高2生の勉強の指針① | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

しばらくセンター試験ということもあり、その関連の記事を書いてきたので、今回はそのセンター試験を受けた1つ下の学年である高2生に対してスポットを当てて書いていこうと思います。



●センターチャレンジ受験●
さて、いきなりですが高2ながらセンター試験の本番を仮受験する「センターチャレンジ」なるものを受けたでしょうか?


受けた人は、もしくは身の回りで受けた人がいればその人の点数を参考にしてもいいと思いますが、実際にどれくらいの点数がとれるでしょうか?


難易度的にはここ数年の中で特段難しいわけでも簡単なわけでもなく、センター自体が目標としている「平均点が120点」という試験だったと思います。


現在僕自身が担当している高2の生徒は将来東大・京大・国公立大医学部といった難関大を主に目指す子たちばかりなので、当然ながら高い点を出している子たちも多く、160点くらいは出している子たちばかりです。


もちろんここで満足してしまってはダメなので、この子たちが来年実際にセンター試験を受けるときにはコンスタントに190点前後をとれるようにしていくのも僕の役目だと思っています。


実際に、今年の僕が国公立医学部を目指すクラスで担当していた生徒に聞いた範囲では今のところ最低でも175点あたりはとっているので、まずまず目標は達成しているのではないかと思います。実際に190点台は多数存在するので、とりあえず英語に関してはほっとしているところです。


少し話がそれましたが…話を戻すと、実際にセンター試験を1年前の学力でチャレンジしてどれくらいとれたでしょうか?


正直、先にも書いたように、将来東大・京大・国公立大医学部といったレベルを目指す子たちには160点ほどは普通に出せててほしいと思っています。


しかし、実際の志望がそこまでではない場合、具体的には将来160点あたりを目指したいと思っている人はまずは「120点」というのを確実に確保してほしいと思います。



●基礎学力の向上を忘れない●
実際に、今のセンター試験は決してテクニックに依存することなく、純粋な英語力を上げることでしか点が上がってこないと思います。


確かに、第2問Cの整序英作文や第3問Cの文補充問題などではテクニックとも言えるものもありますし、第4問Aの図表が絡む問題で知っておくべき表現なども存在しますが、それはそれとして、まずは確実に自分自身の英語力を上げていくことに専念してほしいと思います。


そこで、まず明確な点として自分の学力がわかるのが、第2問Aの文法・語法問題です。


今年は決してマニアックな知識を聞いてきたわけでもなく、いたってまっとうな問題であったので、ここでボロボロの点を出してしまってはいけません。


もっと言えば、第2問全体で30点台半ばを確実に獲得できるだけの力がほしいところです。


そういった意味では、まず何より基本的な単語力、そして文法力を身につけてほしいと思います。


よく単語に関しては「この単語帳では入試には足りませんか?」という質問がありますが、ほとんどの大学では一般的なレベルのものさえ使っておけば足ります


僕自身は駿台の回し者というわけではありませんが、現状では生徒にとっては『システム英単語』(駿台文庫)が最も使いやすいのではないかと思っているので、もし持っているのであれば使い倒してほしいと思います。


そして文法力。これは本のレビューでも時折書いていますが、文法問題集の4択問題の『なぜ正解が正解であるのか』や『なぜ他の3択が間違っているのか』を言えるレベルにまでなる必要があります。


中にはそこまでならなくても大丈夫だよ、と心配を和らげるために言ってくる人もいますけど、僕の過去の経験上、そのようなレベルで止まってしまった生徒は博打のような状態でセンター試験を迎えることになり、たいていの子たちは精神的プレッシャーとともに悪い方に結果が出るというのがよくあります。


やはり、せっかく1年前からしっかり準備していくのであれば、間違った方法で、もっと言えば短絡的にその場しのぎの学力で止まってしまってほしくないので、しんどくても選択肢すべての理由付けができるところまで勉強していきましょう!


まず今回はここまでにしておきます。