コメツキムシと「1Q84」 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
みずすまし亭通信-ルリクワガタ
   ルリクワガタとコルリクワガタ

$みずすまし亭通信-コメツキ
アカハネフト/ベニヒラタ/ドウガネヒラタコメツキ

上写真左アカハネフトコメツキが約2センチ、残りはすべて1センチほどの昆虫です。コメツキとはよく言ったもので、捕まえるとコッキンだったかパチンだったか、鳴くというよりも関節をならすような割と大きな音をたてる。情報誌「虫屋の標本箱」はコメツキの仲間、皆さん見ることがないでしょうが、こうした虫たちも立派に暮しております。虫の生き死になどあっけないもので、こうした世界を観察していると、私らが背負っているいるモロモロなどおおよそ馬鹿げたものに思えてくる。

$みずすまし亭通信-9515

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そうそう、村上春樹「1Q84」でもうひとつ。女性の主人公“青豆”は、時に獣的な性欲におそわれ、一方の主人公“天吾”は週に一回、年上の既婚の恋人が性欲を(文字通り)丹念に処理してくれる。その描写が幾度もくりかえされるのだけれど、その必然性がよく見えてこない。文意から、それでも二人はピュアな心は失っていないのだよとも受け取れるし、それは単に自然なことなのだよと読者におもねっている風にも感じられる。大人がちょっと若者に「いいのさ」といった媚びのような。

作者の意図が読めず少し気持ちが悪い。さて、情報誌作業はほぼ完了です。連休前に印刷発送業務を終らせて、心安らかに連休を迎えたいものです。