妻の手をつないで歩いた日々 | 家族の統合失調症に向き合った日々

家族の統合失調症に向き合った日々

何の変哲もなかった人生が、家族の統合失調症をきっかけに変わりました。この経験を、同じ悩みを抱え苦しんでいる方に届けたい一心で書いています。

こんにちは。

しんいちろうです。

 

 

は、実家での2ヶ月の療養期間を終えて戻ってきたその後も、実はいつも通りの生活とはまだまだ言えませんでした。

 

 

笑顔がなくなり、わたしに話してくれることがなくなってしまったことだけで、もう心がズダズダなのに、さらにわたしに追い打ちをかけるかのような妻の姿に接することになります。

 

 

わたしから見ればまだまだ若いはずの30代前半の妻が、普通に歩けなくなってしまいました。

 

何をもって普通にと言っているかというと、妻の歩くスピードがガクンと落ち、まるでお年寄りのようになってしまったのです。

 

 

少しずつでも体力を取り戻して欲しいと思い、わたしは家の近所を妻と2人で散歩することにしました。

 

 

 

 

わたし達の住んでいる所は緑が多く、春になるとウグイスの声が聞こえます。

 

空気も澄んでいて良い環境です。

 

わたしは自分の歩みを妻のペースに合わせ、ゆっくりと一緒に歩きました。

 

 

は、歩いている途中に突然泣き出すことがありました。そんな時は、いったんわたしも立ち止まりました。

 

 

どうして泣くの?と理由は聞かず、妻が落ち着くまで手を握ってだまって待っていました。

 

 

 

以前の私であれば、周りからわたしと妻はどう見られているだろうと人目を気にして、突然泣き出す妻と外に出て、しかも散歩など決してしなかったと思います。

 

 

 

 

とわたしの散歩は、しばらく続けました。

 

そうしているうちに、妻の歩くスピードもだんだんと普通に戻ってきました。

 

 

鳥の声を聞いて「小鳥さんかわいいね」と言えるようになりました。

 

 

幻聴に支配されていた妻が、自然の緑や鳥の声、空気に触れることで元気を取り戻してくれたのだなぁと思います。

 

 

 

妻に元気をくれた小鳥たちにありがとう。

 

妻に歩くことを思い出させてくれて感謝しています。

 

 

 

 

今日のブログがご参考になれば幸いです。

しんいちろう

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