2週間前のことになりますが
予てから期待と不安を抱きつつも
楽しみにしていた
JAPAN EXPO 2014 15th
フランス公演が幕を閉じた。
行きの飛行機の中で
1年前の8月のことを思い出していた。
ドリプラ新潟の帰りにへぎそばをすすりながら
団長の了ちゃんに
「ヨコシンさぁ、SCPDハートの活動は
応援することが根底にあるじゃん?
だったらいろんな応援のカタチがあったって
いいと思う。
YOU、応援団に入っちゃいなYO。
絶対いいと思うんだよね。」
と勧誘されたことがきっかっけだったなぁって。
あの時は「あっ、うん。お、おうよ。」って
咄嗟に返事をしたけれど
「応援団ってオレにできるかな?」という気持ちと
「ええいっ!入ってしまえっ!」という
気持ちが入り混じった心境だった。
右も左もわからぬまま、見よう見まねで
約1ヶ月の練習の経て、
デビュー演舞のみちのくYOSAKOI祭りに
出させてもらった。
降りしきる雨の中、
団長と副団長が演舞する後姿から
放たれた本気を目の当たりにした時、
僕の気持ちは固まった。
中途半端にはできないな・・・と。
それから、習うより慣れろ精神で
できる限り練習に参加し、
本番の演舞にもできるだけ
出演するようにした。
健康まつり
大崎八幡神社でのエール
後藤副団長のお兄さんの結納
ドラムカフェのマリコさんへのエール
辻団員の結婚式
気仙沼さかなの駅、復興屋台村
応援団の一つの節目となった
ドリームプラン・プレゼンテーション
2013世界大会
東京ドームシティホールでの演舞
一般の方から依頼をいただいた結婚式
東北福祉大での講演会
巻っこデリプラin石巻
七ヶ浜国際センター
日和山公園
ランチで寄ったおかせいさん
秋保のホテルで開催されたダーツ大会
仙台ハーフマラソンのスタート時の応援
愛グループホーム仙台栗生
岩ヶ崎高等学校ソフトボール部へのエール
勾当台公園野外音楽堂での公開エール・・・・
こうやって思い出してみると
健康祭りだけかな行けなかったのは。
本番を経験するたびに応援することの
意義を知らされた。
応援する側も応援される方も
いつまでも記憶に残る。
だから、形振り構わずに一生懸命エールを
送ることも大切だけれど型はきちっと覚えて
できればかっこよくできる方がいいと思った。
心を決めたその日から模範となる了団長、
阿部、将哉、後藤、及川副団長の
それぞれにマボイと思ったところを
自分なりに取り入れて
発声や演舞の入り方から終わり方まで
あれこれ習いながら型を定着させた。
(今は大友副団長のマボイ動きを
取り入れようとアレンジ中ですw)
眠れない機内でそんなことを思い出しては
絵の具をマーブリングしたような気持ちで
フランス入りをした。
現地のホテルに到着後すぐに各演舞で
旗を振る選抜を決めるテストをした。
候補者が定員以上になった演舞は
日頃の練習量の成果で決まるので恨みっこなしだ。
選ばれたメンバーは誰もが納得していたと思う。
夕方は景気づけに全員で近くの
ショッピングセンターへ食事に行った。
ジャスコ(現イオン)の巨大なおフランスバージョン
みたいで密かにテンションが上がった。
入店してから間もなく
「おおっ!この雰囲気!
なんかジャスコのフランス版ってやつかい!」
とつぶやくと千田君に
「ヨコシンさんどんだけジャスコ好きなんすかーw?」
と聞かれたので
「うん、そうねー、週8ペース。」と
ビシッと指パッチンで答えてやりましたよ。
ショッピングセンター内のよさげなレストランに入り
各々が注文したドリンクが運ばれて来た。
「諸君、今日までよくがんばった。
本番に備えて気を引き締めていこう。
明日から禁酒。
今日は飲んでいいぞーーーっ!
乾杯ーー!」という団長の掛け声に
「ひゃっほうっーー!
本番はやってやるぜーー!」
と団員全員で戦の前の美酒に酔いしれた。
酒好きの及ちゃんとイタさんが
めっちゃうれしそうに飲んでたっけな。
長旅のせいもあってホテルに戻ると
全員倒れるように眠り込んだ。・・・と思う。
2日目は地下鉄で移動し
フランスで宿泊施設を経営している
KYOYAさんの応援からスタート。
オーナーへ魂を込めたエールを届けてから
次のミッションである
ジャパンエキスポの会場視察&打ち合わせ班
(アベテツ副団長、ネモちゃん、
保志さん、佐々木君)
と凱旋門でゲリラエール班(残り全員)
に分かれて行動した。
今回の渡仏チームの中でクレバーなヤツという
人選だった視察班は重要な任務を
完璧にこなしてくれた。
それがなかったら僕たちはあの演舞をすることは
できなかった。ありがとうね。感謝です。
一方、ゲリラエール班は
凱旋門に到着するとすぐに演舞の準備をした。
「よしっ、やるぞ。」団長の一言で
「押忍!」と発しただけで
あらかじめ決められたそれぞれの配置につく。
観光客たちが興味の眼差しでざわめきだつ。
「勝鬨をあげろぉーーーーーーっ!」
団長の掛け声が凱旋門広場に響き渡り
「ドンっ!ドンっ!」千田君の暴れ太鼓が唸りをあげ、
「うおっーーーーーーーーーー!」
団員全員の勝鬨の叫び声で会場はヒートアップ
「そおてんよぉーーーいっ!(蒼天用意)」
「しょぉーーーーーーーぃっ!」
「蒼天仰ぐぅ、我がぁ同胞ぉーーー」
聞き慣れた旗が風を切る音がテンションを上げる。
そのまま一気に団歌「蒼天仰ぐ」を熱唱熱演した。
演舞が終わると会場から
観光客達は笑顔で
ものすごい数の歓喜の拍手を送ってくれた。
すかさず、個人へのエールを募集し
応援とはこういうものだという実演をした。
こちらも大好評で異国の方へ
応援という行為が受け入れられる好感触を得た。
この日のパリの天気予報は雨だったが
僕らが演舞を終えると
雲は晴れ、澄み渡る青空が広がった。
やがてヘロヘロになって戻って来た視察班と合流し
ルーブル美術館へ向かった。
現地に着くと1時間30分ほどの自由時間を
もらったので好きなグループに分かれて
美術館鑑賞をすることにした。
とはいっても1時間30分ではすべてを観ることが
不可能な規模なのでなんとなく感で
一つのエリアを観て回ることにした。
はじめは10人くらいで一緒に回っていたのだけれど
元来美術鑑賞が好きなものでいつの間にか
本気モードで一人になって鑑賞していた。
残念ながらモナリザは観れなかったけれど
美術品一つ一つと対話をするように観る事が
できたのでとても心が満たされた貴重な
時間を過ごすことができた。
集合時間になり、飯を食いに行くかと動こうとすると
サダポンさんが
「ちょっと、こんな素晴らしい場所でも
エールしたくなって来たんじゃない?」
と団長にけしかけた。
「別にしたくねーよ。」
「したいんでしょ?本当は?」
そんなやりとりが1分ほど続くと
「よしっ、じゃあ、ちゃちゃっと決めよう!」
「勝鬨をあげろぉーーーーーっ!
蒼天よぉーーーぃっ!」
凱旋門と同様にいきなりの演舞と
歓喜の拍手の渦。
場所が場所だけにさすがに警備員に注意されたので
お詫びを言って撤収移動した。
晩御飯は団長より、本番前の団員を再度
戒めるため「野菜中心に!」という指令がくだり
予約したレストランへ。
そこで明日の本番の陣形や演舞の順番、
移動するステージのルートなどを
かなりの時間を費やして打ち合わせし、
お開きにした。
ホテルに着いたのは24時過ぎだったかな。
昨日よりも確実に増した疲労を抱えて
明日の本番への誓いをそれぞれが胸に秘めながら
ホテルの小さなベッドに倒れこんだ。
さらりと綴りましたが、
凱旋門やルーブル美術館の広場で演舞をしたことは
日本の応援団至上、初なのではないかと思う。
何気にすごい経験をさせてもらったのだなと思う。
本番前の緊張ほぐしや肩慣らしには
十分すぎるステージだった。
疲労で熟睡する者。
枕が変わると眠れない者。
ルームメイトのいびきがうるさくてやんだぐなった者。
緊張で眠りが浅かった者。
それぞれの団員達のフランス2日目の夜は過ぎ、
そして、運命の本番の朝を迎えた・・・・。
佐々木団員:
「フランスに行く前につけ麺を食べればよかったな」
フライト前の食事。
根本団員:「フランスでは何を食べようか・・・」
純団員:「やっぱフランスパンじゃないすかね。」
ドーハ空港にて。後ろのテディベアは
NYにいる時に一度見ているので再会した感じ。
5億円で落札されたそうです。
画だけでみると完全に修学旅行だね。
間もなくシャルルドゴール空港に着陸

宿泊先のホテルに着いたぜぇ~
AEROなんとか。テンションMAX!
一緒に行けてよかったね。
早朝のバス停にて。登校風景ですな。
地下鉄に揺られて・・・
KYOYAさんのオーナー
凱旋門に到着
実は団長の次に筋肉ムキムキMENなんです。
この後、本当に見事に晴れました。
凱旋門の迫力ある彫刻達に心を奪われて
ポケーっとしてたら・・・・
蒼天仰ぐを堂々とやりきりました。
「了ちゃん、手首大丈夫?」
「だいじょうブイっ!」
メンチを切っているような
イケメン部の千田団員。
綿密に確認しました。
次回はもっとたくさんの団員達の
オフショットを載せようかな。
お楽しみに。