こんにちは。
多様な学びをともに見つける不登校相談の、
臨床心理士 よこちかよこです。
夏休みまっさいちゅうですね。
わが家にはふだん、
あたりまえの小中学校に通っている女子ふたりと、
フリースクールに通っている男子ひとり、
フリースクール出身で昼間定時制の高校にかよう男子ひとり
がおります。
「学校」というシステムや「与えられる勉強」との
距離感がそれぞれバラバラなので、
とても興味深いというか考えさせられることが多いのですが、
“夏休み”に対する想いもそれぞれ違いそうだな~
と思って眺めています
長男は昼間定時制とはいえ高校なので、
ある程度勉強らしきものをしている姿もありますが、
もとはフリースクーラーなので
基本気ままで自由です。
次男はまさにフリースクーラー真っ只中で、
一般的には‘不登校’と言われている状態ですが、
ありがちな不安や悩みは一切なく、
フリースクールにその名の通り自由に通い、
宿題もテストもなくて、勉強らしいものはほとんどしていません。
そんな兄なり弟なりを尻目に
あたりまえの学校に通う女子ふたりについては
過去記事(長女の場合3、自転車とランリュック)にも書いています
そんな次女が、
夏休み前の最後の日に、
「ただいまー」と帰ってきてですね。
迎えた私に
「ねぇねぇお母さん!今ね、夏休みの扉を開けたんだよ!」
と言ったんです。
「今開けた玄関ってさ、ここから夏休みっていう扉だよね!
家のなかはさ、もう夏休みじゃん🎵」
と、小3なりの語彙でなんだか詩的な表現をしているのに感心しつつ
こういう感覚って普段枠組みの中で頑張っているからこそだよな〜
と感じました。
枠に合わせてある程度窮屈にしているからこそ、
枠を外した時の開放感を味わえる。
枠の内も外も、あまり負担なく行ったり来たりできて、
そのメリハリを楽しんだり、頑張る力にできるのであれば、
その枠はうまく機能しているというか、
その人間は枠をうまく活かして成長しているというか。
本来、枠組みの目指すところは常にそれなんでしょうね。
同じように長女も、
校則に疑問を感じたり窮屈に感じたりしながら
学校という枠組みを自分の成長に活かしている感じがします。
さらに学年も上がると、
その枠組み自体が変化することに関心を持っている様子もあります。
というのも長女の学校は、一般的な公立中学の割には
生徒や保護者アンケートから校則が変わったりすることが
けっこうあるんですよね。
昨年冬も、女子生徒の黒タイツが新しく認められたのですが
(それまでは肌色タイツのみでした^^; いや肌色タイツってイマドキ・・)
保護者アンケートに書いた人がいるらしいとか
生徒会の子が各クラスをまわって生徒の意識調査したとか
その経緯を事細かに話してくれました。
先日も、どういうきっかけがあったのかわかりませんが、
白靴下のワンポイントが認められたんです。
長女はそれをとても喜んで、
履いていた白靴下ひとつひとつに
手刺繍でワンポイントをつけはじめたんです(・∀・)
暇か!と思わずつっこみたくもなりましたが(笑)、
なんとも楽しそうに既存の枠組みの中で自分らしく動いてるね~
と感心してしまいました。
いっぽう、フリースクーラーの男子二人は、
こういった感覚とは無縁です。
夏休みも、「あれ?いつからだっけ?今日?」
って感じですね(笑)。
普段から、与えられる課題もなく、
時間や他者からの制約という枠が
ほとんどない生活をしているので、
枠から外れた開放感とかはあまり味わえないかもしれないですね。
まぁ、味わいたい、という訳でもないでしょうけど(^.^