人生の半世紀を迎えて、「結局、成功って何なんだろう?」とふと考えるようになりました。
※以下、全くの私見です。
きっかけは単純で、自分の少年期からの応援ソングである、岡村孝子さんの「夢をあきらめないで」の歌詞を改めて読んで、しみじみと感慨に耽ったことからです。
これまでの人生を振り返ると(大げさに聞こえるかもしれませんが)、成功もあれば、もちろん失敗もありました。その中で、「成功した」と思える出来事をいくつか思い返してみたのです。
振り返ってみて気づいたのは、自分が「やりたい」と思っていることと、周りから求められていることの間には、常に少しギャップがあるということです。そして、周囲から求められていることをきちんとやり遂げ、評価してもらえたとき、それは確かに「成功」と呼べるのだと思います。
逆に、自分の「やりたいこと」を突き詰めて実現できたとしても、それが誰からも評価されなければ、結局は自己満足で終わってしまいます。ある著名人の言葉を借りるなら、「残酷な言い方をすれば、少年期になりたいと思ったものには大抵はなれない」ということです。
結局のところ、世の中は客商売に近いんだと思います。クライアントがいて、求められるものを提供できて初めて成り立つ。とはいえ、その「求められていること」と「自分のやりたいこと」が重ならないと、フラストレーションが溜まるのも当然です。
もし「自分のやりたいことを、やりたいようにできる状態」を成功と定義するなら、そこには努力が欠かせません。そしてその努力をしても、最終的には運の要素が大きいのだと思います。何度も経験しましたが、やはり運が巡ってくるかどうかは偶然の要素が強い。
ただ、その運は待っていてもやっては来ない。運は自分で引き寄せるもので、その素地を作るための努力は必要不可欠だと感じています。そしてその素地と人に求められたものがマッチして、結果を実らせる。それこそが成功ではないでしょうか。
この世に生を受けて半世紀。これまで積み重ねてきた努力を糧に、これからは少しでも良い運を引き寄せていきたい——そんなふうに思っています。自分に頑張れとは言わない。応援しているだけです。
それではまた!