今でこそ、アスリートフードマイスターとして、日々の食事作りに励んで?!いますが、以前は全く料理に興味がありませんでした
独身時代のレパートリーは、ほぼゼロ。
実家に住んでいたため、特に不自由なかったです。
オーストラリア留学時代も、最初の2ヵ月はホームステイだったので、食事の心配は一切なし。
窮地に立たされたのは、 コストを抑えるため、ルームシェアを始めたとき。
ほぼ毎日、自炊しなければならない
そして、なぜか無性に和食が食べたくなる。
友人からレシピ本を借り、ふろふき大根や肉じゃがに悪戦苦闘したのを思い出します。
そんな私ですが…
一度だけ、ホストファミリーに食事を作ってあげたことがありました。
「今夜、友達を数人呼んでいるから、何か作って」とママElianneにお願いされたのです。
困った私が選んだのは、初心者メニューの定番“カレーライス”
(ちなみに英語ではcurry and rice)
中国系グロッサリーでルーを調達、スーパーで野菜とお肉を買ってきて調理していると…
Elianne「何作ってるの?」
私「カレー」
Elianne「……。私たち、カレーは好きじゃないの。友人たちもきっと同じだと思う。でも作ってしまったなら仕方ない。誰も食べなくても、許してね…」
ガーーン
せっかく2時間かけて作ったのに、そりゃないよ…(初心者なので、手際が悪い)
そして、友人御一行が到着。
テーブルに渾身の作、カレーライスを置くと…
「ごめんなさい。カレーは普段食べないの。でもせっかくだから、一口だけ頂くわ」
なんとも残念
ところが…一口食べたら…
「んっ?!すごく美味しい。カレーは嫌いなんだけど、あなたのは大好きっ」
と、一気にお皿は空に。
そして「おかわり、もらってもいいかしら?」
はい!もちろん!
嬉しかったな~
帰り際に、「うちでも作りたいから、そのルーの箱をちょうだい。シドニーでも買えるのよね?」と、空箱をお持ち帰り。
“日本のカレーって優秀”
と誇らしく思いました。
先日作った、巨大ブロッコリのせカレーライス
今になって考えれば…
あれは本当のカレーではなかったのかも。
オーストラリアは多民族が混じりあって暮らす国。
世界各国のレストランが溢れ、そこで提供される料理は本場の味。
ところが単一民族の日本では、様々な国の料理はあるものの、顧客も日本人であることが多いため、味付けも日本人の口にあうようにアレンジしてある場合がほとんど。
件のカレーライスも、実は本場の味とは大きくかけ離れた“THE 和食”だったんですよね。
たくさんの野菜をコトコト煮込み、クリーミーなカレーライス。
押しも押されぬ、日本を代表する家庭料理です。
我が家にホームステイ中のベジタリアン、Nateくん。
お肉をどければ、気に入ってくれるかな?
明日にでも、早速作ってみよう
私のお気に入り
シドニーのレストラン“DOYLES”
今日も「おしゃべり」にお付き合いいただき、ありがとうございました。
”今日の八兵衛”