「ぷるぷる、ぼくわるいスライムじゃないよう」
ドラゴンクエストV /
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世の中がドラクエ6とかで浮かれている最中に、借りていたドラクエ5をプレイ終了したので感想。
パパに連れられる序盤は、自由度は低いけどアトラクション感あり。
当時はこういうのは新鮮だっただろうなーと思いつつプレイ。
キャラはあまりに子供過ぎて感情移入出来なかったけど、サーベルタイガー子供のチロルと出会って激変。チロルかわいいーチロルーみたいなキモチで「ちからのたね」とか「まもりのたね」とかを与えまくりの日々。装備も常に最新。その付近で売ってる一等良い装備をチロルに買ってやる(自分は拾った武器で過ごす)。チロルー。
にも関わらず、お父さんの死によりチロルとお別れ。チロルー!
ヒドスギル。
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そして10年後。
奴隷スタートは新しい演出だけど、チロルと別れて茫然自失状態。モチベーションわかないままに放浪。
なんか途中でマーリンとか言う魔法使い(老人顔で両手をうわーっと上げてる敵)が仲間になった。というか、こいつ以外は仲間になかなかならない。スライムとか仲間になってくれたらいいのに。
そしてこのマーリンが弱い。ポンポン死ぬ。馬車に入れる事が出来るのを知らなかったので、ものすごく頻繁に街に戻って蘇生する日々。
弱いし、カッコワルイし、可愛くもない。
話しかけても「フムフム」とか言うだけでラチがあかない。
勘弁してくれじいさん。
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マーリンの弱さが逆に面白いのか?と思っていた頃に「洞窟にケモノが居る」という情報。チロルだ!チロルに違いない!
イキオイ良く洞窟に入って苦労して最深部に行ったら、チロル発見!チロルの後ろの剣に触れようとしたらチロルがガブリエル。ギャー!
きっとボコボコにしたら自分の事を思い出してくれるという少年漫画的な発想により、戦闘開始。
チロル強い!魔法全然効かない!通常攻撃も効かない!
結局アイテムを使用するという仕様(今いいこと言いました)に気付いたのは何十ターンも至近距離で殴り合ってMPもHPも減りまくってギリギリになってから。当然マーリンは死亡。
かくして大きくなったチロルと共に再び冒険。
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そのうちに、ある街の富豪の娘と結婚する事に。誰だこの子全然モチベーションわかないなーというものの、ゲーム進行に必要だろうという事でナントカの指輪を取りに行く。
死にまくるマーリンを援護しながら、ようやく指輪を二個ゲット。
その後、なんだかんだとバタバタあって「ビアンカ」「フローラ」「デボラ」の3人から結婚相手を探す事に。彼女達についての感想は
ビアンカ
バランス型幼なじみ。
明らかに「この子を結婚相手にすべき」演出が続いたせいで
逆に嫌気が差してしまう。
大体、10年以上離れていたらほとんど他人だよ……
フローラ
清楚系。
「選ばれない感」が良くて、この子がいいなあ、と思ってた
けれど街のNPCの「ビアンカさんは可愛いけど、フローラ
さんは優しい」という情報から、「じゃあフローラは可愛く
ないのか?」というキモチになり始め、やがて前髪の形とか
まで気になりはじめてしまう始末。
デボラ
ツン系。
基本的にダメなタイプだけどデレになる可能性はあるのか?
ドラクエでどこまでの振り幅を見せてくれるのか?
という挑戦的なキモチを無理矢理作らないとダメな相手。
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結果、プレイヤーに残された最後の選択肢である「誰とも結婚しない」という行動。つまり電源切断。ここで僕のドラクエ5は終了。
これが誰か一人と結婚するって話なんだったら、多分してた。
けど、複数から選べと言われた瞬間に「自分だったらこうする」という思考に入ってしまって「いやー結婚するほどの気分にはなれないなー」という答えしか出力されず。
ストーリーだと受け入れられるのに、自分が選択することは受け入れられないというのは興味深いなあ。
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この先の事は想像するしか無い。
結婚しなかった僕は、強くなったチロルとマーリン老人との冒険を続けてるんだろう。
チロルにはお嫁さんが来るのかもしれない。
あれ?チロルってオスだっけ?メスだっけ?
まあいいか。それで子供なんか出来たら最高だ。
マーリンは意外と強くなってるんじゃないだろうか。
イオナズンとか使えるようになるくらいに。
というか装備をきちんとすれば、あんなに死なずに済んでいたのかもしれない。ごめんねマーリン。
それで父親のカタキというか、奴隷の辛酸をなめさせてくれたあのナントカという奴を倒しに行くに違いない。成長したチロルとマーリンならやれるはずだ。