おはようございます。
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小満って、こんな感じ。
小満(しょうまん)に入りましたね。
立春から数えて二十四節気の8番目、
夏である蕃秀(ばんしゅう)2番目の季節が、小満です。
暦便覧には”万物えん満すれば草木枝葉繁る”とあり、
”陽気がよくなり、全てのものが成長し生い茂る”の意だそうで。
イメージ的には梅雨前のお天気が安定している日々。
西の方は走り梅雨の頃。
(本格的な梅雨前のグズつく天候をそう呼びます。)
ところが、横浜はというと安定したお天気なんて程遠い。
晴れたり曇ったり大雨が降ったり。
(本日からは夏日が続くようですよ!)
湿度が高い日々というワケではありませんが、
高温や気温差で疲れやすかったり、動悸がしたり、
自律神経のスイッチの切り替えがイマイチな方、
けっこう多いのではないでしょうか。
こういった不安定な天候が続くと出てくる”自律神経の乱れ”。
本格的な梅雨がくる前に、1度確認しておきましょう。
生命が溢れているイメージ。
そもそも”自律神経失調症”って?
自律神経とは、人の意思とは関係なく反応する神経で、
血液循環・体温調節・呼吸・免疫・消化・排泄・生殖などを調節する、
安定した生命活動の維持には欠かせないもの。
普段は交感神経・副交感神経の2つでバランスをとりながら、
維持に努めていますが、
何らかの理由でバランスが崩れると、多種多様な不調が現れます。
この不調は定まっておらず、器質的な疾患ではないため、
”自律神経失調症”という総称で呼ばれています。
あくまで症状、病名ではありません。
なので、検査で他に疾患がないか確認されて、
初めて言われるものです。
調べても何も出ないため、
「気のせい」「サボっている」など、理解が得られません。
なのに動悸・息切れ・めまい・吐き気など、
単発または複数の症状が時間や場所を問わず現れる。
…じつに”めんどくさい”症状です。
明るくて、樹々が生い茂る。
自律神経失調症にはタイプがあること、ご存知でしたか?
生まれつき乱れやすい方・神経過敏な性格の方・
ストレスを無理に封じ込めている方・
慢性的にストレスが溜まっている几帳面な方など。
関係のない方から見ると、
”真面目で一生懸命な方”がなるイメージがするそうですが、
個人的には、”環境によって追い込まれたり、
踏みとどまったが故に崩れた方”が多いような気がします。
よって、対処は原因・ストレスなどから離れること、
メンタルと身体の双方からのケアが必要に。
症状は、動悸・息切れ・しびれ・頭痛・疲れ目・耳鳴り・
吐き気・食欲不振・下痢・便秘・生理不順…など。
他にも、
全身症状: 疲れやすい・火照り・不眠・起きるのがツライ…など。
精神症状: 怒りっぽい・イライラ・不安・恐怖・
悲しくなる・落ち込む・やる気がない・集中力がない…などがあります。
安定したお天気の日々。
こんな風に羅列されると、
とりとめがが無くてキビしいものがありますね。
でも、これは”自律神経失調症”が確定した状態。
コップの水が、溢れた後のお話です。
自律神経失調症の前に、
”自律神経が乱れては持ち直す”を繰り返す時期があります。
出来れば、その時期にご自身に手入れをして頂きたい。
(多くの方が当てはまるのは、この辺りですよね。)
年齢を重ねてくれば、
季節の変化・自分の感情・人間関係・
会社や学校など関わるコミュニティーでのストレス・
持病・老い・将来への不安…などを持て余し、
揺らぎや乱れが出るのが当たり前で、
自分だけは大丈夫だと思っている方がおかしい。
今までその経験がなかったならば、ある意味で運が良く、
ある意味では運が悪かったといえます。
不快症状がなく過ごせたけれど、
経験がない分、他者の経験を軽く見たり、
いざ自分の身におきた時は必要以上に困惑し、
不安になる可能性があるからです。
だからこそ、知って準備して頂きたい。
/
こうなるって、解ってた。
来るなら、かかってこい。
╲
…それくらいで、ちょうどイイ。
記事を読んで多くが当てはまる方は、
心療内科・漢方外来・漢方薬局へご相談を。
そこまででなかったとしても、
ストレス源と生活習慣の見直しは欠かせません。
微調整を繰り返すことで、揺らぎや乱れを小さくすることが、
養生の目的です。
…異常気象の中にいる日本。
ここで、天候が不安定な時期の過ごし方を確認。
土用の時期の過ごし方を参考にします。
基本的には、ムリをしません。
漢方では、”陰陽平衡(いんようへいこう)”といい、
自然の変化に適応し、身体の内外の環境を整えバランスをとる、
…という考え方があります。
身体の外が不安定なら、
せめて身体の中はコントロールしましょう。
ストレス源と距離をとる、
できないなら発散できる場や機会を持つ。
考え方・捉え方を変えてみる。
大らかに過ごす。
呼吸は浅くなっていませんか?
意識して確認してみましょう。
特に、急激に気温が高くなると心臓に負担がかかり、
息苦しくなります。
そういう時は身体を動かしましょう。
歩くだけでいい。
身体を動かせば、勝手に呼吸します。
ふくらはぎを使って元気に歩けば、心臓の負担を軽くできます。
お身体の都合で動けない方は、
浅いと思った時に意識的に深呼吸しましょう。
お好きな香りと共にすれば、気分転換にもなります。
食べる物も、刺激物・甘いもの・味が濃いもの・
脂っこいもは控えます。
わざわざ身体の内側から刺激することは、ありません。
自然な穀類・豆類・野菜類などの甘みを感じましょう。
目的は、消化器系に負担をかけない食事です。
誘惑の多い食べ物は、
お天気やメンタルが安定している時にとっておきましょう。
漢方では、”消化器系(脾)は呼吸器系(肺)を促進させるもの”
と捉えています。
食べて、トラブルなく排泄するまでを繰り返すことが、
呼吸を助け、自律神経の安定に貢献します。
これからも不安定なお天気に。
いかがでしたか?
今回は、”自律神経の乱れ””自律神経失調症”を確認してみました。
よく聞く・よく出てくる割りに、
イマイチ解ってない感じの方、多いのではないでしょうか。
自律神経失調症は、コップの水が溢れた後に来るもの。
そうなる前の段階で、ご自身に手を入れて頂きたく、
今回、取り上げさせて頂きました。
さぁ、めんどくさい季節に突入してゆきますよ!
皆さまが少しでも過ごしやすくなるよう、
私も発信して参りますね。
ヽ(*^_^*)丿ではっ!
…バランス、ますます大切。
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