今回はちょっと受験よりの話を書いていきます。それは『過去問をどのように活用するのか』です。
●過去演習に対する当然の大前提を認識する●
まず大前提として認識しておかなければならないのは、『近年の過去問と同じ問題は絶対に同じ大学では出題されない』ということです。
「当たり前やん!」と言いたくなると思いますが、この意味をしっかり認識していくことが非常に重要です。
つまり、『同じ問題は出ないのになぜわざわざ高いお金を出して過去問を買い、それを一生懸命解くのか』ということを正確に理解していく必要があります。
●相手のレベルを把握する●
これには様々な意味が含まれていますが、その1つには『相手(受験する大学)のレベルを把握する』ということがあります。
例えば私立の医学部などになってくると、毎年のようにレベル設定が上がっていったり、変動する大学もあるのですが、基本的にはどの大学であっても、前年までのレベルというのはある程度維持されていくというのが基本となります。
よって過去問を演習することによって『相手のレベルを把握する』ことができるわけです。
●相手の好きな傾向を分析し把握する●
また別の意義として『相手の好きな傾向を分析し把握する』ということがあります。
国公立大のように、大量の作成者候補(=教授など)がいるために、1回問題作成をするとなかなか作成委員が回ってこないという大学も多々あります。
しかし、それでも問題の難易度が大きく変化することや、好きな傾向が変化することはなかなかありません。
これはおそらく作成者が前年までの問題の形式を見たりしながら作っていくからというのもあると思います。
なので、受験者も当然ながら過去問を見ながら、『相手の好きな傾向を分析し把握する』ということをしていく必要があるわけです。
●時間配分や得点配分の事前演習を行っておく●
さらに別の意義として『受験する際の時間配分や得点配分を事前演習しておく』ということです。
時折問題の難易度を上げてくる大学もありますし、問題量を大きく変えてくる大学もありますが、ほとんどの場合は前年までの形式・分量などを引き継いでいきます。
なので、過去問演習をする中で『各大問でどれくらいの時間配分で解いていく必要があるのか、どの順で解いていけば自分の点を最高値にしていくことができるのか』を分析していく必要があります。
もちろん入試は1教科だけで受験するものではありませんから、ある1教科ができないとしても、他の教科との合計点を出せば十分に戦えるということも多々あると思います。
実際に、数学や理科の難易度は標準なのに、英語だけ難しいといった大学も存在しますし、このバランス関係が違った形で、各教科間の難易度がバラバラの大学も存在します。それも含めて認識するために過去問演習をしていく必要があります。
●過去問演習の本当の注意点●
以上のことを考慮した上で、逆に言ってしまえば、過去問演習の価値というのは上記のようなものだけなわけです。
つまり、『学力を高めるために過去問演習をしているわけではない』ということを肝に銘じていく必要があります。
これは模試を受けるときと少し似ています。
もちろん模試の場合は、実際に最終的に自分が志望とする大学と同じ形式で出してくるものとは限りませんから、あくまで「全国共通の形式で点がとれるのか」というところに落ち着いてしまいますが、それでも『模試を受けたから学力が上がる』のではなく、『模試を受けた後に自分の弱点を知り、それを別の教材で埋めていくから学力が上がる』ということは過去問演習をすることと似通っていると思います。
最後にここから得られる注意点ですが、特別な大学を除いて、『いくら過去問演習を大量にすべき時期だからといって、過去問演習だけでは学力の向上は見込めないことも多い』ということをしっかりと認識しておいてほしいと思います。
●過去演習に対する当然の大前提を認識する●
まず大前提として認識しておかなければならないのは、『近年の過去問と同じ問題は絶対に同じ大学では出題されない』ということです。
「当たり前やん!」と言いたくなると思いますが、この意味をしっかり認識していくことが非常に重要です。
つまり、『同じ問題は出ないのになぜわざわざ高いお金を出して過去問を買い、それを一生懸命解くのか』ということを正確に理解していく必要があります。
●相手のレベルを把握する●
これには様々な意味が含まれていますが、その1つには『相手(受験する大学)のレベルを把握する』ということがあります。
例えば私立の医学部などになってくると、毎年のようにレベル設定が上がっていったり、変動する大学もあるのですが、基本的にはどの大学であっても、前年までのレベルというのはある程度維持されていくというのが基本となります。
よって過去問を演習することによって『相手のレベルを把握する』ことができるわけです。
●相手の好きな傾向を分析し把握する●
また別の意義として『相手の好きな傾向を分析し把握する』ということがあります。
国公立大のように、大量の作成者候補(=教授など)がいるために、1回問題作成をするとなかなか作成委員が回ってこないという大学も多々あります。
しかし、それでも問題の難易度が大きく変化することや、好きな傾向が変化することはなかなかありません。
これはおそらく作成者が前年までの問題の形式を見たりしながら作っていくからというのもあると思います。
なので、受験者も当然ながら過去問を見ながら、『相手の好きな傾向を分析し把握する』ということをしていく必要があるわけです。
●時間配分や得点配分の事前演習を行っておく●
さらに別の意義として『受験する際の時間配分や得点配分を事前演習しておく』ということです。
時折問題の難易度を上げてくる大学もありますし、問題量を大きく変えてくる大学もありますが、ほとんどの場合は前年までの形式・分量などを引き継いでいきます。
なので、過去問演習をする中で『各大問でどれくらいの時間配分で解いていく必要があるのか、どの順で解いていけば自分の点を最高値にしていくことができるのか』を分析していく必要があります。
もちろん入試は1教科だけで受験するものではありませんから、ある1教科ができないとしても、他の教科との合計点を出せば十分に戦えるということも多々あると思います。
実際に、数学や理科の難易度は標準なのに、英語だけ難しいといった大学も存在しますし、このバランス関係が違った形で、各教科間の難易度がバラバラの大学も存在します。それも含めて認識するために過去問演習をしていく必要があります。
●過去問演習の本当の注意点●
以上のことを考慮した上で、逆に言ってしまえば、過去問演習の価値というのは上記のようなものだけなわけです。
つまり、『学力を高めるために過去問演習をしているわけではない』ということを肝に銘じていく必要があります。
これは模試を受けるときと少し似ています。
もちろん模試の場合は、実際に最終的に自分が志望とする大学と同じ形式で出してくるものとは限りませんから、あくまで「全国共通の形式で点がとれるのか」というところに落ち着いてしまいますが、それでも『模試を受けたから学力が上がる』のではなく、『模試を受けた後に自分の弱点を知り、それを別の教材で埋めていくから学力が上がる』ということは過去問演習をすることと似通っていると思います。
最後にここから得られる注意点ですが、特別な大学を除いて、『いくら過去問演習を大量にすべき時期だからといって、過去問演習だけでは学力の向上は見込めないことも多い』ということをしっかりと認識しておいてほしいと思います。