小児拡張型心筋症闘病記録「パパ!ぼく元気になったらジャスコに行きたい!」 -9ページ目

小児拡張型心筋症闘病記録「パパ!ぼく元気になったらジャスコに行きたい!」

4歳の時突然「特発性拡張型心筋症」になった息子と家族の記録です。

本番の朝はあいにくの雨模様だった。


僕らが演舞をすれば晴れるだろうと


さほど気にもせずに


パンだけバイキングの朝食を食べた。


4種類の小さめなおいしいパンを全部


腹に詰め込んで


時間通りに全員集合しバスと地下鉄を


乗り継いで会場へ移動した。


少し強めの雨に打たれながら会場に着くと


入場前に「ARTIST」という文字と


自分の名前が書かれた


ネックパスをもらった。


そうか、僕たちはこの2日間は


ARTISTなんだなと。


全員気が引き締まった表情に変わった。


ロッカールームとゲスト控室の


場所を確認するとすぐに


日本大好き外国人達でごった返した


会場の人波をかき分けながら


ファーストステージへ向かった。


初演舞のステージがある会場は


想像以上に広くて


全団員、テンションが上がった。


僕らが着くとステージでは人気芸人の


ジャルジャルさんがリハをしていた。


出番の20分前になり、ステージ裏では


それぞれの立位置や演舞の順番などを


戦々恐々と打ち合わせしていた。


「俺、ここの位置でいいんですよね?」


「この演舞終わったらどこに戻ればいいんだろう?」


「あれっ?ここって足閉じるんだっけ?」


「マント投げたら回収お願いします!」


見かねた団長が皆を集めて言った。


「本番のギリギリまで打ち合わせを


してる奴はいない。ここまできたら


間違ってもいいから


楽しんでやればいい。


事前リハがないのだから


初日はリハだと思ってもいいくらいだ。


ビビんな。練習どおり思い切り行こう。」


緊張で強張っていた団員達の表情が


少しほぐれたように見えた。


「5分前です!」


マーネージャー的役割をしてくれている


斉藤君の声にも力が入る。


皆、ジャンプしたり首をこきこきさせたり


ソワソワし始めた。そんな中、


佐々木の良くんが


「ヨコシンさん、そろそろ出番じゃないすか?」


と軽く僕にキュー出しをした。


「あっ、あれね。本当にオレでいいの?」


と団長の顔をチラッと見ると


「ヨコシンに任せる。けど心配。」


という表情だったのでおふざけはなしと悟った。


こうなったらドンっと行こうと声を出した。


「よしっ、みんな円陣を組もう!手を出して!」


団長が右手を円陣の中央に差し出すと


阿部副団長がそれを支えるように


右手を重ねる。


その上に大友副団長、及川副団長、


臨くん、イタさん、辻君、


庄司君、岡崎さん、根本君、


佐々木良君、佐々木淳君、


ナベさん、まるさん、武田先生、


保志さん、千田君、五十嵐君、


そして僕。


19人の気合を一つに重ねた。


目を閉じてすーっと息を吸ってから、


「押忍!いよいよ今日という日が来ました。


日本で応援してくれている


留守番組のみんなの分も


思いっきりぶっ放そう!


失敗を恐れずに


俺達らしく、クールに、


爽やかに決めてやろう!


いくぞーーーっ!」


重ねた右手の山に力が入る。


「青空応援団いざっ出陣!


えいっ!えいっ!えいっ!


おっーーーーーーーーっ!」


右手を全員で天へ振りかざし


出陣の雄叫びを上げた。



今だから言いますが


本当は緊張をほぐす意味で


「なんだチミはっ!


だっふんだっーーー!


いくぞーーーーーっ


アイ~~~ン。」


という志村バージョンも


用意していたのですが


今想うと


シリアスバージョンでよかったと思う。



全員が配置に付くと間もなく


登場曲の「凱旋」が流れ始めた。


イントロから曲の歌い出しに


差し掛かるタイミングで


皆勢いよく走り出し、登壇した。


登壇してしまえばもう破れかぶれ


団員全員にスイッチが入った。


「勝鬨をあげろぉーーーーーーっ!!」


前日の凱旋門とルーブル美術館の広場に


響き渡った団長の声が一段と力強く


会場にこだまし、演舞開始。


蒼天仰ぐ、ファイト、


及川副団長の六尺エール、


夢叶い花咲ん、辻君の三尺エールと


演舞は順調に進行し、


会場のお客さんから希望者を募り


エールを送るコーナーとなった。


始めはなんのことかわからない様子で


最初の1人目の方がエールを送られる


行為を見ていた観客達が


「次、希望の方おられますか!」と


言った瞬間、会場のいたるところで


歓声交じりに手が上がった。


僕は6尺エールの一番手をやらせていただいた。


会場に降りた根本団員が希望者の名前を伺うと


「エマニュエルさんです。」と。


壇上の団員だけに聞こえる声で


「押忍!がんばれ、エマニュエルでいきます。」


と伝え、ステージ前方に出る際に


耳元で団長がボソッと


「エマニュエル・・・夫人・・・w」と


半笑いで言った。


えっーー!このタイミングで言うーー!?


自分も名前を聞いて最初に浮かんだのは


籐の椅子に座ったシルビア・クリステルだったけれど


唇を噛んで必死に笑いをこらえ、


最初の「エールよぉぉいっ!」の発声で


シルビアの映像を蹴散らし、


エールを送らせていただいた。


https://www.youtube.com/watch?v=H8bKFQ2e9ts


その後は予想以上に希望者が多く、


とても時間内でこなしきれる人数ではなかったので


根元団員の独断と偏見で厳選し、


エールを送らせてもらった。


フランスの方々は日本人的な恥じらいはなく、


自分のためにエールをしている団員の


演舞を食い入るように見つめ、


満面の笑みで喜んでいたことが


印象的だった。


4~5人の方へのエールを


送らせてもらった後、


勝利の万歳、凱歌0番、凱風


あっぱれと通常演舞にもどり


最後の見せ場である「団長エール」


でファーストステージを終えた。


ステージをハケる頃には


会場は割れんばかりの拍手と


歓声に包まれていた。


「応援」は異国の人達にも伝わる。


僕達は確かにそのことを実感した。


ステージ裏に戻り、互いに


労をねぎらい合う言葉をかけ、


汗をぬぐった。


ちょっとの失敗はあったけれど


皆とりあえずホッとしたようだった。


初回のステージで流れと


観客の反応の感触をつかんだことを


基準にして2回目以降のステージは


団歌等のショー的要素を省き、


一緒になって楽しめるエール希望者演舞の


時間を多く取るように


プログラムを変えてみた。


これが大当たり。さすが団長。


独立型ではなく、ブース展示が行われている


メイン会場内にある文化ステージと


15周年特別ステージの2つは


観客と一体感を味わうことができて


団員達の間でも好評だった。


そしてなんといっても忘れられないのは


メイン展示会場から少し離れた場所にある


ショーイベントのためだけに設営された


メインステージは、なんと1万人規模の椅子が


並び、有名アーティストがライブをするような


まさに夢のステージという規模だった。


メインステージを目の当たりにした


全員の感想は


「おおっーーーっすげぇーーー!!」


「BZ'とかと一緒のクラスじゃーーんっ!


ステージだけ。」


とはしゃぎまくりだった。


と同時にこれだけのステージで


演舞をさせていただく機会を


与えられたことに感謝していたと思う。


3回の公演を終え、


激しい疲労感が顔に滲み出て来ていたが


皆今日の最後の力を出し切ろうという


男の表情になっていた。


時計が17:00を回った。


ほぼオンタイムで今日4回目の


入場曲「凱旋」が流れ始めた。


予め上手と下手の半分づつに


別れた団員達が何かを吹っ切るように


勢いよくBZ'クラスのメインステージへ


飛び出した。


「勝鬨をあげろーーーーっ!」


一回の公演ごとMAXの力を出し切って


いた団長の声もわずかにかすれて


来ていた。


団員全員がそれに気付いていたけれど


初日最後の演舞を最高の気合いで


飾ろうと後に続く。

メインステージの満員の


観客達にも希望者へエールを


送る演舞は大好評で


もっと続けて欲しいムードに


包まれていたがプログラムは


ラストの団長エールを迎えた。

三三七拍子の手拍子を


観客の皆さんに「一緒にやろう!」と


団長が促すと、フランスの方々は


理解も早く楽しそうに両手を上げて


一緒にリズムを刻んでくれた。

「もういっちょっ!」


タン、タン、タン、タン、


タン、タン、タン………


「やぁーーーーーーっ!」


「よぉぉーーーーっ!」


ドンっ!!」


団長:「ありがとうございましたぁ!」


全団員:「押忍っ!」

BZ'クラスの会場に


鳴り続ける拍手と声援を背中に


受けながら


緊張と不安だらけだった


初日公演を終えた。


「事前打ち合わせも最小限で


リハもなかったから


初日は捨てたつもりだったが


ここまでやれれば上等だ。


明日は余裕だべw」


団長の言葉で締めくくり


帰り支度をしようとゲストルームの


裏で休んでいると思いがけない


サプライズがあった。


僕らの演舞を観ていたマネージャーさんからの


依頼でなんと同じ日に出演していた


X JAPANのYOSHIKI氏にエールを


送ることになったのだ。


しばらくするとYOSHIKIさんが現れて


蒼天仰ぐと東京組のナベさんが三尺エール、


最後に団長エールを送らせていただいた。


「いやー、すごいねー。迫力あるね。」


というような感想を述べながら


YOSHIKIさんは団員一人一人と


「ありがとうございました。」と丁寧に


握手をしてくれた。


最後に僕らもYOSHIKIさんから


力をもらい会場を後にした。


それからシャルルドゴール駅の近くの


ホテルのレストランで食事をし、


アベテツ副団長の誕生日を


皆で祝福して宿泊先のホテルへ戻った。



3日間下駄を履いていたことによる


負荷が足の裏の疲労を加速させ、


正直歩くのこともかなりしんどかったので


団長とALUKUのむっちんの配慮で


足裏のマッサージをして


もらい眠りに落ちた。



7月6日、公演最終日の朝は


雨が降ったり止んだりの


中途半端な天気だった。


昨夜のマッサージのおかげで


足の裏は絶好調。

(むっちんありがとう!)


集合時間までに駅へ着いて


別ホテルの団長たちと合流した。


団長の一部の荷物がホテルの


従業員に清掃時に捨てられた


というアクシデントがあった。


それを聞いていた


辻くんが焦りはじめた。


どうやら財布をホテルへ忘れて


愉快なサザエさん状態だという。


付き添いの岡崎さんとホテルへ戻ることに。


本人はかなり青くなっていたが


無事財布も見つかり一安心でした。


午前中はインタビューチームと


物販ブースチームに分かれて


行動することになった。


本職が営業職だからというだけの


理由で物販チームへ行くことに。


斉藤君、ナベさん、千田君、臨君、


庄司君と道行く観客たちへ


扇子と手ぬぐいを片言の英語と


途中から男らしく日本語で


説明し販売した。


「いらっしゃいませー!


いらっしゃいませーーっ!


ジャパニーズ扇子がなんと7ユーロ!


買ってくれたらエールをもれなくプレゼント!」


最初はなんのことだか首をかしげていた


お客さんたちも実際に購入者が


エールをプレゼントされている


場面を見ると私も欲しいと


いくつか商品が売れた。


ナベさんの販売力がひときわ素晴らしかった。


それぞれの持ち場の役割を終え、


最終日の1ステージ目の時間を迎えた。


観客たちとの一体感が快感の


文化ステージからのスタートだった。


不安材料は団長の声が復活していない


ことだった。そこで急遽、


団長の発声のパートは大友副団長が


吹き替えをすることになった。


耳をそば立てなければ聞こえないほど


本当にかすれた声で団長が言った。


「大友、俺の声の代わりをおまえに任せる。」


「押忍!」


あの時の大友君の引き締まった表情が


忘れられない。


しょっぱなのステージは


昨日の教訓を活かし、皆堂々としていた。


2ステージ目のBZ’クラスの


メインステージ裏で控えている時に


団長がアベテツ副団長に


「これを読んでくれ。」とiphoneを渡した。


「わかりました。代読します。


なぁみんな、残りのステージを


全力で臨み、全力を尽くそう。


二度と戻らぬ今日という日に、


後悔の念だけは残すな。


面倒臭い、疲れたという己の中の敵に勝て。


互いを思いやり、助け合うのだ。


荷物を分けよ。


声出しは人を頼るな。


皆をカバーしようとしたら、


俺は声を失ったが大丈夫。


気迫で押す。


全員で応援をするぞ。

皆を誇りに思う。


あと数ステージで終わる。

諦めず、後悔を残さず。


世界を青空という愛と心強さで塗りつぶせ。」


全員の目と胸にこみ上げてくるものがあった。


気力と気合に再度スイッチが入った。


本番5分前、ガラガラだった1万人の席は


信じられないほどの満席状態だった。


そして団員のテンションをあげる「凱旋」が流れた。


https://www.youtube.com/watch?v=JM30nxnJG6k


最後は1万人全員で三々七拍子。

https://www.youtube.com/watch?v=3Lt44lccbUo


感動的な余韻に浸る間もなく、


進行上の時間的な都合で


3ステージ目のジャパンエキスポ


ステージへ移動する。


こちらも満員の大盛況。


団員達の体力も限界に近づいてきていた。


最後の力を振り絞りながら4ステージ目である


ラストステージの控室へ入った。


泣いても笑ってもこれがフランスでの


本当に最後のステージ。


皆それぞれの胸に何を思うのか。


かすれ声の団長:「さぁ、これでラストだ!」


全団員:「押忍!」


かすれ声の団長:「声つぶせよ!」


全団員:「押忍!」


かすれ声の団長:「後悔すんなよ!」


全団員:「押忍!」


かすれ声の団長:「行くぞぉ!」


これまでの疲れを吹っ切るように


全員、勢いよく15周年特別ステージへ


走り出した。


昨日よりもスムーズに配置に付き


大友副団長により最後の演舞の


口火が切られる。


「勝鬨をあげろぉぉぉーーーーっ!」


「うぉぉぉぉーーーーーーっ!!」


「蒼天よぉぉぉーーーーいっ!」


旗を振りながらこれまでのことを


思い出していた。


輪王寺での練習のこと。


デビュー演舞のみちのくYOSAKOI祭りのこと。


みんなで飯を食ったこと。


みんなでカラオケに行ったこと。


グラフでの筋トレのこと。


肉体的には限界に来ていたが


気力で乗り切ろうと指先にまで


神経を尖らせて型を披露しながら


その後の演舞も順調に進む。


そして、演舞最後の団長エールの時、


何の合図もなくそれは起こった。


「さんさんっ、ななっびょぉーーしぃ!」


演舞を締める掛け声を


団長を支えるように


団員全員で発声したのだ。


おそらく、皆の頭の中に


団長のいつものあの声が


しっかりと聞こえていたのだと思う。


渡仏組、日本で待機組の気持ちが


一つになった瞬間だった。


激しい鳥肌と涙が止まらなかった。


そして全員で会場と一つになるように


両手を大きく広げて手拍子を促した。


後方から皆の様子を見ていたが


誰もが悔いのない爽やかな笑顔で


ある者は泣きながら、またある者は


涙を堪えながら


手拍子を刻んでいた。


鼓手の千田君が後からこう言った。


「最後の団長の笑顔がスゲーいい


笑顔だったんすよ。現場とかで一緒に


いる時間多いすけどあんな笑顔は


見たことないので印象的でした。」


やがて演舞を閉める太鼓がドドンッ!と鳴り、


僕らのフランスでのステージは幕を閉じた。


足早に控室に戻ると


全員でハイタッチして達成感を分かちあった。


かすれ声の団長:「ここまで大変だったけど・・・


素晴らしかった!よくやったと思う。」


ほぼ全員が号泣。


感じ取ったもの、得たものは


個人差があると思うけれど


それはきっと経験者にしかわからない


かけがえのないものだと思う。



爽快感を醸し出しながら


EXPO終了までの


次の行動に移るため、


再度2チームに分かれることにした。


1つはチーム・ザ・物販


日本から持参したグッズをなるべく


多く販売したい目的で。


もう1つは帰り客へサービスエールを


送りまっせ班。


僕は今度はエール班へ行くことにした。


会場から駅へ向かう途中の広場で


またもやゲリラで演舞を実演し


帰り客の気を引く。


これがまたまた大成功。


「蒼天仰ぐ」→「ああ宮城県」を


地獄の5連チャン×数回。


団員は交代で旗振りをしたが


団長は一人でがんばっていた。


その合間に大好評の希望者エールと


写真撮影会を行った。


19時までの約2時間のあいだ、


希望者達は絶えることなく


楽しい時間を過ごすことができた。


そう、僕達のフランスのステージは


公式のステージだけではなかったのだ。


帰り客もまばらになった頃、


物販チームが満足気の笑みを


浮かべながら戻ってきた。


どうやらかなりの売り上げになったらしい。


全員揃うと、昨日食事をしたホテルで


ささやかな打ち上げをした。


アルコールを解禁されたので


缶ビールで乾杯した。


なんとも言えない格別な味だった。


そして、団員一人一人と団長が


握手したり抱き合ったり、


互いに感謝の気持ちを打ち明け合った。


その様子を一通り見ていたが


誰一人「完結」と思った者はいなかった


と思う。


今回のフランスは通過点の一つ。


僕達はキズを癒して次の未来へ進むのだ。




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朝の会場入り



ジャパン・エキスポステージ



文化ステージ


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15周年特別ステージ



メインステージ


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凱風




物販ブース




帰り際のゲリラエール



写真撮影「やっぱアタシおしょしぃ~。」



ゲストルームの入り口で記念撮影



メインステージのリハ前にパチリ。



調子に乗ってパチリ。

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YOSHIKIさんとXポーズを決める幸せ。


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なんの写真すか・・・ね?



フレーーぇっ!フレーーぇっ!※★△○!



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「やったーー!万馬券!」みたいな画ですね。


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ヨガのポーズで楽しかったっすねをアピール。

MVPの辻君



アベテっちゃん誕生日オメデトーレ!



サダポンさんいろいろとお世話になりました。

ありがとうございました。



先輩!記念写真を撮りましょう!



団長、シャンパン飲んでいいすか?


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B型集まれ~。意外と少ないのね・・・



頼れる東京組のイケメンたち。



アラフォートリオその1



ナイス2ショット!



タイアード?2ショット



おばか2ショット



さり気なくアイ~ンのクオリティが高いね。

しょんつぁん。


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帰りの空港はこんな感じで・・・・


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こっそりアイス食っちゃお~うっと。



待ち時間は8時間でーす。


副団長のスリーショット







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デビュー演舞のみちのくYOSAKOIから


9か月後、僕はたくさんの仲間に支えられながら


フランスの舞台で演舞をさせていただいた。


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それは夢ではなく、確かな現実だった。


43歳にしてあらためて


目標に向かってやり抜く大切さを学んだ。


初めは少人数だったけれど


継続することで多くの仲間ができる


喜びを知った。


そして、こんな自分でも鍛錬することで


誰かの世界を変える一助ができる


やりがいを見つけた。


やっぱり人生に遅すぎることはないんだね。


打ち上げの時の


「一緒に来れてよかった。」


了ちゃんの言葉、あの世まで持ってくよ。



いつもありがとう。


青空応援団に入団してよかった。


これからもよろしく。


団員のみんな、

伊藤社長率いるチームイトオンの皆様

どうもありがとうございました。





そんな青空応援団の特番が


8/24(日)午後3時~3時55分に


地元のミヤギテレビで放送されます。


これって何気にすごい事なんですよ。


















来年は皆でN☆へ行こう!

2週間前のことになりますが

予てから期待と不安を抱きつつも


楽しみにしていた


JAPAN EXPO 2014 15th


フランス公演が幕を閉じた。


行きの飛行機の中で


1年前の8月のことを思い出していた。



ドリプラ新潟の帰りにへぎそばをすすりながら


団長の了ちゃんに


「ヨコシンさぁ、SCPDハートの活動は


応援することが根底にあるじゃん?


だったらいろんな応援のカタチがあったって


いいと思う。


YOU、応援団に入っちゃいなYO。


絶対いいと思うんだよね。」


と勧誘されたことがきっかっけだったなぁって。


あの時は「あっ、うん。お、おうよ。」って


咄嗟に返事をしたけれど


「応援団ってオレにできるかな?」という気持ちと


「ええいっ!入ってしまえっ!」という


気持ちが入り混じった心境だった。



右も左もわからぬまま、見よう見まねで


約1ヶ月の練習の経て、


デビュー演舞のみちのくYOSAKOI祭りに


出させてもらった。


降りしきる雨の中、


団長と副団長が演舞する後姿から


放たれた本気を目の当たりにした時、


僕の気持ちは固まった。


中途半端にはできないな・・・と。


それから、習うより慣れろ精神で


できる限り練習に参加し、


本番の演舞にもできるだけ


出演するようにした。



健康まつり


大崎八幡神社でのエール


後藤副団長のお兄さんの結納


ドラムカフェのマリコさんへのエール


辻団員の結婚式


気仙沼さかなの駅、復興屋台村


応援団の一つの節目となった


ドリームプラン・プレゼンテーション

2013世界大会


東京ドームシティホールでの演舞


一般の方から依頼をいただいた結婚式


東北福祉大での講演会


巻っこデリプラin石巻


七ヶ浜国際センター


日和山公園


ランチで寄ったおかせいさん


秋保のホテルで開催されたダーツ大会


仙台ハーフマラソンのスタート時の応援


愛グループホーム仙台栗生


岩ヶ崎高等学校ソフトボール部へのエール


勾当台公園野外音楽堂での公開エール・・・・


こうやって思い出してみると


健康祭りだけかな行けなかったのは。



本番を経験するたびに応援することの


意義を知らされた。


応援する側も応援される方も


いつまでも記憶に残る。


だから、形振り構わずに一生懸命エールを


送ることも大切だけれど型はきちっと覚えて


できればかっこよくできる方がいいと思った。


心を決めたその日から模範となる了団長、


阿部、将哉、後藤、及川副団長の


それぞれにマボイと思ったところを


自分なりに取り入れて


発声や演舞の入り方から終わり方まで


あれこれ習いながら型を定着させた。


(今は大友副団長のマボイ動きを


取り入れようとアレンジ中ですw)


眠れない機内でそんなことを思い出しては


絵の具をマーブリングしたような気持ちで


フランス入りをした。



現地のホテルに到着後すぐに各演舞で


旗を振る選抜を決めるテストをした。


候補者が定員以上になった演舞は


日頃の練習量の成果で決まるので恨みっこなしだ。


選ばれたメンバーは誰もが納得していたと思う。


夕方は景気づけに全員で近くの


ショッピングセンターへ食事に行った。


ジャスコ(現イオン)の巨大なおフランスバージョン


みたいで密かにテンションが上がった。


入店してから間もなく


「おおっ!この雰囲気!


なんかジャスコのフランス版ってやつかい!」


とつぶやくと千田君に


「ヨコシンさんどんだけジャスコ好きなんすかーw?」


と聞かれたので


「うん、そうねー、週8ペース。」と


ビシッと指パッチンで答えてやりましたよ。


ショッピングセンター内のよさげなレストランに入り


各々が注文したドリンクが運ばれて来た。


「諸君、今日までよくがんばった。


本番に備えて気を引き締めていこう。


明日から禁酒。


今日は飲んでいいぞーーーっ!


乾杯ーー!」という団長の掛け声に


「ひゃっほうっーー!


本番はやってやるぜーー!」


と団員全員で戦の前の美酒に酔いしれた。


酒好きの及ちゃんとイタさんが


めっちゃうれしそうに飲んでたっけな。


長旅のせいもあってホテルに戻ると


全員倒れるように眠り込んだ。・・・と思う。



2日目は地下鉄で移動し


フランスで宿泊施設を経営している


KYOYAさんの応援からスタート。


オーナーへ魂を込めたエールを届けてから


次のミッションである


ジャパンエキスポの会場視察&打ち合わせ班


(アベテツ副団長、ネモちゃん、

 保志さん、佐々木君)


と凱旋門でゲリラエール班(残り全員)


に分かれて行動した。


今回の渡仏チームの中でクレバーなヤツという


人選だった視察班は重要な任務を


完璧にこなしてくれた。


それがなかったら僕たちはあの演舞をすることは


できなかった。ありがとうね。感謝です。


一方、ゲリラエール班は


凱旋門に到着するとすぐに演舞の準備をした。


「よしっ、やるぞ。」団長の一言で


「押忍!」と発しただけで


あらかじめ決められたそれぞれの配置につく。


観光客たちが興味の眼差しでざわめきだつ。


「勝鬨をあげろぉーーーーーーっ!」


団長の掛け声が凱旋門広場に響き渡り


「ドンっ!ドンっ!」千田君の暴れ太鼓が唸りをあげ、


「うおっーーーーーーーーーー!」


団員全員の勝鬨の叫び声で会場はヒートアップ


「そおてんよぉーーーいっ!(蒼天用意)」


「しょぉーーーーーーーぃっ!」


「蒼天仰ぐぅ、我がぁ同胞ぉーーー」


聞き慣れた旗が風を切る音がテンションを上げる。


そのまま一気に団歌「蒼天仰ぐ」を熱唱熱演した。


演舞が終わると会場から


観光客達は笑顔で


ものすごい数の歓喜の拍手を送ってくれた。


すかさず、個人へのエールを募集し


応援とはこういうものだという実演をした。


こちらも大好評で異国の方へ


応援という行為が受け入れられる好感触を得た。


この日のパリの天気予報は雨だったが


僕らが演舞を終えると


雲は晴れ、澄み渡る青空が広がった。



やがてヘロヘロになって戻って来た視察班と合流し


ルーブル美術館へ向かった。


現地に着くと1時間30分ほどの自由時間を


もらったので好きなグループに分かれて


美術館鑑賞をすることにした。


とはいっても1時間30分ではすべてを観ることが


不可能な規模なのでなんとなく感で


一つのエリアを観て回ることにした。


はじめは10人くらいで一緒に回っていたのだけれど


元来美術鑑賞が好きなものでいつの間にか


本気モードで一人になって鑑賞していた。


残念ながらモナリザは観れなかったけれど


美術品一つ一つと対話をするように観る事が


できたのでとても心が満たされた貴重な


時間を過ごすことができた。


集合時間になり、飯を食いに行くかと動こうとすると


サダポンさんが


「ちょっと、こんな素晴らしい場所でも


エールしたくなって来たんじゃない?」


と団長にけしかけた。


「別にしたくねーよ。」


「したいんでしょ?本当は?」


そんなやりとりが1分ほど続くと


「よしっ、じゃあ、ちゃちゃっと決めよう!」


「勝鬨をあげろぉーーーーーっ!


 蒼天よぉーーーぃっ!」


凱旋門と同様にいきなりの演舞と


歓喜の拍手の渦。


場所が場所だけにさすがに警備員に注意されたので


お詫びを言って撤収移動した。


晩御飯は団長より、本番前の団員を再度


戒めるため「野菜中心に!」という指令がくだり


予約したレストランへ。


そこで明日の本番の陣形や演舞の順番、


移動するステージのルートなどを


かなりの時間を費やして打ち合わせし、


お開きにした。


ホテルに着いたのは24時過ぎだったかな。


昨日よりも確実に増した疲労を抱えて


明日の本番への誓いをそれぞれが胸に秘めながら


ホテルの小さなベッドに倒れこんだ。



さらりと綴りましたが、


凱旋門やルーブル美術館の広場で演舞をしたことは


日本の応援団至上、初なのではないかと思う。


何気にすごい経験をさせてもらったのだなと思う。


本番前の緊張ほぐしや肩慣らしには


十分すぎるステージだった。



疲労で熟睡する者。


枕が変わると眠れない者。


ルームメイトのいびきがうるさくてやんだぐなった者。


緊張で眠りが浅かった者。


それぞれの団員達のフランス2日目の夜は過ぎ、


そして、運命の本番の朝を迎えた・・・・。



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羽田国際空港出発前。

佐々木団員:

「フランスに行く前につけ麺を食べればよかったな」

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フライト前の食事。

根本団員:「フランスでは何を食べようか・・・」

純団員:「やっぱフランスパンじゃないすかね。」

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ドーハ空港にて。後ろのテディベアは

NYにいる時に一度見ているので再会した感じ。

5億円で落札されたそうです。


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画だけでみると完全に修学旅行だね。

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間もなくシャルルドゴール空港に着陸



宿泊先のホテルに着いたぜぇ~

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ホテルからバスで15分のショッピングモール

AEROなんとか。テンションMAX!


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サラダを中心に食べるんだよ。


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この日は特別にパスタやピザも食べました。

パスタは超薄味でした。

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雄大社長、満面の笑み。

一緒に行けてよかったね。


早朝のバス停にて。登校風景ですな。



地下鉄に揺られて・・・


KYOYAさんのオーナー

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凱旋門に到着

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リサーチ班の保志団員も到着!

実は団長の次に筋肉ムキムキMENなんです。


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曇天を晴天に変えてやろう!

この後、本当に見事に晴れました。


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演舞の後ちょっぴりの観光タイム

凱旋門の迫力ある彫刻達に心を奪われて

ポケーっとしてたら・・・・


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集合時間に遅刻してヒモでつながれました。


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またまた地下鉄に揺られて・・・


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着いたぜルーブル美術館。ねっ、辻君


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古代彫刻のレベルの高さに驚愕し・・・


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王室美術品に心奪われて・・・


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歴史的美術品観賞後、御返しとばかりに

蒼天仰ぐを堂々とやりきりました。

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「了ちゃん、手首大丈夫?」

「だいじょうブイっ!」


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地下鉄車内でフランス人男性に

メンチを切っているような

イケメン部の千田団員。


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ホームで乗り換えの地下鉄を待つ臨団員


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明日の本番前に各ステージの立ち位置を

綿密に確認しました。



次回はもっとたくさんの団員達の


オフショットを載せようかな。


お楽しみに。



昨日の夜にブログを書こうと思っていたので
タイトルは昨日のままです。

去年の9月に初心者で入団して
汗と涙と笑いにまみれた
あっという間の9ヶ月間でした。

正直、自分にできるかどうか不安というか
わからなかったけれど
今、羽田国際空港にいることが
僕の人生の中でまた一つ大事な
時間を過ごしなさいという
天の思し召しなんだと思う。

家族のみんな餞別と我儘をきいてくれて
ありがとう。

会社の皆さん、お客様、不在の期間
ご迷惑をおかけしますが
よろしくお願いいたします。

応援団の国内留守番組のみんな、
みんなの分も渡仏組全員で
魂のエールをぶっ放して来ます。

これまでの様々な本番を経て来て、
応援の奥の深さを感じ、
理解できているような気がします。

僕もいつか、誰かの人生に
良い風を吹かせられる
エールが送れるような団員になりたい。

失敗を恐れずに

いつもどおり行こう。

デビュー演舞のよさこい祭りの時に

比べたら度胸も技量も上がったはずだ。

緊張したら

愛する家族を、愛する人を思い出して

その人だけにエールを送るイメージで

演舞しよう。

宮城県代表、いや日本代表として

ビビらずに

俺たちらしく

爽やかに

クールに演舞しよう。

青空応援団、いざ出陣!

エイッ!エイッ!エイッ!オーーーっ!

行って参ります。


公開練習演舞も真剣に。

団長の学ランを着ちゃったよ

二代目応援団達にも思いよ届け

フランスの天気は雨の予報。
気合いのエールで
晴らしてやろうぜ!


由宇人、
見送りに来てくれてありがとう。
パパは応援団の中で
一番非力だけど
一番ハチマキが
似合う存在としてがんばって来るぜ!