真鍮製の湯たんぽ | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 真鍮製の湯たんぽ

 

湯たんぽは室町の頃には使われていたそうで、あるいはもっと以前からあったのかもしれない。江戸時代は家康、家光が使われたものが伝わっている。このあたりはネット上の伊藤紀之「湯たんぽの形態成立とその変化に関する研究.pdf」に詳しい。ただ、わが国の湯たんぽは陶器製が主流だったようです。

 

写真の湯たんぽは真鍮製で、こうした金属製は大正以降昭和初期頃とのことだが、戦時中は金属類の供出によりふたたび陶器製に戻り、戦後は私たち世代がお世話になったブリキ製が席巻する。先ほど知人からいただいたのだが、水漏れもないようなので今冬はお世話になろうかな。底には焦げ痕があるところから直接火にかけて温めたようだ。

 

 髙田郁:みをつくし料理帖 第4,5巻

 

全10巻の半ばまで読み終えたところ。テレビ放送分はこの辺りまでのエピソードを再構成したものなので、あるいはシーズン2が制作されるかもしれない。主人公・澪(みお)役の黒木華を思い浮かべながら読んでいると気分がいいが、主人公を取巻く人たちが善人ばかりで、ちょっと疲れる。私が天の邪鬼のせいかもしれませんが。