以前から授業をし、生徒の学力を伸ばすにはそれ相応の努力を講師側もしていかないといけないと思うので、今まで『板書の重要性』や『生徒のノートのとり方』など様々話してきました。
今回は、以前少しだけ触れた『授業前の事前答案回収』に関して話していきましょう。
●事前答案回収の意義●
例えば文法問題などであれば4択形式が多いので、事前に答案を回収してもあまり意味がありません。
例えば数学は、「答案の書き方」レベルでキレイや汚い、さらには伸びていきそうな答案の書き方、そうでない書き方というのが存在するようで、逆に言えばそれさえ見ることができれば、あとは正解か不正解かなどが英語や国語のような言語系教科よりかは非常にわかりやすい科目だと聞きます。
ただ残念ながら僕が担当するのは英語であるので、上にも示したように見た瞬間出来がわかるような科目ではないのです。というのも、途中経過を示すというよりかは、そのまま答案を示してもらうのが普通なので、それをしっかり僕たち講師陣も読み込んでいく以外にその生徒の出来を知るすべがないからです。
こう話していくとわかってもらえると思いますが、英語という教科の答案を見るのは非常に時間がかかり、できれば避けていきたくなるようなものなのです。
しかし、このような『講師側が嫌がるような作業というのが生徒からの絶大な支持につながる』ことも感じとって頂けると思います。
また、僕自身以前から『生徒のレベルの把握』に徹する重要性、さらには『顧客第一主義』でいる重要性を話してきました。
さて、ここまで話してくればわかって頂けると思いますが、『生徒の学力の把握には生徒の答案を講師自身が見るのが1番だ』ということです。
確かに大手予備校などに行くと、講師が添削・採点をする授業以外に、スタッフが別途存在し、そのスタッフが添削・採点を行ってくれるような授業も多数存在します。
しかし実際にそのような授業では、授業中には講師がダメといった内容がスタッフ添削ではOKとなっていたり、その逆もあったりといろいろ問題を抱えているのも事実なのです。
正直、このようなスタッフがいての添削・採点は講師にとっては非常にありがたいものですし、パッと見生徒にとってもいいように思われるものなのですが、実際には本当の意味では生徒のためにはなっていないと思います。
何せ、目の前で授業をしている講師自身がそのクラスの生徒たちの学力や間違ったポイントを把握せず、いわば過去の経験から推測で持って話しているにすぎないからです。
確かにそのような状況下でも生徒が間違えるポイントを正確に推測できるのであれば、それはそれで講師の力なのかもしれません。
しかし、そのような予想される間違いが毎年のように繰り返されるのであれば、その間違いに出会うことなく終わるように教えていくようにしていくのが教育だと思いますし、講師はそれを目指して一進一退の状況でも努力していくべきだと思うのです。それが本当の講師力ではないでしょうか?
よって、その講師側の授業運営での努力以外にも、生徒の答案を事前にチェックしたり、添削という形で答案をチェックしてあげることが生徒にとっても講師にとっても有意義だと思うのです。
確かに前述の通り、採点や添削というのは非常にしんどい作業です。しかし、それを講師が請け負うことで、生徒の出来不出来の確認ができ、それによって、『生徒の間違ったポイントを授業の中心に据える授業構成』にすることで、生徒にとっては非常に実戦的な授業になるのではないかと思います。
●事前答案確認でチェックすべき項目●
さて、では事前に答案を見ると言っても一体講師が何をチェックしてあげるべきかが問題になってきます。
例えば京都大学の英作文の問題のように全員を事細かに見てあげるべきものもありますが、必ずしもそこまでしなくてもいいものも多数あります。
例えば和訳問題です。相当長い文を訳させる場合は別にして、まずはその英文中に登場するメインポイント(文法ポイントでも訳し方のポイントでもよい)をザッと確認していきます。
その中で自分自身がポイントと思っていた内容が自分が受け持つ生徒にとって本当にポイントであったのかを確認していく必要があります。
逆に言えば、その点に特化しても事前答案チェックとしては十分に機能すると思います。
これは長文読解問題のような総合問題に対しても言えることです。誰もが正解している問題をしっかり思考まで確認するために解説するのも重要ですが、それ以上に間違っている問題を丁寧にしっかりと、合っているのであれば、次の問題次の問題と新しいものに触れることをした方が生徒にとっては有意義であることも多いと思っています。
さて、例えば僕の場合は、受け持っている授業の関係でもっと緻密に見る必要があるクラスなので、その子たちには『英文構造を大きく取り間違っている』『訳す場所がまずい』『単語ミス・熟語ミス』などを中心にチェックしていて、ときには『個人的に後で質問に来てね』というサインを書いておくこともあります。
もちろん授業中に触れることもあるのですが、ミスの仕方がかなり個人的な独特なものであり、他の子たちと共有してもあまり意味がないと思われるミスに関しては、個人的に指導するため別途来てもらったりしています。
同じようなことを英作文であってもすることはできますので、僕自身はそのようにして生徒の学力把握に努めています。
●最後に●
このように明確な意図を持って生徒の答案に対峙することによって見えてくる『生の声』とも言えるものが存在します。
このような大きな負担を講師側がすることで生徒に対してコメントを言うときの説得力もはるかに上がってきます。また信頼してくれる率もはるかに上がってきます。そして何より、生徒の合格する可能性・伸びていく率がはるかに上がってくるように思うのです。
なので、このような事前答案回収をしてのチェックは面倒かもしれませんが、行った方が効果がある内容、レベルであれば行っていくべきだと思います。
今回は、以前少しだけ触れた『授業前の事前答案回収』に関して話していきましょう。
●事前答案回収の意義●
例えば文法問題などであれば4択形式が多いので、事前に答案を回収してもあまり意味がありません。
例えば数学は、「答案の書き方」レベルでキレイや汚い、さらには伸びていきそうな答案の書き方、そうでない書き方というのが存在するようで、逆に言えばそれさえ見ることができれば、あとは正解か不正解かなどが英語や国語のような言語系教科よりかは非常にわかりやすい科目だと聞きます。
ただ残念ながら僕が担当するのは英語であるので、上にも示したように見た瞬間出来がわかるような科目ではないのです。というのも、途中経過を示すというよりかは、そのまま答案を示してもらうのが普通なので、それをしっかり僕たち講師陣も読み込んでいく以外にその生徒の出来を知るすべがないからです。
こう話していくとわかってもらえると思いますが、英語という教科の答案を見るのは非常に時間がかかり、できれば避けていきたくなるようなものなのです。
しかし、このような『講師側が嫌がるような作業というのが生徒からの絶大な支持につながる』ことも感じとって頂けると思います。
また、僕自身以前から『生徒のレベルの把握』に徹する重要性、さらには『顧客第一主義』でいる重要性を話してきました。
さて、ここまで話してくればわかって頂けると思いますが、『生徒の学力の把握には生徒の答案を講師自身が見るのが1番だ』ということです。
確かに大手予備校などに行くと、講師が添削・採点をする授業以外に、スタッフが別途存在し、そのスタッフが添削・採点を行ってくれるような授業も多数存在します。
しかし実際にそのような授業では、授業中には講師がダメといった内容がスタッフ添削ではOKとなっていたり、その逆もあったりといろいろ問題を抱えているのも事実なのです。
正直、このようなスタッフがいての添削・採点は講師にとっては非常にありがたいものですし、パッと見生徒にとってもいいように思われるものなのですが、実際には本当の意味では生徒のためにはなっていないと思います。
何せ、目の前で授業をしている講師自身がそのクラスの生徒たちの学力や間違ったポイントを把握せず、いわば過去の経験から推測で持って話しているにすぎないからです。
確かにそのような状況下でも生徒が間違えるポイントを正確に推測できるのであれば、それはそれで講師の力なのかもしれません。
しかし、そのような予想される間違いが毎年のように繰り返されるのであれば、その間違いに出会うことなく終わるように教えていくようにしていくのが教育だと思いますし、講師はそれを目指して一進一退の状況でも努力していくべきだと思うのです。それが本当の講師力ではないでしょうか?
よって、その講師側の授業運営での努力以外にも、生徒の答案を事前にチェックしたり、添削という形で答案をチェックしてあげることが生徒にとっても講師にとっても有意義だと思うのです。
確かに前述の通り、採点や添削というのは非常にしんどい作業です。しかし、それを講師が請け負うことで、生徒の出来不出来の確認ができ、それによって、『生徒の間違ったポイントを授業の中心に据える授業構成』にすることで、生徒にとっては非常に実戦的な授業になるのではないかと思います。
●事前答案確認でチェックすべき項目●
さて、では事前に答案を見ると言っても一体講師が何をチェックしてあげるべきかが問題になってきます。
例えば京都大学の英作文の問題のように全員を事細かに見てあげるべきものもありますが、必ずしもそこまでしなくてもいいものも多数あります。
例えば和訳問題です。相当長い文を訳させる場合は別にして、まずはその英文中に登場するメインポイント(文法ポイントでも訳し方のポイントでもよい)をザッと確認していきます。
その中で自分自身がポイントと思っていた内容が自分が受け持つ生徒にとって本当にポイントであったのかを確認していく必要があります。
逆に言えば、その点に特化しても事前答案チェックとしては十分に機能すると思います。
これは長文読解問題のような総合問題に対しても言えることです。誰もが正解している問題をしっかり思考まで確認するために解説するのも重要ですが、それ以上に間違っている問題を丁寧にしっかりと、合っているのであれば、次の問題次の問題と新しいものに触れることをした方が生徒にとっては有意義であることも多いと思っています。
さて、例えば僕の場合は、受け持っている授業の関係でもっと緻密に見る必要があるクラスなので、その子たちには『英文構造を大きく取り間違っている』『訳す場所がまずい』『単語ミス・熟語ミス』などを中心にチェックしていて、ときには『個人的に後で質問に来てね』というサインを書いておくこともあります。
もちろん授業中に触れることもあるのですが、ミスの仕方がかなり個人的な独特なものであり、他の子たちと共有してもあまり意味がないと思われるミスに関しては、個人的に指導するため別途来てもらったりしています。
同じようなことを英作文であってもすることはできますので、僕自身はそのようにして生徒の学力把握に努めています。
●最後に●
このように明確な意図を持って生徒の答案に対峙することによって見えてくる『生の声』とも言えるものが存在します。
このような大きな負担を講師側がすることで生徒に対してコメントを言うときの説得力もはるかに上がってきます。また信頼してくれる率もはるかに上がってきます。そして何より、生徒の合格する可能性・伸びていく率がはるかに上がってくるように思うのです。
なので、このような事前答案回収をしてのチェックは面倒かもしれませんが、行った方が効果がある内容、レベルであれば行っていくべきだと思います。