フィギュアスケートの四大陸選手権は16日に江陵(カンヌン)アイスアリーナで開幕する。14年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は14日の公式練習で平昌五輪が行われるリンクを初滑り。男子66年ぶりの五輪連覇へ好感触を得た。男子ショートプログラム(SP)は17日に行われる。
いつもよりゆっくりと時間をかけて、羽生は氷上の感覚を確かめた。「楽しかったです。幸せでした」。表情はゆるんだ。去り際には会場の外観を携帯電話でパシャリと撮影。「ソチ五輪をほうふつとさせるような、青を基調としたリンクだなと。非常に滑りやすい温度だし、氷の状態も非常によかった」。初滑りの平昌リンクで、男子66年ぶりとなる五輪連覇へのイメージをふくらませた。
ファン100人が見守った公式練習は、羽生が会場に姿を現しただけで「キャー」。イナバウアーに「キャー」。一挙手一投足に視線が注がれた。「とにかく楽しむこと」を心がけたという40分。ループやトウループの4回転、4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプを成功させるなど、まずまずの仕上がりを見せた。
4季ぶりに四大陸選手権に出場を決めた。五輪リンクを前もって体感できることの意味は大きい。金メダルを獲得したソチ五輪は、テスト大会だった12年のGPファイナルで2位に入り、飛躍を遂げた。「最終的には予行練習というかたちにはなるかもしれないけど、五輪のために滑っているという感覚はない。四大陸選手権は四大陸選手権」。初タイトルへ、勝ちにこだわる。
全日本選手権で優勝した宇野は今大会、3種類目の4回転となるループを投入する。17歳のネイサン・チェンは1月の全米選手権フリーで4回転を史上初めて5本成功させた。それでも10代の突き上げにも動じることはない。「ありがたい。感謝の気持ちでいっぱい。切磋琢磨(せっさたくま)している状況だからこそ、こうしてみんなが限界のプログラムに挑戦出来る」と歓迎する姿には五輪王者の貫禄が漂う。
昨年末の全日本選手権はインフルエンザで無念の欠場を強いられた。過去を振り返ることを嫌う。今は12月のGPファイナル以来の試合が楽しみでならない。「今のため。全部今のため。今自分のために今すべきことをやりながら、その一生懸命さを楽しんで。ただただ今のために」。今の積み重ねこそが、1年後の偉業へつながることを知っている。(高木 恵)
◆江陵アイスアリーナ 収容人数は1万2000人で、ソチ五輪が行われた「アイスブルク・パレス」と同じ。外観は白で、観客席などのリンク周りは青を基調。天井が高く、開放感がある。平昌五輪期間中は午前にフィギュアスケート、夜はショートトラックが行われる。
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170214-OHT1T50258.html
◇フィギュアスケート四大陸選手権 14日公式練習開始、16日開幕(韓国・江陵)
フィギュアスケートの平昌五輪プレ大会となる四大陸選手権(16日開幕)の公式練習が14日、韓国・江陵(カンヌン)で始まり、日本勢が来年の五輪会場で初練習した。男子の羽生結弦(22=ANA)は金メダルを獲得した14年ソチ五輪に似た会場の雰囲気を感じ取り、五輪2連覇と今大会優勝に向けて好感触をつかんだ。
羽生は氷の感触を入念に確認すると同時に、いつも以上にリンクの外に視線を向けて滑った。1年後には2連覇を狙って帰ってくる場所。天井や観客席までチェックし、大事な場所の雰囲気を全身で受け止めた。五輪本番会場での初練習を終えた羽生は「楽しかったです。ソチ五輪を彷彿(ほうふつ)させるような青を基調としたリンク。滑りやすい温度だし、氷の状態も良かった。いいコンディションで滑ることができて、幸せだなと感じました」と好感触を口にした。会場の壁や椅子は青で、ソチ五輪と同じ。客席数も1万2000人で変わらない。19歳にして金メダルを手に入れた思い出の会場と同じ雰囲気を感じ取って、気分は高揚した。
過去3年出場していなかった四大陸選手権に出場するのも、今回は五輪プレ大会だからだ。この日は午後の公式練習の前に、午前9時に一度来場。「時間が余っていたので、リンクを見ていました」。下見するためだけに、わざわざ会場入りするほど準備に余念はなかった。会場内を視察した後は、外で会場の外観まで自身のスマホで撮影。あらゆる情報をインプットした。
練習では4回転ジャンプを入念に確認した。大技のループは最初はミスが続いたが、3回連続で着氷するなど調子はまずまずだ。12月の全日本選手権をインフルエンザで欠場し、コンディションが心配されたが、「順調にきました。何事もなく、いい練習ができました」と仕上がりに自信を示した。
アジア、北中南米、オセアニア、アフリカの4大陸の選手が対象の今大会は、五輪出場枠が懸かる世界選手権(3月、ヘルシンキ)の前哨戦。世界選手権2連覇中でスペイン人のフェルナンデスこそいないが、1月の全米選手権で史上初めてフリーで5度の4回転ジャンプを成功させた17歳ネイサン・チェン(米国)や、元世界王者のパトリック・チャン(カナダ)も出場する。「今すべきことをやって、最終的には笑いたい」。来年の笑顔の予行演習も、ここでしておきたい。
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/02/15/kiji/20170214s00079000370000c.html
羽生つかんだ“金リンク” 平昌五輪の氷は「ソチほうふつ」
16日に開幕する来年の平昌冬季五輪のテスト大会を兼ねたフィギュアスケート四大陸選手権の公式練習が14日、韓国の江陵アイスアリーナで行われ、日本勢が五輪会場で初めて練習した。GPファイナル4連覇中の羽生結弦(22)=ANA=も滑走。金メダルを獲得した2014年ソチ五輪の会場と同じ青色が基調の会場に好感触を得た。
どこか懐かしさを覚えた。平昌五輪会場であるリンクに初めて足を踏み入れた羽生の脳裏に、3年前の記憶がよみがえる。目に飛び込んできた景色が、全身を包み込む空気が、歓喜に浸ったソチ五輪を思い起こさせた。
「楽しかったです。ソチ五輪をほうふつとさせるような青を基調にしたリンク。非常に滑りやすい温度だし、氷の状態もよかった」と羽生。練習では4回転ループを3本連続で着氷するなど仕上がりはまずまず。日本のみならず、韓国や中国から集まった会場のファンを何度も沸かせた。「五輪のためにここで滑るわけではない」と口にはしたが、平昌五輪のリンクで得た好感触は、何物にも代え難い。
ただ、当時とは戦う基準が違う。ソチではフリーの4回転は2本で優勝できたが、今大会はループに挑む宇野、4種類の4回転を跳ぶ金博洋(中国)、1月の全米選手権で5本の4回転を成功させたネーサン・チェン(米国)ら生粋のジャンパーが集結。フリーは金が4種類5本、ネーサンと宇野は3種類4本を予定している。
3種類4本を予定する羽生は予想される激戦を前に「ありがたい」と歓迎。「切磋琢磨(せっさたくま)している状況だからこそ、みんなが限界のプログラムに挑戦できる」と真っ向勝負に心を躍らせた。
持てる力をすべて出し切り、自らの未来を切りひらく。「最終的には(五輪の)予行演習って形になるかもしれないけど、今、何が大事か考えながらやれれば」と静かに闘志を燃やした。
https://www.daily.co.jp/general/2017/02/15/0009916560.shtml
羽生「楽しかったです。幸せでした」…16日から四大陸選手権
フィギュアスケートの四大陸選手権は16日に江陵(カンヌン)アイスアリーナで開幕する。14年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は14日の公式練習で平昌五輪が行われるリンクを初滑り。氷上の感覚を確かめると、「楽しかったです。幸せでした」と話し、男子66年ぶりの五輪連覇へ好感触を得た。
これまでの羽生の“前向き発言”をまとめた。
▼14年3月28日(念願の世界選手権初制覇に)「体はいっぱいいっぱいだったが、頑張った」
▼12月14日(GPファイナル連覇を決め)「逆境や自分の弱さが見えた時が好きです」
▼15年11月28日(史上初の300点超えでNHK杯を獲得)「血のにじむような、本当につらい練習をしてきた。周りのすべての方々に感謝したい」
▼16年10月1日(オータム・クラシックで2度の転倒も今季初戦を飾り)「しんどいけど楽しいし、燃える」
▼11月26日(NHK杯を連覇)「やっていて楽しかった。みなさんの前で滑れる喜びをかみしめながら滑った」
▼12月8日(GPファイナルのSPで首位に立ち)「コンサートをやっているような。ロックスターになったような気分で滑った。楽しかった」
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170214-OHT1T50261.html
羽生、ばっちり“金トレ”!リンクは「ソチ五輪ほうふつ」/フィギュア
【江陵(カンヌン、韓国)14日】金イメージ、バッチリ!! 来年の平昌(ピョンチャン)五輪のテスト大会として開催されるフィギュアスケートの四大陸選手権が16日、当地の江陵アイスアリーナで開幕する。この日は公式練習を行い、4年ぶり3度目の出場となる羽生結弦(22)=ANA=も順調に調整。2014年ソチ五輪に続く2大会連続の金メダルに向けて、五輪本番会場で好感触をつかんだ。
氷上に熱気が渦巻く。日本海に面したリゾート地、江陵。来年の平昌五輪が開催されるアイスアリーナで、日本のエース、羽生が初滑り。すべてが好感触だった。
「楽しかった。ソチ五輪をほうふつさせるような青を基調にしたリンク。滑りやすい温度で、氷の状態も良かった。いいコンディションの中で滑れることが幸せ」
リンクサイドの色合いなど、今大会の会場は金メダルに輝いた2014年ソチ五輪の会場にそっくり。約40分間の練習では大技の4回転ループは調子に波があったが、3度連続で着氷する場面もあった。高難度の4回転サルコー-3回転トーループやトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は力強く跳び、復調の気配を漂わせた。
羽生は、昨年12月下旬の全日本選手権(大阪)をインフルエンザで欠場。約2カ月ぶりの実戦に向け、年明けからは練習拠点のカナダ・トロントで調整をし、「非常にいい練習ができた」。
平昌五輪では、男子で1948年、52年のリチャード・バットン(米国)以来、66年ぶりとなる2大会連続の金メダルを目指す。練習のなかった午前中に会場を訪れ、建物の写真を撮るなど、テンションはすでにアゲアゲ。4年ぶり3度目の大会参戦で「最終的に(来年の)予行演習の形になるかも」と五輪での金イメージを大きくふくらませるつもりだ。
「いますべきことをやりながら、その一生懸命さを楽しみたい。最終的に笑えたらいい」
過去2度の出場はいずれも2位だった羽生。大会初制覇が、平昌五輪の金メダルにつながる。
http://www.sanspo.com/sports/news/20170215/fgr17021505030002-n1.html
フィギュア:羽生結弦の初来韓に韓中日ファンら大歓声=四大陸選手権
朝鮮日報日本語版 2/15(水) 8:18配信
14日昼12時20分、「銀盤の皇帝」と言われる羽生結弦(22)=日本=が登場すると、江陵アイスアリーナが揺れ動いたような感じがした。彼を一目見ようと早朝からリンクを訪れた韓中日3カ国のファン約200人が一斉に「羽生、羽生」と叫んだからだ。羽生が観客席に近づくと、機関銃のように立て続けにカメラのシャッター音がリンクに響いた。
羽生が韓国に来たのは今回が初めてだ。16日から4日間にわたり開催される国際スケート連盟(ISU)フィギュアスケート四大陸選手権出場のためだ。来年開かれる平昌冬季五輪のテストイベントを兼ねて開催される今回の大会には、欧州を除く世界フィギュア界のスターたちがこぞって出場するが、中でも最も関心を集めているのは断然、羽生だ。ソチ五輪の男子シングルで金メダルを手にした羽生は、平昌で五輪2連覇に挑む。
約40分間の練習を終えて出てきた羽生は「氷の質と設備が素晴らしいです。五輪の競技場に来られて幸せです。平昌で優勝する確信が生まれました」と言った。「韓国にも多くのファンがいます」という報道陣の言葉に、羽生は慣れない韓国語で「こんにちは。私は結弦です。応援ありがとうございます」と答えた。
羽生はこの日、ショートプログラムのジャンプの練習に集中した。自身の得意技である4回転ループやトリプルアクセルなどを合わせて20回ほどを飛んだ。4回転サルコウの着地に失敗して尻もちをついた後は、同じジャンプだけ5-6回繰り返すほどの情熱を見せた。
専門家らは「今回の大会は『4回転ジャンプ戦争』になる」と予想している。フィギュア王座を狙う挑戦者の中でも特に「ジャンプ・マシーン」と言われるネイサン・チェン(17)=米国=の台頭が顕著だ。ネイサン・チェンも14日に韓国に到着、大会準備に入った。チェンは今年1月に行われた全米選手権で公式大会としては初めて4回転ジャンプを7回(ショートプログラム2回、フリー5回)も成功させた。国内大会なのでISU公認ではないが、チェンの得点(318.47点)は、羽生の世界記録(330.43点)に次いで歴代2位となる高得点だった。
全文はこちらから
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/02/15/2017021500705.html
<フィギュア>韓国に来た羽生…「キム・ヨナ」並みの人気に実力まで
16日に開幕する四大陸選手権には、欧州を除いたアジア・アメリカ・アフリカ・オセアニア大陸の選手らが出場する。世界選手権やグランプリファイナルよりは注目度が低い。だが、今回は違う。平昌(ピョンチャン)五輪のフィギュアスケート試合が開かれるアイスアリーナで初めて行われたテストイベントであるためだ。
今回の大会で羽生と肩を並べられるような選手はいない。ソチで金メダルを取った羽生は、グランプリファイナル2015でフィギュア史上最初で100点台のショートプログラム(110.95点)、200点台のフリースケーティング(219.48点)、300点台の総点(330.43点)という金字塔を打ち立てた。
日本国内における羽生の人気は韓国にすれば「フィギュアの女王」キム・ヨナ並みだ。男子スポーツスターの人気投票でもテニス世界5位の錦織圭、プロ野球の大谷翔平と1~3位を争っている。数々のCMにも出演した。身長1メートル71センチ、体重56キロのほっそりとした体型にアイドルのようにきれいな顔立ちを誇る。
大会先の江陵もせっかくの「羽生特殊」を享受している。韓進(ハンジン)観光が昨年9月、日本で販売している大会関連パッケージ観光商品は400人余りが購入した。平昌五輪組織委員会が集計した日本国内における四大陸選手権入場券の販売量は4000枚余りだ。外国人向けゲストハウスを運営しているキム・オクジュさんは「羽生の日本ファンが1年前から予約を取り、すでに五輪の入場券を問い合わせる日本人が多い」と話した。
「キム・ヨナ並みの人気に実力まで!」羽生結弦の初来韓に韓国が異例の盛り上がり
配信日時:2017年2月15日(水) 17時0分
【江陵(韓国)14日=高場泉穂】ソチ五輪フィギュアスケート男子シングル金メダリストの羽生結弦(22=ANA)が、平昌五輪本番会場に好感触をつかんだ。16日に開幕する4大陸選手権の公式練習が始まり、五輪会場の江陵アイスアリーナで初練習した。青を基調としたリンクはソチ会場とそっくり。氷の状態も滑りやすく「幸せ」と独特の表現で印象を口にした。
練習を終え、現れた羽生は幸福感に満ちていた。「楽しかったです。幸せでした」とうっとりとした表情で口を開いた。3季ぶりに出場する4大陸選手権の会場は1年後の平昌五輪で使用される江陵アイスアリーナ。初めて滑り、思い出したのは金メダルを獲得したソチ五輪のアイスベルグ・パレスだった。
「ソチ五輪をほうふつとさせる青を基調としたリンク。あの時より大きいかもしれないですが、非常に滑りやすい温度で、氷の状態も良かった」。地上4階という天井の高さも、1万2000人の収容人数も一緒。目に入る観客席の青の色、滑る感触が心地良かった。「(五輪の)予行演習という形に最終的にはなるかもしれないですが、今すべきことが何なのかを考えながらやりたい」。好印象のリンクで、現段階のベストを出すつもりだ。
12月末の全日本選手権をインフルエンザで欠場し、これがグランプリ(GP)ファイナル以来2カ月ぶりの復帰戦。この日の練習では4回転ループや、4回転サルコー、3回転トーループの連続技を何度も決めるなど、状態の良さをうかがわせた。「この会場でいいコンディションで滑られるのが幸せ」と余裕を感じさせた。
ライバルとの競争も幸せに感じている。この数カ月の間に、宇野昌磨が4回転ループを磨き、米国のネイサン・チェンはフリーで史上初となる5度の4回転ジャンプ成功と、特に下からの突き上げは著しい。そんな状況を「ありがたい。感謝の気持ちでいっぱい」。ベテラン、若手どちらからも追われる立場で迎えるプレ五輪。「最終的に笑えたら」と独特の表現で目標を語った。
http://www.nikkansports.com/sports/news/1779271.html
羽生、宇野は平昌プレ五輪の本番リンクで何を知るべきか?
事実上の“プレ五輪”となる本番リンクで確認すべきポイントはどこにあるのか。何を知るべきなのか?
羽生自身は「氷の状態と、会場の温度、音の拡がりなどを見てきたい」と語っていた。
元全日本2位で、現在は後身の育成を行っている中庭健介氏も、羽生が挙げた「氷の質」「会場の温度」「会場の音響」の3つチェックポイントが重要だと言う。
男子は羽生、女子は若手軸に優勝争いか 四大陸選手権
午前中に姿を見せた練習リンクでは、4回転ループが抜けて1回転になるなど、やや不調気味だったが、メーンリンクでの午後の練習までにバッチリ修正した。
SPの使用曲「レッツ・ゴー・クレイジー」を流しての練習では、冒頭の4回転ループなど全てのジャンプを着氷。状態のよさをアピールした。
羽生は五輪会場となるリンクでの練習で、ショートプログラム(SP)の曲をかけて4回転ループ、4回転サルコー―3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)と予定のジャンプをほぼ完璧に着氷。コーチのブライアン・オーサー氏も「安定感が増してきた」と手応えを口にした。
宇野も4回転を繰り返し確認した。フリーの曲をかけた練習ではフリップをきれいに跳び、トーループは単発と連続ジャンプで着氷。今大会で初めて挑む予定のループは冒頭で転倒したが、その後の練習で一度着氷し、感触をつかんでいた。
現地での初練習に臨んだ田中刑事(倉敷芸術科学大)は4回転サルコーは振るわなかったものの、「気持ちは高ぶっている」と意気込んだ。
女子は三原舞依(神戸ポートアイランドク)がジャンプに安定感があり、好調ぶりを示した。
16日は女子SPが行われ、同フリーは18日に実施。男子は17日にSP、19日にフリーが行われる。
【写真】公式練習で、ストレッチする羽生結弦=遠藤啓生撮影
四大陸の男子ショートプログラム(SP)を2日後に控えたこの日、羽生は公式練習で、曲をかけてSPの演技を通した。冒頭の4回転ループジャンプをきれいに着氷。その大技の前後には、両足のつま先を外側に開いて横向きに滑る、イーグルと呼ばれる技を入れるなど、ジャンプの難度は高い。
4回転サルコー―3回転トーループも完璧。最後のトリプルアクセル(3回転半)は、難しいカウンターターンからそのまま跳ぶ得意のかたちで美しく決めた。ANAスケート部の城田監督は「軸がきちんとしていて、首もまっすぐな、教科書通りのループ」と喜んだ。
<日刊スポーツ:2014年2月15日付>
プレーバック日刊スポーツ! 過去の2月15日付紙面を振り返ります。2014年の1面(東京版)はソチ五輪での羽生結弦の金メダルでした。