戸板康二と花森安治 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

 宮里藍

 

今シーズンで引退するゴルフの宮里藍を描いてみた。自身ゴルフを好まないところから、宮里の活躍はスポーツニュースで観るばかりだが、まずはご苦労さんといいたい。わが国の速報では、残念、惜しい、寂しいといった見出しが多かったが、海外では「ネクストステージを楽しんで」と明るく送りだしていた。

 

まったくだ。競技の世界を後にするとはいえ、彼女のゴルフ人生が終ったわけではなし、これからの活躍と新たな飛躍を祝ってあげるほうが、より温かな思いやりが感じられる。ただ、絵の方はちょっと小さく描きすぎてしまった。

 

 戸板康二:歌舞伎ダイジェスト(1954)暮しの手帖社

 

先月半ばに年一回の古書市が開催された。事務所近くの古書店も参加されたこの古書市は撤退したデパートのビル一階の空きスペースで開催されたもので、再開発の予定地でもあることから、はたしていつまで続けていけるのやら心配です。ということで、昼休散歩のついでに慰問も兼ねて古書店を覗いてきた。

 

先ず眼についたのは戸板の歌舞伎本。チョット前まで「歌舞伎といったら戸板康二」と、符牒のような芸能評論家&作家で、ついに(知る人ぞ知る傑作)歌舞伎ミステリ「中村雅楽シリーズ」まで発表されている。

 

さて、この「歌舞伎ダイジェスト」は暮しの手帖社からの出版で、装幀は花森安治による。外函は中芯のダンボールを使いスリーブになっている。花森らしいモダンにして小粋な造りで、本日はこの古書を含め数冊お持ち帰りしたのでした。