できそうなものを確実にできるものに変える | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

早いもので、私立入試の結果が少しずつ出てくる時期になりました。

もちろんこれから試験がある私大もありますし、国公立大入試までは1ヶ月弱あります。
これが長いか短いかは各個人の勉強法にも大きく関わってくると思います。

そこで今回は、『できそうなものを確実にできるものに変える』という話を書いていきます。

さて、この時期「ヤバイ!なんで何度もやったのにできないの!?」と思う分野や科目がまだまだあると思います。

もちろん「入試に出てくる問題は全部解きたい!、いや全部解けたい!」という願望はわかります。
でも、現実には「解けるものと解けないもの」に二分されてしまいます。

別に皮肉で言ってるんじゃないんです。
だって、それが現実じゃないですか。
そして、それで別にいいんです。

もちろん全国の全受験生を見れば、何人かは全問正解で合格するなんていう猛者がいるかもしれません。
いや、嘘言いました。いませんね。

そうなんです。全問正解で受かるなんてことはありえないわけです。

一部の科目が満点という人はいるでしょうけど、全部満点なんてことはないわけです。

僕の友達にも、東大受験をして「物理は満点、でも化学0点」って奴がいました。
「いやいや、結局理科として見たら半分やん!」っていう冷静なツッコミは置いておきます。

さて、本題に戻して…
つまり、入試に必要なのは「全部解けることではなく、解けるものを解くこと」です。

これって耳にタコができるほど言われますよね。
でも、それくらい「解けるものを解く」という発想は重要なわけです。

そこでこの時期、入試に非常に近い時期というのは、『できそうなものを確実にできるものに変える作業』というのが非常に重要になってきます。

だって今まで何ヶ月、何年も勉強してきて未だに「全くできない」ものが、突然残り数日でできるようになる可能性なんて低いじゃないですか。

でも、「何回もやってきたし、もう少しでできるようになりそう!」ってものなら、短期間で「本当にできる」に変わる可能性は十分にあるように思います。

そのためには何よりも、
『今まで何度もやってきた教科書や問題集を何度でも繰り返す』
という作業が重要です。

同じ問題なんてそうそう出ません。
でも、同じ思考法や知識を使う問題は山ほど出ます!
これは断言できます。

でも入試って不安の嵐なんですよね。
だから、同じ思考法や知識にも関わらず、曖昧な理解のものだと試験中に頭からさっと消えちゃうわけです。
それが入試においては最大の敵です。

逆に言えば、「これは同じ思考法や知識を使う問題だ!」と認識できれば、その問題はできる可能性がぐっと上がってきます。

だからこそこの時期は、『今まで何度もやってきた教科書や問題集を何度でも繰り返す』ことを通じて、『できそうなものを確実にできるものに変える作業』を徹底していくことが大事なわけです。

もちろん、過去に何回もやってるので1つあたりの時間は以前よりも減ってくるはずです。
それを活かして、少しでもスピーディーに繰り返していきましょう。

僕はよく生徒に言います。
「不安になるのはわかる。僕もそうやったし、みんなそうや。でも不安を消すためには勉強していくしかない。勉強していけば、どんだけ不安でも確実に前に進んでる。今は少しでも前に進むことが大事やと思うで」と。