高2生の勉強の指針② | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

前回は英語を学習していく上で基礎の基礎である『単語と文法』に関して少し書いてみました。


しかし、それだけで高2の勉強を終えてしまってはいけません。高3に入って加速していくためにも、もっとちゃんとした形作りというのを高2のうちからしておく必要があります。



●英文構造を正確に把握しながら読解する習慣を身につける●
よく本のレビューの中でも書いたのですが、英語を学習していく上で避けて通れないのが『英文の構造を正確に把握し、それに基づいて読解(和訳)する』ということです。


確かに私立大を志望としている人からすれば、和訳を演習するというのは意味がないように思う人もいるかもしれません。


何せ私立大の場合は特定の大学の一部の問題でしか和訳問題は問われず、ほとんどが記号問題だからです。


しかし、ここで注意してほしいことがあります。それは『英語は構造言語である』ということです。名前の通り『構造を重視している言語』と思ってもらえれば良いかと思います。


英語の勉強をしていけばわかるように、英語はどの位置にどのような品詞が来るかによって働きが決まってくるわけです。


すなわち、適当に単語をつなぎ合わせてできているわけでも、日本語のように「が」「は」「を」「に」のような助詞が付いているわけでもありません。


あくまで『どの位置にどの品詞があるのか』によって英文の意味が決まってくるのです。


そうであれば、この語順や品詞の働きというのを正確に理解しておかなければ、『合っているはずなのになぜか間違えている』という本来はあるはずのない疑問を抱えながら英語の勉強をしていかなければならなくなってしまい、非常に苦労する上に、成長の限界が見えてしまう可能性が高いのです。


もちろん最終的には入試に合わせた勉強をしていく必要もありますから、私立大学を志望している場合は最終的には『和訳にばかりこだわりすぎず、速読の練習に重きを置いて勉強していく』というスタンスが必要となってきます。


しかし、これも『正確に構造をとれる力があるからこそ速読の精度が高まる』というのは事実なので、しっかり基礎的な構造を把握して読解するというスタンスは身に付けていく必要があります。


そのためには、『高2のうちに徹底して構造を意識して和訳をしていく』ということをやっていってほしいと思います。


そのためにはしっかり品詞を1つ1つ意識して解答を導いていくような問題集を使っていくとよいと思います。


僕自身も何冊かのレビューはしているので、参考にして頂ければと思います。