出願したら腹を決め、受験する準備を淡々と行う | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

もう早いもので、センター試験が終わり、そのセンターリサーチが返ってきてから1週間が経過しようとしています。


さて、もうこの時期になると、実際に出願をして、後は入試本番に備えるだけという人も増えてくると思います。



●出願の決意を最大限活かす●
よく「早い番号(出願が早い人)は合格しやすい」と神話のように言われることがありますが、これはある程度確かなのではないでしょうか。


僕も受験生だった頃、このような話を聞いていましたので、実際に自分が合格したときの合格掲示板を見ていると、やはり「番号が小さいところほど合格者の割合が大きく、番号が大きくなってくるに従って、徐々に合格者と合格者の間の番号が大きく空いてくる」のです。


しかし、もちろんこれは単なる神話ではありません


センター試験が終わりセンターリサーチを見て、腹を決めてパッと出せた人は、もはや後戻りすることはできません。文字通り進んでいくしかないのです。


そうすると、少しでも早く腹を決めた人ほど、今から受験する大学に対する準備期間がとれることになりますし、たった数日だとしても、この短い期間の中では非常に長い期間になる可能性があるのです。


もう出願した人は、腹を決めたという証拠でもあるので、残りの期間必死に取り組んでほしいと思います。



●実際のボーダーラインが存在することを忘れない●
さて、すでに出願した人にとっては大きなお世話な話かもしれませんが、現実としてありうる話を書いていこうと思います。


例えば東大や京大の場合は、なかなか受験生がセンター試験の結果を見て志望を変えてくるということは想定しにくい大学です。


しかし、これ以外の大学というのは、どれほどレベルが高い大学だとしても、他から志望を移してくる人もいますし、予定していた大学から他の大学へと志望を移す人も出てきます


そこで1つ注意しなければならないことがあります。それは『センターリサーチ時点で出されるボーダーラインと、実際の入試後にわかる本当のボーダーラインは異なる可能性が高い』ということです。


というのは、先に書いたように、センターリサーチの結果を見て、実際に予定していた大学とは異なった大学を受ける人が少なからず存在するからです。


基本的にはセンターリサーチの結果が良かった人はそのまま受験し、厳しい結果に終わった人はランクを下げて受験します。


その結果、事前にセンターリサーチ提出時点で出ていたボーダーラインが、受験層が変わることによって変動することがあるのです。


もちろんボーダーラインが思ったよりも下がる大学もあるかと思いますが、人気のある大学だと、『結果的にセンターリサーチ時点でのボーダーラインよりも、実際の入試時点でのボーダーラインは少々上だった』ということは往々にしてあるのです。


ただここで言いたいのは、だからといって気にしすぎず、腹を決めた以上結果を出すだけと割り切っていくことの重要性です。


本当のボーダーラインがどういったものなのかは、合格者最低点が発表されたり、センター試験の点数と2次試験での点数の最低点や平均点が発表されて初めてわかるものです。


それがわかるまで、すなわち入試が終わるまでは余計なことは忘れて、猪突猛進に入試に向かってほしいと思います。