鳥海修。明朝体の教室 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

タイトルロール

 

前のブログ紹介の『銀座二十四帖』のタイトルロールで、そのペン字書体がちょっといい感じで、スクショ。字体書体には好き嫌いがあって、これは職業病なのかな。例えば、読本の書体は普通明朝体、どこも一緒かと思うのだが出版社によって微妙に違っていて、その書体が気に入らず購入を躊躇することもある。

 

 V.マルシー・R.ミュラー:Helvetica forever(2009)BNN

 鳥海修:明朝体の教室(2024)Book&Design

 

パソコン仕事が主流になる前は、選択に困るほどの種類があったわけではなかったが、近年は個人でも書体を生成できることから、毎年幾冊か書体を紹介するタイポグラフィの本が出版されるほどに。ネットからフリーフォントが自由にダウロードできるサイトもあって、ありがたいような。

 

といいながら、私などは年々使用するフォントの数が少なってきていて、自前の趣味仕事では数種類でこと足りる。なるべく字面がきれいで読みやすく刺激感のないものが好ましく、ゴシック体と明朝体2〜3種類に、加えてアクセントとして使用する書体が少しあればこと足りる。そのアクセント書体が多すぎて。

 

なんといっても明朝体は日本語の基本書体ですから、その形態発展は私たちの生活に影響を与える(はずです)。ゆめゆめおろそかにはできませぬ。で、欧文ゴシック体・ヘルベチカのトリビュート本『Helvetica forever』はいただき本。鳥海修『明朝体の教室』ともども学習させていただきます。

 

ドウダンツツジ