おはようございます。
前回読んで下さった方も、初めましての方も、
ご訪問頂きありがとうございます。
いいね・読者登録して下さった方にも、
お礼申し上げます。
先日、鉄瓶購入の際に販売員の方から頂いたチケットを使い、
横浜そごう開催の、
”ウィリアム・モリスと英国の壁紙展”に行ってきました。
個人的には壁紙の展示でけで十分だったのですが、
スクエアピアノとソプラノのミニコンサートの時間に当たりまして、
この音楽を聴きながらの鑑賞が…素晴らしかった!
選曲がシューマン・ブラームス・メンデルスゾーン・エルガーなので、
なんとなくイメージして頂けるでしょうか?
遠くから聞こえるソプラノの優雅なこと。
ウィリアム・モリスが提唱していたのが”美しい生活”でしたから、
このミニコンサートは有りです。
目と耳からのアプローチで、世界観に入り込んで鑑賞できました。
コンサート中は、お客さんもそちらに集中するので私語もナシ。
人も少なくマイペースで見放題。
…運が良かった!ヽ(^o^)丿やったぁ!
鑑賞していると、モリス達の植物に対する愛情が伝わってきます。
エルダーフラワー・アーティチョーク・ブラックベリー・
フラックス・マートル…
普段から親しみのあるハーブも、壁紙になると違って見える。
中には、”あー…そこデフォルメしたかったのね…”
なんて共感したり。 ( *´艸`)
モリスは森林保全や自国の植物の保護に熱心でしたね。
デザインでけでなく、その考えには一貫性がありました。
ただ、このことを知ったのは、私も最近なのですよ。
今回の壁紙展に行くのに少し調べました。
じつは30歳くらいの頃、
ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館で、
モリスの”緑の部屋(モリスルーム)”を見たことがあります。
人が多く、遠くから眺めるだけ。
(見たうちに入るのかな?)
その際はコーヒー臭く、
食器が鳴るカチャカチャした音と人の話声がうるさくて、
ひどく幻滅しちゃったんですね。
でもね、”緑の部屋”っていうのは、
”世界初の博物館内レストラン”で有名になった所で、
”モリス商会の公的初仕事”でした。
私は、ちょっと調べれば判ることさえもしてなかった。
だからずっと”うるさい”と思っていました。
全くお恥ずかしい限りです。
逆にいえば、それだけあの、
”的を射たデザインそのものが好きだった”とも言えます。
リズミカルな連続性・美しい配色には今でも惹かれるものが。
そうそう、中にはモリス直筆のジェフリー商会に対する色校正指示のメモも!
細かい繊細な文字でしたよ。
今とは違うので、再現する方は大変だったのではないでしょうか。
(AはBよりも濃く、BはCよりも~って指示の仕方。)
日本の影響についても取り上げられていました。
察するに、ウィーン万博でのジャポニズムの衝撃は鮮烈だったようで。
確かに、紙に筆で絵を描いたりエンボスしている同時期に、
よその国では金箔を貼り、その上からエンボスしてる。
デザインも大胆でオリジナリティに溢れてる…
とくれば、ビビりますよね。
発想も、それを実現させる職人の技術も衝撃です。
その後、イギリス・ロットマン社は自社工場を横浜に持ち、
”金唐革紙の製作のすべての工程は日本人によって行われること”
と定めました。
日本の職人さん達、評価されていたんですね。
この辺りは、見ていて誇らしかったなぁ。
帰りに、鉄瓶売り場のお姉さんにお礼を言って帰ろうとしたのですが、
他の方も含め、皆さん接客中だったので控えました。
商売繁盛なによりです♪
最初は頂いたチケットで壁紙展を楽しめれば…
くらいの感覚だったのですが、
かなり充実し、満喫させて頂いた展覧会に。
なかなかリッチな時間を過ごさせて頂きました。
チケットを、ありがとうございました!
テキスタイルに興味がなくても楽しめますよ!
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