おはようございます。
冷たい雨が降る関東から投稿します、しんいちろうです。
ヨガの個人指導のとき、先生からヤマ・ニヤマの取り扱いについて教えていただいたことがあります。
ヤマ・ニヤマは、簡単に言うとやってはいけないこと、やった方がいいことです。
先生は「ヤマ・ニヤマを文字通り受け取るのではなく、現代人には現代人なりの取り組み方がある」と教えてくれました。
統合失調症を発症する前からヨガに親しんでいた妻は、ヤマ・ニヤマを心がけていました。
冷蔵庫に、ヤマ・ニヤマの説明が書いたプリントを貼っていたくらいです。
ある時から妻はヤマの中の一つ、「他人や他の生き物を傷つけない」という教えを極端にとらえるようになりました。
その頃の妻は、たまに車を運転することがありました。
ある時、危うく歩行者に接触しそうになりました。
私は、「ぶつからなくて良かったよ。次からはもっと良く注意すればいい」と、何事もなかったことを安心してそう言いました。
しかし妻は、相手を傷つけてしまったと強く思い込んでしまい、心を取り乱しました。
妻が実家で療養中、こんなこともありました。
妻はメールやラインができなくなっていたため、義母から一週間に一度、妻の様子をメールで知らせてくれていました。
義母からのメールにはこう書いてありました。
玄関を掃除していたら小さなクモを殺してしまったと、しゃがみ込んで泣いて、動かなくなってしまった。
智慧を自己流で、極端に理解してしまったことから、妻は情緒不安定になってしまいました。
ヨガといえば、ポーズが主流でヤマ・ニヤマはまだまだ一般的ではありません。
しかし、ポーズの前段階にあるのがヤマ・ニヤマです。
現代人はこれを飛ばしてポーズや呼吸に取り組んでしまいます。
なぜポーズの前に、ヤマ・ニヤマが必要だったのか。
古代のヨガを伝え残した人たちに会ってきいてみたいです。