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希望とは一般に信じられている事とは反対で、あきらめにも等しいものである。
そして、生きることは、あきらめないことである。
/ アルベール・カミュ



毎年この季節になるとゲーム企画書のサンプルのページにアクセスが集中します。

宇宙で2番目にダメなゲーム企画書の書き方。
http://www.bukkoro.com/taro/planning.html

あー、chrome だとみられないな。そろそろ直そう。
キテレツ企画書ですが、サンプルとしてまとまっているものはあまり世の中に無いようなので需要がある様子。皆さんのお役に立てればいいのですが。



就職活動中の大学生を応援してみる
http://d.hatena.ne.jp/founder/20100213/1265997329

営業系の人の面接の心得。
要約すると「年寄りの前ではそこそこバカのフリをしろ」という大変タメになるお話。
日経新聞を読んでる親が何故「愚か者でない」のかは僕には良くわからなかったんですが、まあ営業系の人はそういう価値観なんでしょうかね。

ということで、ゲーム業界の面接事情について考えてみるテスト。
長文の割に内容薄いので注意!



貴方がどこにでも居る一般的な学生さんだとします。
ゲームの企画職なんてのは、まあ理系から文系から芸術系まであらゆる人が応募してくる訳です。応募から最終までを考えると、中小企業で100倍~1000倍。大企業になると1000倍~1万倍(場合によってはそれ以上)。

こんなの受かる方がおかしい訳で。
しかも能力が高いからと言って必ずしも受かるワケじゃない。
仮に貴方が

 ・イケメン(というか好印象を持たれる顔)で
 ・明るくて面白く
 ・その上、会話が論理的で
 ・頭の回転も速くて
 ・絵も描けて
 ・ゲームに深く精通している上に
 ・プログラムも書けて
 ・英語も喋れる

というどこを探しても居ないようなスーパーマンだとしても、大企業に受かる確率は30%くらい。いや、もっと低いかも。
スーパーマンが受からない理由はどこにあるのか?



貴方が今の学校に入学した時まで時間を巻き戻します。

学校で貴方はクラスを見回してみます。
貴方はクラスの3分の1を何かしらツマラナイ存在だと思っているでしょう。
残るクラスメイトの2/3のうち、貴方は半分を「なんとなく合わない」と思っているでしょう。
残った1/3とは貴方はうまくやっていけるハズです。それを「友達」と呼んでいると思います。
クラスの1/3を友達と呼べない人は、就職活動の前に友達を増やした方がいい気がします。2/3以上を友達だと思っている人は、先方がそう思っていない可能性が強いです。

社会も同様の比率で友達(になれる人)が存在しています。
貴方とうまくやっていける人達は33%しか居ません。残りの67%は意味の分からない宇宙人です。

貴方は面接をします。
貴方と価値観を共有出来ない67%の宇宙人が混じっています。当然、宇宙人は貴方の価値を判らない訳ですから、受かる確率は33%しかありません。
3次面接まであるとすれば、あなたの受かる確率は3.7%にまで落ち込みます。

もちろん能力によって多少は上がりますが、それでも一定の比率で低レベルな合格率な訳です。
つまり、スーパーマンが大企業に合格出来るとは限らない。

いかにデキが良くても33%の確率でしか合格出来ません。
ここが攻略のポイントなんですが、ゲーム業界プランナーの面接では本質的な能力だけで合格出来る事は1/3しか無いわけです。残りの2/3は、なんとなく気分で落とされます。貴方が友達をなんとなく選んだように、先方は貴方をなんとなく選びます。



面接官の中には、

 「オレはちゃんと能力を見ているよ!」

という人はたまに出てきますが、100% 嘘です。
何故か?

世の中にある多くの能力には優劣が存在します。
音楽や絵やスポーツは、何かしらのアウトプットがあり、優劣が容易に付けられます。
「音楽や絵にはいろんな良さがあるから比べられないだろう」と思う人も居るかもしれませんが、各ジャンルにそれぞれに優劣は存在します。旨い中華屋と不味いイタリアンがあれば旨い中華屋に入りますよね?それと同じです。多少の差異はあるものの、本能的に優劣を共有出来てしまいます。

ところがプランナーというのは能力に対して絶対的な優劣を付ける事が出来ません。
思い付きでパッと書いた殴り書きを素晴らしいと評価する人も居れば、キレイに体裁を整えた書類を見て評価する人も居ます。ハキハキ喋る方が良いと言う人も居れば、ゆっくり喋る方が思慮深いと考える人も居ます。

当然、67%の宇宙人達は貴方の本当の能力を推し量る正しい術は持ちません。
それは、イケメンスーパーマンにも、貴方にも平等にふりかかります。



では何で合否を決めるのか?

正確な能力を推し量る事が出来ない以上、面接官は彼の歴史から生み出されたロジックを信じて貴方を判定します。たとえば「サークルのリーダーの価値は低い」とか。

面接の場というのは、貴方の能力をアピールする場ではありません。
面接官の好みに合致しているかどうかを調べる場です。
合格したいのであれば、貴方は面接官の好みに合わせる必要があるのです。
もちろん許容しがたい価値観であれば、会社を選ばないという選択肢もあるんですが。



では、太鼓持ちみたいに相手をヨイショしていればいいのか?というと、全ての人がそういう訳ではなく「こいつはお世辞ばかりだな」と見抜いて嫌う人も居る事が事実です。
特定のフォーマットで形作られるほど人間の情動は単純ではありません。

相手の問いかけに対して素早く回答すると「頭の回転が速い」と思う人も多いですが、「即答するって事は大して考えてないからダメなんだ」と考える人も居ます。ワタミの社長がそう言ってました。この言説に振り回されて、全国で何百人もの面接官が「即答する学生はダメ」だと思っている事でしょう。ウンザリする話ですが。



セオリーが存在しない以上、貴方は面接官の好みをその場で調べる必要があります。
日経新聞を読んでいると答えるべきかどうか?バカを装う方がいいのか?トークで魅せるべきか?論理的な思考を披露すべきか?保守的であるべきか?根性や体力をアピールした方がいいのか?

相手の感情を探る必要があります。
通り一辺倒な質問(ex. 志望動機)しかされないのであれば、なかなかチャンスは無いですが、対話形式の面接であれば、相手の反応を調べる事が出来ます。

「僕は学校の課題で何度も徹夜をしました。体力には自信があります」

と体力をアピールした時に、相手が嬉しそうな反応をしたらその話題を広げます。たとえば「営業には体力があった方が少しでも取引先を回れるかと思いま(以下略)」とか。
相手がピンと来てない様子なら「もちろん体力だけではなく、ジックリ考えて戦略を練った上で行動に移す事も忘れないように心がけて(以下略)」とか。

細かく細かくジャブを打つように、相手の表情や質問内容から、相手を調べてその好みに適合していく訳です。たまに嘘の表情を作る人が居ますが、そこらへんは頑張って見抜いてください。

これがゲーム業界のプランナーの面接に於ける、おそらく最善手だと思います。
ゲーム業界に就職する程度の事で、ここまでやるべきかどうかは疑問ですが。



僕は学生の頃にこんな事は全然出来ませんでした。
正直に言うと、今も出来ないです。

ただ、世の中の面接官が驚くほど歪んでいて、狭量な価値観でしか皆さんを見る事が出来ないという事実だけは知っておいても損は無いと思う訳です。

この日記を含めて世の中に蔓延している「面接は○○だ」という分かり易いメソッドに惑わされる事のないように、自分をしっかり持って就職活動を頑張ってください。



一見シメたようで、なんと次回に続く。

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