非常勤講師として働くということ③〜信頼〜 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

さて前回に続き、『いかに予備校内でうまく立ち振る舞っていくか』に関する話を書いていこうと思います。


前回、予備校内で講師としてうまく立ち振る舞っていくには、大きく分けて『予備校への貢献』『予備校からの信頼』の2つのポイントがあると書きました。


今回は『予備校からの信頼』に関して書いていこうと思います。


まずは『信頼』とは何かです。


まず予備校でどれくらいコマ(=授業)がもらえるかというのは、その予備校によって大きく形が違います。


ある予備校はその曜日を空ければ、朝から晩までなるべくたくさん入れてくれるところもありますが、また別の予備校ではその曜日を空けたとしても朝にポツンと1個だけ入れてきたり、大きく時間を空けて夜にもう1つだけ入れてくる予備校もあります。


正直前者のタイプであれば講師にとっては問題はないと思いますが、後者のタイプは非常に厄介なわけです。


正直コマを詰めて入れてくれれば非常に仕事の時間と自分の時間というのを分けやすいわけですが、間が大きく開く形だと、家が近い場合などを除いて常に外にいなければならず、仕事をするにも荷物が増えたりと不便な部分も多いのです。


しかし、このような状況でも『いかに信頼を勝ち取るか』というのが重要になってくるわけです。


●授業の打診に対する快諾●
まず、『授業の打診』の話からしてみましょう。


これは非常にシンプルです。『頼まれたものは時間的に不可能がない限り断らない』ということです。


特に最初の方はなかなか1年間を通しての授業というのは多数はもらえません。本当にわずかな授業だけくれるわけです。そして上記のように、非常に時間的に中途半端な組み方をされることも多いわけです。


それでも時間的な不可能がない限り徹底して依頼を快諾していきます。そうすると、最初はどうしても『空いたところに入れる先生』という扱いから始まるのですが、いずれ『授業を的確にこなしてくれる先生』という存在に変わってきます


もちろん1年間でこのような認識には変わらないので、継続してバランスの悪い組み方を快諾し続けるという疲労感はありますが、それを越えれば後は非常に滑らかに過ぎていきます。


しかしここで勘違いしてはいけないのは『たくさんの曜日に入る必要がある』ということではないのです。


もちろん入れるなら入った方が自分自身の給料にもつながってくるので良いと思いますが、『入れると言ったのに結局入れない』などの時間割を組む際に問題が生じることを予備校側は徹底して嫌ってくるので、その点さえなければ問題はないわけです。



●仕事の締め切りの期限厳守●
次に『仕事の締め切りの期限厳守』という話をしていきます。


これはどの会社でも同じだと思いますが、「言われた仕事の締め切り期限を厳守していく」ということは非常に重要なことです。


ただしここでも注意点があります。無理にたくさんの仕事をこなそうとして、結局大量に締め切りに遅れるというのは全然ダメなわけです。


「仕事量的に無理なのであれば、遠慮なく断る」というのも予備校側にとっても重要だと思います。


確かに予備校にいると「模試の作成」や「テキストの作成」を依頼されることもあります。しかし、当然のことにして注意しなければならないのは『必ずしもすべてを引き受ける必要はない』ということです。


もしある講師に言って無理な仕事は、また別の講師に頼めばいいわけです。中には「俺じゃないとできない…」なんて思う人もいるかもしれませんが、そういうのは本当に一部であって、たいていのものは「他の人がやっても十分にできる」わけです。


なら予備校側からすれば『締め切りまでにちゃんと必要な仕事が終わっている』という状況が理想形となるわけです。


もちろん、ひたすら仕事を断り続けるよりかはちょっと無理してでも少しは引き受ける方が良いですが、それはあくまで『締め切りに遅れない、締め切りを厳守できる』場合に限られています


そうやってした仕事に対する評価は非常に高いものとなるので、予備校側にとっても講師側にとってもメリットが多いわけです。


以上を考えると『決して締め切りに遅れない程度に授業以外の仕事も引き受ける』というのが最も大事になってくると思います。