バイオハザード2。もうひとつの物語 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

映画「バイオハザード2」のアリス

 

S.D.ペリー『バイオハザード2悪魔の洞窟』は映画のノベライズだと思ったら、ゲームのノベライズですね。しかもゲーム1とゲーム2の間隙を埋めるオリジナルストーリーとあり、ゲームに無知な当方はなおのこと分からなくなってしまった。とにかく映画とは別物である。

 

S.D.ペリー:バイオハザード2(1998)中央公論新社

 

映画「バイオハザード』で主人公を務めるアリスは、当本ではラクーン市警の特殊戦術および救助部隊(S.T.A.R.S)所属のレベッカ・チェンバースに。彼女は18歳と9ヶ月の若き天才生化学者にして衛生兵を兼ねるものの、ミラ・ジョコヴィッチのように無双無敵な格闘技能は有しない。

 

展開は映画と被るところはあるものの、言葉を解し武器を扱うことができるゾンビが登場するなどテイストは微妙に違う。今さらと思ったが、読んでみる気になったのには、前ブログ『怪異猟奇ミステリー全史』の著者風間賢二が翻訳を担当していたからで、氏はホラー怪奇系ジャンルで手広く活動しておられるようです。