原田さんといえば、7年連続業績不振に陥っていた日本マクドナルドを、2004年の就任以来、驚異のV字回復を遂げ過去最高益を打ち出している方です。
この講演は、2000人の応募があって600人しか聞けない、という倍率だったもの!
私はたまたまチケットを譲ってもらい(昨日!ww)「では、行くか。。」というなんともラッキーな状況でした







まず、最初の印象です。
暗い・・ww
もともと、TVなどで拝見していたので、もともと明るい印象がなかった原田さん。。生で見ると実際のオーラの方がTVよりもすごいっ!って思うことが多いのですが、原田さんの場合はニュートラル。
これはこれですごい!と思いました。
なんだろーー。発する空気に安定感があるというか。。
決して明るいものではないのですが、どっしり感があって、低くて細いんだけれど一定を保っている。。
最後まで講演を聞いてみて、彼のストレングスファインダーを勝手に予測!w
こんな感じのストレングスがありそう!
回復思考:問題解決に強い、ものごとをどう治せばよいか、がわかる。
戦略性 :解決までの道筋を見極めるのが得意。複雑な状況に道をつくる
分析思考:データから一定のパターンと関連性を見出す。
達成欲 :一つ成し遂げたらまた次!飽くなき前進をし続ける
目標思考:明確な行き先を持ち、重要でないものには時間を使わない
それ以外にも、着想、自己確信、なんかもありそうだなーー。
どうですか??
上の感じ





(あくまでも勝手に個人的な見解でやっていますので真偽のほどは定かではありません・・^^;)
話し方もひっじょーーに淡々と静かな声でしゃべるので、声は小さいのにもかかわらずなぜか存在感。不思議な人でした。
では、講演の内容を少し・・
マクドナルドがどのように業績を回復していったか、というのは公的な情報に任せるとして、原田さんが常々、マクドナルドで大切にしている言葉、を紹介します。
1.リサーチデータで戦略を立てるな
データはあくまでもツール。何を信じるか、が大事であって、
数字だけを読み解いて立てた施策は驚きがない。
現場に行ってハンバーガーをほおばった瞬間のお客様の表情、目
の輝き、匂い、などなどを見て、機会点を見つける。
※機会点・・・マクドナルドでは、問題点を機会点と呼ぶそうです。
成長の機会が見つかった!ということだそう。
2.基本に立ち返る
常に基礎的な練習に立ち返る。音楽でもマラソンでもなんでもそう。
基礎的な練習なくして応用なし!けがをする。
3.「らしさ」を大切にする
マクドナルドは「アメリカのハンバーガーショップ」。日本的なものを
売ろうとしても売れない。やっぱり不動の人気はビッグマック。
アメリカ的ながっつり感。これを軸にしていく。「らしさ」を強化する。
4.強みをより伸ばす
弱いところを補強するのではなく、マックの強さをより活かすための
戦略を取る。
5.職位ではなく職種
役職は上位や階層ということではない。単なる職種でしかない。
切れ目ない成長、パイプラインタレントを目指すため、下の者の
成長を阻害するものは「ブロッカー」と呼ばれ、排除される。
マックはこれから女性と若者を多く成長させていく。
いくら優秀で仕事ができても人を阻害する人はNG。
6.売った数字か、売れた数字か。
結果と目標のGAPだけしか見ないマネジメントをしてはならない。
その結果から見て「次どうするか」「どういう戦略を立てるのか」が
大事。自分が「売った」のか、勝手に「売れた」のか、その意識の
差が今後の大きな差につながる。
7.後継者育成はマネジメントの使命である。
日本企業の弱いところ。カリスマ経営者が今でもその企業の大きな
カリスマとなっている。
そうではなくて、シームレスな後継者づくりができてこそ、強い企業
となっていく。
8.世界のルールで戦う
Think Global、 Act Local
9.世界の文化を知り、日本の文化を知る。
英語で考え英語で話す、日本語で考え日本語で話す、こういったことが
スムーズにできること。
自分たちの文化を知って相手を知ること、相手の視点を考えること
10.知識と経験が創造の障壁
知識、経験は創造・クリエイティブには邪魔になる。
常にフレッシュな気持ちで挑戦する
11.マネジメントはサイエンスとサイコロジー
論理的にマネジメントを行ったところで何も面白味がない。
サイコロジーな人たちが大多数、論理的が少数、で常に新しい
創造が起こっていく
12.ベストインナーセールスマンであるべき
社内のコミュニケーションを大切にし、こいつの言うことなら
「売れる!」と思わせることがマーケティングの真骨頂
13.KPIは目的ではない
人事評価を数字だけで行うのはおかしい。
10個ほどの数字を並べ立てている会社もあるようだが、本来
各数字は相関し合っておりすべてを一気にあげるのは矛盾が
生じる。複合的・時系列的に考えるべきである。
14.ビジネスは常に矛盾するものの追求。二者択一ではなく、二者択二。
矛盾するものの中でどう両方とるか、これが戦略だ。
15.女性の進出を図る
日本人口男女比はほぼ50:50になっている。
しかし、女性幹部社員の比率は遠く及ばない。
潜在能力が生かし切れていないということ。毎年目標を数値化して
女性幹部社員を増やしていく。
16.ひらめきは思いつきではない
考えて、考えて、考えぬいて、「パっ!」と思いつく。
しつこい思考の結果。この肌感覚を持て。
ばーーーっ!と書き出しましたが、これを淡々、淡々と説明してくれました。
この考え方はマックの人事制度にも大きく表れています。
マックはピープルビジネスである、と断言する原田さんは、様々な取組をされていますが、その中でも力を入れているのが、ES向上!
ES向上が業績を上げる鍵!とおっしゃっていました。
ESの源泉は「人が育っていく実感」。
仕事をしながら、自分の成長が実感できるよう様々な施策を打っているんですね。
ハンバーガー大学を設立し、経営の勉強ができる環境を整えたり、
クルーコンテストでNO.1のクルーを表彰したり、
DSソフトで個人でハンバーガーの作り方を学べる教材を提供したり、
なんと歌のコンテストもあるんだそう!!
実際に優勝者がソニーミュージックからデビューしたんだそうな!!
原田さんが何を一番に考えているか、というと「業績」!
業績が上がっているからこそブランド力がある。
ブランドに魅力があるところで働きたいからこそ、いい人材が集まる。
だから、お客様によりよい価値を提供できる
このブランド→価値→業績の循環を大切にしているそうです。
コーチング、人材育成、場づくり、、
これは業績につながっていく、間違いない!



そんな感覚を持てたのもよかったかな。そして、それを自分自身で伝えていこうと今まで以上に思いました。
ただし、基礎を大事にしながらゆっくりと



みんなが仕事を通して自分の成長を実感して、次から次へと新しい創造を繰り返していく、、そんな環境がくることを目指して、私にできることを一歩一歩やっていきます!!
はぁ、長かった!!!
ここまでお付き合いしてくださった方がいたらすごすぎる!!
本当にありがとうございます






