これはバリ人全員に当てはまることではないですが。
私の周りの年配のバリ人。
例えば、どこかのお土産をあげようとしたりすると
「何これ！？」
「こんなの使わない」
「高いもの買ってこないで」
などなど、一見「怒ってる？」と思うくらい
不機嫌に言われることがあったりします。
突き返そうとされることも。
最初は
「何がよくなかったんだろう？」
と、色々考えこんだりしたこともあったんです。
あげたものをそのまま手付かずで
置いたままにしてあったりしたもので。
でも、見ていると、
洋服やバッグなんかは、
たまに南部の都会の方に出掛ける時や
大きなお寺へのお祈りの時なんかに
身に付けてくれてたりしますし、
食べ物も、後から
「あれ、美味しかった」
なんて言ってくれたりするので
単に遠慮してたり、
照れてただけなんだなーというのが
最近ようやくわかってきました。
これ、私の周りのバリ人に限らず
割とアルアルみたいですね。
結婚式にいったときに
「どうぞご飯を食べてください」
と勧められても、2度3度断って、
ようやく食べるという
お約束のやり取りがあるんですが
(パーティご飯を食べるの、楽しみに来てる癖に)
そんな感じで、すぐに受けとるのは無作法みたいな
概念があるのかもですね。
去年、何かの帰りにキンタマーニのおしゃれカフェに
お茶しに行寄った時もこう。
ちょ、お義母さん！(笑)
なにその顔！！！
普段は超優しいんですよ、ほんとに。
ずっとこの顔してたわけじゃなく、
スタッフの子が気を効かせて
写真をとってくれた途端これ。
恥ずかしかったのかな？
最近では、義母はだいぶ慣れてくれて
前回のHari Ibu(母の日)のプレゼントをした時は
「これは何くれたの？」
ってすぐ開けてくれて、
「わーありがとう」
と言ってくれてすごく嬉しかったです。
遠慮してるだけ、照れてるだけ、と思っていても
あまりにも拒絶されちゃうと
悲しくなっちゃいますからね。
対して義父は、いつも怒ったような
困ったような顔をして、あげようとしたものを
すぐに返そうとしてきます。
先日も、お土産を渡したときに
「いらない、いらない」
と返してきたので
「今日は私にとっての父の日だから」
と言ってみたら、嬉しそうに受け取ってくれました。
義母いわく、すごく喜んでいたよとのこと。
これからはこの作戦で決まり！
若い人は違うんですけど、年配の方に多いこの感じ。
日本人からすると、
「あげない方がよかったかな」
なんて思うことすらありますが、
実際は結構な割合で喜んでくれていると思います。
バリ人同士のやり取りでも、
喧嘩してるのかと思うような
激しい攻防を繰り広げてたりもしますので、
これがバリ人流のマナーなんだろうなあと思って
見ているのです。
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