こんにちは。
振一郎です。
ヨガの個人指導の時、「2人で通えるヨガ教室を探してみては」と先生からご提案をいただきました。
妻の状態に悩んでいた時のことです。
断薬をしたら、それまで日常生活にはこれと言って大きな支障がなかった妻に再び緊張の日々が戻ってきました。
食事の量も少し減り、会話もほとんどできなくなってしまいました。
ボーッとすることも多くなりました。
声をかけても、2回目でやっと気づいて返事をする状態でした。
体を動かして、呼吸をたくさんすれば少しはリラックスできるかもしれない。
そう思って、インターネットでヨガ教室を検索しました。
探してみてわかったのですが、最初に出てくる検索結果は、ホットヨガ、パワーヨガ系です。
それは妻には無理なので、諦めず探し続けました。
検索結果の最後の方になって、ハタヨガ初級のクラスを家の近くに見つけました。
早速2人で体験レッスンに行ってみました。
ところが、
初心者向けのクラスにもかかわらず、強度の高いポーズが多くて驚きました。
ポーズの合間に十分に休憩を入れることもありませんでした。
ひたすら忙しく体を動かして、とても落ち着くどころではないと感じました。
私はその頃、ヨガの個人指導を半年ほど続けていたので、体を動かすことには慣れてきた頃でしたが、それでもキツいと感じたほどです。
妻は当然着いていくことができず、途中で休んでしまいました。
この教室は無理だと思ってまた他を探すことにしました。
駅の近くに別の教室を見つけたので、また体験レッスンに行ってみました。
この教室では、呼吸に合わせて体を動かす動作がありました。
ポーズも座って行うものがほとんどで、少し強度の高い動きもありましたが、妻も無理なく行うことができました。
教室の先生は、ボーっとしてしまう妻の様子に気づいたのだと思います。
「自分の呼吸に意識を向けてください」
「体の動きに意識を向けてください」
そういった声がけを妻にしてくださいました。
ここなら大丈夫だと思い、妻と2人で毎週土曜日に通うことにしました。
そうしているうちに、少しずつ妻の食事の量が戻り、会話もできるようになっていきました。
ヨガで精神疾患が緩和されるかどうかは、わかりません。
ただ、ゆっくりと呼吸をすることで緊張状態が緩和されるきっかけになったのではないかと考えます。
初めて自分でヨガ教室を検索してみて感じたことは、
世の中まだまだホットヨガや、パワーヨガが多いということです。
当時の妻のように、精神疾患の回復期にある人も安心して取り組めるヨガ教室は
ほとんどないという事実を目の当たりにしました。