家族の統合失調症に向き合った日々

家族の統合失調症に向き合った日々

何の変哲もなかった人生が、家族の統合失調症をきっかけに変わりました。この経験を、同じ悩みを抱え苦しんでいる方に届けたい一心で書いています。

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おはようございます。

しんいちろうです。

 

 

私は、ホーリーバジルを毎年育てています。

土を用意してタネから苗を育て、ベランダで育てています。
ヨガの先生からホーリーバジルの苗をいただいたことがきっかけでした。
 
 
はじめの頃は、妻が水やりをしていました。
それががいつの間にか私が世話をすることになりました。

 
お茶にして飲む時は、男性の私が植物に話しかけるのは変かもしれませんが、葉っぱをもらうときに「ありがとう」と声をかけていました。
 
葉っぱがたくさん付いているときは、手でつまんで直接葉っぱを食べたり、バジルウォーターを作ったりもしました。
 
 
去年の春、種をまいた時の画像です。
わずか4日でこんなに芽が出てきました。
 

 
 
私は、苗を妻に見せて「今年も芽を出してくれたよ、太陽のおかげだね」と言いました。
 
妻は笑顔で、「太陽さんありがとう」と言いました。
 
 
 
ヨガに取り組むと、太陽や自然など当たり前にあると思っているものに対して感謝の心が芽生えるようです。
 
 
 

おはようございます。

冷たい雨が降る関東から投稿します、しんいちろうです。

 

 

ヨガの個人指導のとき、先生からヤマ・ニヤマの取り扱いについて教えていただいたことがあります。
 
ヤマ・ニヤマは、簡単に言うとやってはいけないこと、やった方がいいことです。
 
先生は「ヤマ・ニヤマを文字通り受け取るのではなく、現代人には現代人なりの取り組み方がある」と教えてくれました。
 

 

 

統合失調症を発症する前からヨガに親しんでいた妻は、ヤマ・ニヤマを心がけていました。

 
冷蔵庫に、ヤマ・ニヤマの説明が書いたプリントを貼っていたくらいです。
 
ある時から妻はヤマの中の一つ、「他人や他の生き物を傷つけない」という教えを極端にとらえるようになりました。
 
 
 
その頃の妻は、たまに車を運転することがありました。
 
ある時、危うく歩行者に接触しそうになりました。
 
私は、「ぶつからなくて良かったよ。次からはもっと良く注意すればいい」と、何事もなかったことを安心してそう言いました。
 
しかし妻は、相手を傷つけてしまったと強く思い込んでしまい、心を取り乱しました。
 
 
 
妻が実家で療養中、こんなこともありました。
 
妻はメールやラインができなくなっていたため、義母から一週間に一度、妻の様子をメールで知らせてくれていました。
 
義母からのメールにはこう書いてありました。
 
玄関を掃除していたら小さなクモを殺してしまったと、しゃがみ込んで泣いて、動かなくなってしまった。
 
 
智慧を自己流で、極端に理解してしまったことから、妻は情緒不安定になってしまいました。
 
 
 
 
ヨガといえば、ポーズが主流でヤマ・ニヤマはまだまだ一般的ではありません。
 
しかし、ポーズの前段階にあるのがヤマ・ニヤマです。
 
現代人はこれを飛ばしてポーズや呼吸に取り組んでしまいます。
 
なぜポーズの前に、ヤマ・ニヤマが必要だったのか。
 
古代のヨガを伝え残した人たちに会ってきいてみたいです。
 
 
こんばんは。
振一郎です。
 
 
妻が統合失調症になったとき、散々考えました。
 
いったい妻は何を間違えてしまったのか?!
 
ヨガは心と体を健康にしてくれるものじゃなかったのか?!
 
だもれがヨガと楽しく関わっているのに、なぜ妻と私はこんなに苦しんでいるのか?!
 
ヨガというものに悩みました。
 
 
 
妻は瞑想の他にもマントラというものにも毎日長時間、熱心に唱えていました。
 
 
なぜマントラを唱えるようになったのか?
 
 
それは、以前のブログに書いたスピリチュアル系のサイトの影響です。
 
 
ヨガに取り組んでいた妻は、心と身体を浄化しないといけないと脅迫的に捉えてしまいました。
 
そして、「浄化」というキーワードでインターネットから検索したそうです。
 
 
妻は、あるマントラに関するブログを見つけました。
 
そこからオンラインのスピリチュアル講座のサイトに辿り着きました。
 
 
 
当時の妻は、そのサイトで見つけたお祈りの言葉とガヤトリーマントラをセットで唱えていました。
 
お祈りするとカルマが軽減されるとか、除霊浄化ができるとか言っていました。
 
熱心にやっているのを見ていた私はというと、お祈りだからと、特に気にとめてはいませんでした。
 
その当時の私は、カルマとか霊とか、よくわからないので特に気にしていませんでした。
 
 
ある事をきっかけに、マントラに費やす時間が増えていきました。
 
妻はホットヨガのインストラクターをしていたのですが、社員研修合宿があり参加した時のことです。
 
妻はその合宿で足を捻挫して帰って来ました。
 
研修中ずっと座って足が痺れたところに、「集合!」の合図で無理に歩いて捻挫してしまったそうです。
 
 
 
妻は、合宿中にマントラを唱えることができなかったことが捻挫の原因と信じて疑いませんでした。
 
このようにして、妻にとっては家事より何より、瞑想やお祈りが優先になっていきました。
 
そして、結果として精神が崩壊する事態になりました。
 
 
 
瞑想と同じで、マントラも自己流でやるべきものではないのではないか?!
 
自分の妻に起きた現実を見て、そう思わずにはいられません。
 
 
おはようございます。
振一郎です。
今朝の関東は冷たい雨が降っています。
 
 
ストレス社会と言われる一方では、ストレスを取り去るための情報もたくさん出回っていますね。
 
その一つに、大きく注目されているのが瞑想だと思います。
 
 
以前のブログに、スピリチュアルの情報をネットで学ぶデメリットについて投稿しましたが、瞑想も同じだと私は考えています。
 
 
というのは、動機によっては精神的な問題を引き起こす可能性があるというヨーガの規定を、私は妻の統合失調症を通して体験したからです。
 
 
 
 
なぜ長時間瞑想するようになったのか。
 
 
まともに会話ができなくなった妻を見て私はかなり悩みました。
 
もし、妻の統合失調症の原因が瞑想だとしたら、瞑想の動機はなんだったのだろう。

妻が回復をみせ始めたとき、私は思いきってきいてみました。
 
 
 
妻の答えは、「ある特定の対象に自分も含まれているので不安になり、瞑想をして魂があるかどうか確かめたいと思った」と教えてくれました。
 
 
以前ブログで書いた、スピリチュアル系のオンライン講座でこう言っていたそうです。
 
 
ヨガの聖者と言われている人たちを含め、ある特定の対象の人々の魂が消滅した」と。
 
 
 
私は妻に、「魂が消えたかどうかは目に見えないから、はっきりとしたことは言えないけど、今生きて呼吸しているから大丈夫だよ」と言いましたが、
 
 
妻は、長時間瞑想を続けると見えてきますとヨガの聖者の本に書かれてあることを強く信じていました。
 
 
 
このことから私は、妻が発症前に言ったことを思い出しました。
 
「私の魂は消えているんだって」と。
 
私は「何バカなことを言っているの」と、軽く笑って流しました。
 
当時の私は、妻の不安に気づくことができなかったのです。
 
もし、そのとき気づいてあげることができれば、こうはならなかったのかもしれないと後悔しました。
 
 
 
妻は、瞑想をして光に包まれたような感覚になり、幸せな気分を味わった体験を教えてくれました。
 
 
そして、もう一度その気分を味わいたいと、その感覚に依存するようになり、のめり込んでいきました。
 
結果、妻は統合失調症という精神疾患を引き起こしてしまいました。
 
 

 
本屋さんでもよく見かけるほど瞑想は一般的になりました。
 
疲れた時に目を閉じて、心を落ち着かせる程度なら問題ないのかもしれません。
 
私のヨガの先生は、瞑想をしていくには段階があると言います。
 
段階を踏まず、いきなり目を閉じていったら心も身体もどうなるか?!
 
普通の人はここまで深く考えないと思いますが、その危険性はヨーガ・スートラにも忠告されています。
 
 
 
 
 
多くの人が気軽に瞑想に取り組めるようになりましたが、健全に取り組んでいただきたいと願わずにいられません。
 
 
今、私に置かれた現実を目の当たりにしていると、そう思わずにはいられないのです。
 
 

こんにちは。

振一郎です。

 

 

ヨガの個人指導の時、「2人で通えるヨガ教室を探してみては」と先生からご提案をいただきました。

 

妻の状態に悩んでいた時のことです。
 

 

断薬をしたら、それまで日常生活にはこれと言って大きな支障がなかった妻に再び緊張の日々が戻ってきました。

 

 
食事の量も少し減り、会話もほとんどできなくなってしまいました。
 
ボーッとすることも多くなりました。
 
声をかけても、2回目でやっと気づいて返事をする状態でした。

 
 
体を動かして、呼吸をたくさんすれば少しはリラックスできるかもしれない。
 
そう思って、インターネットでヨガ教室を検索しました。
 
探してみてわかったのですが、最初に出てくる検索結果は、ホットヨガ、パワーヨガ系です。
 
それは妻には無理なので、諦めず探し続けました。
 
検索結果の最後の方になって、ハタヨガ初級のクラスを家の近くに見つけました。
 
早速2人で体験レッスンに行ってみました。
 
 
 
 
ところが、
 
初心者向けのクラスにもかかわらず、強度の高いポーズが多くて驚きました。
 
ポーズの合間に十分に休憩を入れることもありませんでした。
 
ひたすら忙しく体を動かして、とても落ち着くどころではないと感じました。
 
 
 
私はその頃、ヨガの個人指導を半年ほど続けていたので、体を動かすことには慣れてきた頃でしたが、それでもキツいと感じたほどです。
 
 
妻は当然着いていくことができず、途中で休んでしまいました。
 
この教室は無理だと思ってまた他を探すことにしました。
 
 
 
 
駅の近くに別の教室を見つけたので、また体験レッスンに行ってみました。
 
この教室では、呼吸に合わせて体を動かす動作がありました。
 
ポーズも座って行うものがほとんどで、少し強度の高い動きもありましたが、妻も無理なく行うことができました。
 
 
 
 
 
教室の先生は、ボーっとしてしまう妻の様子に気づいたのだと思います。
 
「自分の呼吸に意識を向けてください」
 
「体の動きに意識を向けてください」
 
そういった声がけを妻にしてくださいました。
 
ここなら大丈夫だと思い、妻と2人で毎週土曜日に通うことにしました。
 
 
 
 
そうしているうちに、少しずつ妻の食事の量が戻り、会話もできるようになっていきました。
 
 
ヨガで精神疾患が緩和されるかどうかは、わかりません。
 
ただ、ゆっくりと呼吸をすることで緊張状態が緩和されるきっかけになったのではないかと考えます。
 
 
 
 
 
 
初めて自分でヨガ教室を検索してみて感じたことは、
 
世の中まだまだホットヨガや、パワーヨガが多いということです。
 
当時の妻のように、精神疾患の回復期にある人も安心して取り組めるヨガ教室は
 
 
ほとんどないという事実を目の当たりにしました。