肝臓がんの治療をいろいろ行いました | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

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今日は四日市消化器病センターで

4名の患者さんに肝臓がんの手術を行いました。

 

午前中の2例は

肝臓がんを栄養する動脈にカテーテルをすすめ

その血管に詰め物をして〝ガンを衰弱させる〟

『肝動脈塞栓化学療法(TACE、TAE)』

 

午後からの2例は

体外から肝臓がんにむけて直接針をさし

電気を流すとその針先の周囲が熱くなり

〝ガンが焼け死ぬ〟治療を行いました。

 

有名なのはラジオと同じ周波数の電気をながす

『ラジオ波凝固療法(RFA)』

 

もうひとつは、最近増えてきつつあり

マイクロ波(電子レンジもマイクロ波ですね)を流して

ガンを焼いてしまう『マイクロ波凝固療法(MWA、MCT)』

 

ラジオ波とマイクロ波を1例ずつ行いましたので、

それぞれの針や電流を発生する機械を並べてみました。

 

今日の私はメガネしてますが、

右手にラジオ波、左手にマイクロ波の針を握ってます。

(画面では左がラジオ波、右がマイクロ波)

針はマイクロ波のほうがちょっと太いです

 

機械はラジオ波(画面左)のほうが大きいです。

 

どの治療を行うかは適所適材で判断されますが

腫瘍が大きめの場合にマイクロ波を選ぶ傾向にあります