父は人づき合いを大切にしていたので、10日に1度は実家に客があり、
応対が苦手な母に代わって、高校生の私が応対していました。
だから、父の対人関係はほとんど把握していました。
それにひきかえ主人は結婚以来家に人を招きたがらず、父が生きていた頃に
私がマンションでホームパーティーを開き、コダック社のアメリカ人・コダック社の
方・会社の幹部を3~4回招いたのみです。
Nさんは、お仕事の後 S美術館に坂田和實さんの展示を見にこられ、私が
迎えに行き、家へお誘いしたのでした。
小川軒のレーズンウイッチを頂き、恐縮しました。
京都の麩まんじゅうを Nさんが焼かれた錆粉引のお皿で出し、私の父の叔父
にあたる川喜田半泥子の家宝の井戸茶碗で、お抹茶を点てて差し上げたら
非常に喜ばれました。
「 写真を撮らせていただいていいですか?」 と聞かれ、井戸茶碗の写真を
撮られ、半泥子の陶芸の世界を語られ、陶芸家にとっては憧れの存在である
というようなことを仰いました。
それをお聞きして改めて半泥子のことを誇りに思いました。
(以前の半泥子の記事はこちら http://ameblo.jp/yoihonomori/entry-11180043903.html
)
せっかくの機会なので、3階の和室の 「唐長」(京都・修学院)のふすまも
ご覧頂きました。
二条城・桂離宮と同じ 「唐長」 が手掛けたふすまです。
淡いブルーの濃淡の地に、和蘭が手刷りで擦ってあるものです。
「100年はもつそうです」と申し上げたら、「今に通じるモダンさがありますね!」
と言われました。 (唐長の記事はこちら http://ameblo.jp/yoihonomori/entry-11277213855.html
)
あと、和室に飾ってあった曽祖父が書いたお軸 ・ 実家にあった蓋付きの
塗りの菓子器、そして先日実家からもらってきた昔の踏み台にも興味を示され
ていました。
やはり、お客様というものはいいものですね
風通しが良くなり、他の視点の話題も広がります。
でも、今さら主人の閉鎖的な性格は変わらないでしょうネ・・・