでもドン引きしない。
★よく喋るオタクの人
特徴
・友達が多い。でもジャンルが偏っている。
・休日もみんなでカードゲームしちゃったり。
思われがちなパターン
>オタク度が高すぎてキツイなあ。
対策
>ゆっくり喋ろう。早口はデメリットでしかない。
>特定のゲームジャンルだけ語らない。出来れば非オタなジャンルも。
>ゲーム以外の話題も用意しておく。
★喋らないオタクの人
特徴
・友達が少数精鋭グリーンベレー。
・休日は一人で読書。
思われがちなパターン
>企画でこのコミュ力の無さは厳しいな……
対策
>笑顔笑顔。今キミは怯えたハムスターにしか見えてない。
>とりあえず自分の話をするように頑張ってみよう。
>それが無理なら、質問する事で時間を稼ごう。
★アーティスト気質な人
特徴
・美大系とか。
・動画編集とか出来ちゃったり、写真が趣味だったり。
思われがちなパターン
>アーティストぶって共同作業に向かないのでは?
対策
>多芸アピールがイヤミにならないように。嫌いな人も居るので。
>「何故デザイナー希望じゃないの?」と聞かれるので答えの用意を。
>よほど自信が無い限り自分でキャラを描くのはやめよう。
★理系っぽい人
特徴
・眼鏡。
・意外とプログラムを書けない人多し。
思われがちなパターン
>会話が面白くないなあ。
対策
>「何故プログラマー希望じゃないの?」(以下略)
>笑いが足りない。せめて明るく振る舞う努力を。
>冷静なせいで熱意が足りないように見えるから前向きな姿勢を。
★ゲーム専門学校系な人
特徴
・若い。
・学校の課題で作った企画書を持参。
思われがちなパターン
>学校の課題ならみんなやってくるよねー。
対策
>大卒の人と比べると経験的にどうしても会話が弱い。そこを自覚。
>若さと熱意で「かわいがられキャラ」を目指す。
>学校外のスキルを何か一つ持つ。忙しくて大変だとは思いますが。
基本戦略は「自分の属する集合の弱点を理解してそれをカバーするように振る舞う事」……でしょうか。
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いろいろ書いたんですが、今日の日記には迷走感がありますね……
自分がロクな学生じゃなかったので、正しい受験生像ってのがパッと浮かばないので。
受験生の皆様はもっと他の人の意見を聞いてみるのがいいでしょう(なんたる結論)。
昔、ナムコの会社説明会にヨレヨレの私服で行ったら、みんなスーツで私服が僕一人だったんですよね。
面接もロクな事言ってなかった気がしますし。あの時に採用してくれた社員の人には感謝の念を超えて「何故?」というキモチでいっぱいです。
ま、会社なんて属さなくても生きていけますし、世の中の会社員のほとんどはブーブー言いながら過ごしている訳ですから、就職活動もあんまり深刻にならずに多少肩の力を抜いてやるくらいでもいいのかもしれません。
就職氷河期と言われて久しいですが、学生の皆様は頑張って生き延びてください。
生きていれば人間なんとかなりますので。