非常勤講師として働くということ②〜立ち振る舞い方〜 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

さて前回に続き、『非常勤講師として働くということ』について書いていこうと思います。今回は『いかに予備校内でうまく立ち振る舞っていくか』に関する話を書いていこうと思います。


予備校内で講師としてうまく立ち振る舞っていくには、大きく分けて2つのポイントがあると思います。1つは『予備校への貢献』、もう1つは『予備校からの信頼』というものです。


まず今回は『予備校への貢献』に関して書いていこうと思います。



●予備校への貢献●
会社員に人にとっては非常にわかりやすいと思いますが、会社に対していかに貢献するか、会社の人にいかに信頼されるかで、自分の立場が決まっていくと思います。


もちろん『貢献』というのは売り上げであったり、『信頼』というのは人付き合いであったりすると思いますが、これに関しては予備校などで働く非常勤講師としても同じことなのです。


まず『貢献』に関しては、例えば「夏期講習」や「冬期講習」でいかに人を集めたか(=どれほど大きな収益を予備校側にもたらしたか)というのがあります。


普段の1学期・2学期の授業というのも講師の昇給には影響しますが、それはたいていアンケートの数値によって決まります。そういった意味では「いかに授業に継続して生徒に来てもらうか」というのが重要になってきます。


しかし、学期の授業というのは現役生の場合は売り上げに直結するので、いかに学期中に生徒を増やしたかなども重要になってきますが、浪人生の場合は生徒の増減はもはやほとんどないわけです。


すなわち、ここでは予備校側の収益などは変わらないわけですよね。そうなると、ここは割り切って、指導という側面からすれば「いかに生徒を伸ばすか」というのが重要になりますし、給料という側面からすれば「いかに継続して生徒に来てもらって良いアンケート数値を出せるか」というのが重要になってきます。


そこで『貢献』という意味では「夏期講習」や「冬期講習」のような季節講習でいかに人を集めたかが重要となるわけです。


ここで注意しなければならないのは、生徒のために必死になって伸ばそうとする講師は非常に生徒からの評判は良いかもしれませんが、それは予備校側の収益とは無縁の話なので、いくらそのクラスの合格率がいいからといって、それほど大きな価値は持ちません


これは予備校で講師をしている僕自身からすれば非常に悲しい事実でもありますが、やはり合格実績というのは生徒のためでしかないのです。


限られた時間の中でしっかりとした『貢献』ができるよう、しっかり自分の行動を見つめてほしいと思います。