とりあえず、降りたところに戻って警察に届けよう!
もしかして、戻ってきてくれるかも?
誰か、タクシーのナンバー覚えている?
全員、覚えていたのは白くてオンボロだったことと運転手さんの顔だけ。。。
で、誰かが言った。
「チャガルチ市場に行くって言ったから、向こう側(地下道)の出入口に来てくれるかもしれないよ」
みんなで、また地下道を通ってチャガルチ市場方面へ向かいました。
すると、出入口のすぐ前に交番があるではありませんか!
日本語のわかるお巡りさんはいません。
つたない英語と少ない情報(ホワイトカラータクシー)では絶対無理だと思っていました。
でも、諦めきれません。
夫が交番で手続きをしている間、私はあてもなくチャガルチ市場でホワイトカラータクシーを捜していました。
通りを走っている白いタクシーが私のところに近づいてきました。
「日本語、わかりますか?」
わからないみたい。。。
『イングリッシュ!』
えっ、英語わかるの?
「ホワイトカラータクシー、フォゲット・ア・バゲッジ」
やっぱりわからないみたい。。。
「カンパニーネーム、テレフォンナンバー?」
とかいろいろ言っていたら、名詞をくれました。
タクシー会社の名前も電話番号も書いてあります。
交番では夫がパラダイスホテルの人と電話で話をしていました。
もらった名刺を持って行くとお巡りさんがタクシー会社に連絡を取ってくれました。
無理よね。。。(ノ_・。)
半ば諦めかけていた時です。
『タクシーの運転手がここに来ます』
「持ってきてくれるっていったよね」
よかったぁ~
程なくして、あの運転手さんがバッグを持ってきてくれました。
夫がお礼にと渡した1万ウォン(1260円くらい)も
『こんなものは受け取れない』と辞退されるほど、いい人でした。
でも、手間を取らせたからと受け取ってもらいました。
このやりとりはあくまで私の推測です。
すべて、日本語と韓国語でしたから。。。
日韓の問題はいろいろ言われていますが韓国の人はとっても親切でした。
「タクシーの中に置き忘れた荷物なんて日本でも返ってこなかったかもね」と言った娘の一言に深くうなずいたのでした。