“アスリートフードマイスターの資格を取得した”と言うと
「この年齢になって勉強⁈ えらいね~」
とお褒めの言葉を頂くこと多し。
確かに、この年になっても未だに
“よし!この道で行こう!”
という覚悟が決まらず
「将来は何になろうかな~」
などと、周囲を驚かす発言を繰り返しております
「資格、たくさん持ってるの?」
と聞かれますが、それほど持っているわけではありません。
①運転免許
②教員免許(社会/外国語)
③スキューバダイビング
④社会保険労務士
くらいです(①から③は、いたって普通)
④社会保険労務士
「聞いたことがないなぁ~」という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、これ!
合格率たったの5%~10%の超難関資格。
しかも国家試験
人生で一番勉強した時期はもちろん大学受験の時でした。
サボりにサボっていた私でさえも、一日平均2時間以上(少ない??)
ところが、この社会保険労務士(社労士)受験時の勉強時間は、それを大幅に上回る一日5時間。
大学受験の2倍、いや!それ以上の難しさでした
取得したのは9年半前。
長女が4歳、長男が1歳の時。
育児、家事、仕事、受験勉強の四重苦…
本当に苦しい毎日でした。
さて、この社労士さん。一体どんな人かというと、
①労働者のための法律(労働基準法など)の専門家
②年金法、社会保険法の専門家
いわゆる法律家です。
初めての法律の勉強。
新鮮で楽しい反面、数千もの規則を全て覚えなければならず…
しかも、覚えても覚えても例外もあったりして、それも暗記しないといけない
さらには、労働者の人数や期間、年金や社会保険の複雑な計算式など…
数字にも大いに悩まされました。
独学での合格はまず無理だと思います
なので、専門学校に通う方がほとんど。
仕事も育児もあり、通学が不可能だった私は、DVD通信講座を受講。
本番前の模試数回を含め、費用も20万円以上かかりました。
なぜ、こんな大それた資格にチャレンジしたのか??
当時勤務していた留学会社。
驚くほどのブラック企業
有休の数も違法、さらに残業、休日出勤の手当は一切なし。
会社に異を唱える社員が出ようものなら、すぐに解雇。
先輩社員たちが、次々解雇されていくのを何度も目の当たりにしました。
そして、産休後すぐに復帰した私にも理不尽な異動。
でも、皆、こんなにひどいことをされているのにも関わらず、結局泣き寝入り。
なぜなら、法律を知らないからです。
労働基準法では、有給休暇や残業、休日出勤に関して明確にルール化されています。
特に残業は「三六協定」という定められた書式に沿った文書を労働基準監督署に提出した企業でなければ、許可されないことになっています。
育休期間を制限することや、産休後の配置転換、さらに理由なき解雇などもってのほか
この留学会社だけではなく、同じ保育園に通うママたちも同様の仕打ちに悩まされていました。
しょっちゅう熱を出す子供。
他の社員に比べて、早退や休みが多くなるのは仕方のないこと。
肩身の狭い毎日を送りながら、ママたちは有給休暇の範囲内でお休みしています。
ところが、「3日続けて休んだでしょ?ほかの社員に示しがつかないから、辞表出して」
と言われて、泣く泣く退職したママも…
子供は日本の宝。
自分たちの年金だって、その子供たちが支払っていくんです。
その事実を無視して「子供いる人は困るんだよね~」
って何なんでしょうか
国家試験合格後、せっかく取った資格を活かそうと、社労士として勤務できる企業を探しました。
経営者に比べて、立場の弱い労働者のために働きたかったからです。
ところが私のやる気に反して仕事内容の多くは…
・法の目をぬって、どれだけ労働者を働かせる就業規則を作るか
(つまり、完全に経営者の味方)
・もしくは、年金や社会保険の給与計算
(こっちは数字が大の苦手で断念)
確かにそうですよね。
企業の経営者にやとわれて、その人から給料を頂いて働くのですから
甘かった自分に脱力してしまいました。
もちろん、そんなお仕事ばかりでなく、労働者側に立ってブラック企業に立ち向かう社労士さんともお会いしました。
完全なボランティアで労働組合の顧問をしており、本当に素晴らしい方でした
多大な苦労をして取得したこの社労士。
何かと話題になった舛添さん
この時は厚生労働大臣
今はクローゼットの奥底に眠っていますが、いつの日かひどい経営者に泣かされている労働者の皆さんと一緒に戦う日が来るまで、大事に保管しておきます。
ブラック企業にお困りの方。
泣き寝入りしないで、労働組合や社労士さんに相談を!
もちろん、私で良ければぜひどうぞ(知識、だいぶ錆びついていますが)
社労士講座はこちら↓
今日も「おしゃべり」にお付き合いいただき、ありがとうございました。
”今日の八兵衛”