自我対象の分布図 うつがよくなる vol.10 | ヨーガ心理学

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  自我対象の分布図

 

 

 ヨーガ心理セラピーで自己理解を行なっていく場合、下記のような自我対象の分布図を用います。まず中心に円を描き、そこに自我を置きます。そして、自我の周りに四角を書きながら、自我対象を思いつくだけその中に書いていきます。その人にとってより自分らしい自我対象、失うと苦しいと感じる自我対象を自我の円の近くに置き、自分にとってそれほど重要ではなく、失ってもそれほど苦しみのないものは自我の円から遠くに置きます。

 次に、分布図を眺めながら、自分がどういう自我対象によって認識されているかを理解していきます。その人がうつ病であるとき、この分布された自我対象のどれかに深刻で解決できない問題が起きていることになります。つまり、自我の近くに置かれた自我対象が傷つけられたり失われたりしているので、その人の心に苦しみが起きているのです。

 例えば、自我の円の近くに「会社」が置かれている人の場合、自分の発言力やポジションを同僚に奪われたり、会社を解雇されたりすれば、激しい怒りや不安が生じることになります。反対に、会社が自我の円から遠くに置かれていれば、「私は仕事の能力が高いので他の会社でもすぐに雇ってもらえる」とか、「仕事よりは家庭や趣味の方が大切だ」というように考えていて、会社に所属することに距離ができていることになります。

 また別の例で、「家族」が自我の近くに置かれている人の場合、家族が病気になったり、配偶者が浮気をしたり、決別するようなことがあれば、ひどい苦しみに襲われることになります。反対に、家族が自我から遠ければ、その人は家族に関心が薄い、あるいは、家庭環境などの影響で家族を大切だとは思っていないということになります。このような場合、家族に何らかの問題が起きても苦しみは小さいと言えます。

 以上のように、その自我対象が自我の円の近くにあり、より深刻な問題が起きている場合、うつ病はより深刻なものになり、自我から遠ざかっていれば、大きな苦しみにはならないと考えることができます。

 

 

 

 

 

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