『旬の食材』を『五感を使って』楽しむ食スタイル。そして『和の食材と異国文化』を掛け合わせたり『スパイス』を活かすのが特徴です。
その最初の想いををお伝えしている、第一回目のブログはこちらから。
実は二週間前に、CT検査を受けました。
私は数年前に口腔内皮膚(歯肉)、併せてその周辺骨の癌を患い抗がん剤治療を受け、あご骨にもヒビを作り、約半年に渡る流動食生活を体験させてもらいながらここ10年間過してきました。
最初はぶつかり合いながらも、信頼を寄せてきた主治医との出会いと別れと再会。
病を発症してから
アップダウンはあるものの
出来る限り
心地良く、
自分を信じ、
起こる出来事を受け入れ、
同居家族に感謝し、
周りに感謝し、過ごしてきました。
病になったことすら、にも感謝を感じていました。
でも今回は
いや、
その今までの生活は
そのつもりだっただけではないか、と感ぜさるを得なかった、結果待ちの2週間でした。
CT検査前。
以前の手術が要因で(神経に触れる部分を切除したため)、常に感じている顔面の麻痺ですが
そこに今まで感じたことか無かったほどの痛みと痺れ、違和感を感じていて
ゆるベジの仕事として味見をしていても
『これでいいのだろうか、
私が感じている旨味は他の方にも感じてもらえているのだろうか、
そもそもこれで大丈夫なのだろうか??』
と。
前向きに考えようと意識を向けても
瞑想しても
前向きになれない自分を
はっきりと感じて
毎日を過ごしていました。
友人と外食していた時。
スープを口に含んだ瞬間に口周りが痺れて上手く口を閉じることが出来ずこぼしてしまいました。
口元からこぼれた液体を目にしながら
その後に続く(もしくは続かない)自身の命の時間を思いました。
ヨガクラスのインストラクションをしていた時。
痺れと痛さで滑舌が回らなくなり、伝えたい言葉を表せませんでした。悔しい思いをしました。
ヨガ哲学とは距離がある皆さんにどう理解頂けるような話をし、どう受け取ってもらえるかな、と思いながら、滑舌出来うる範囲でお話をしました。
いつもの事なので相手は全く気にしていないのですが
この時期の私は過敏に反応し、
見えない不安と恐怖で泣きそうでした。
過去の経験、治療、手術方法云々からしたら
多分
もし
このCT検査で再発を確認されたら
私自身の命を一番に考えてくれる対応としたら
顔面の肉をそぎ落とすんだろうな。
そうか、そうだよな。。。。
また顔が変わるのかな。。。
諦め、というか
この病になってから常に私自身から離れなかった
『私はこの病から逃れられない』
という呪縛のようなものが、ありました。
不安で苦しかった、検査結果を聞くまでの2週間
でも。
結果は。
有り難いことに、シロでした。
結果を聞いた途端、
全身の力が抜け、号泣しました。
いつも病との関係を思っている自分。
必死で仕事をしながら
完璧を求めすぎて、自身を追い詰めてしまう自分。
だって。
喜んで欲しいから。
満足して欲しいから。
そんなことを思いながら
そもそも緩められてない自分自身を思い苦笑。。。
あ、これは超リラックスしている私です。笑
サポートしてくれている人がいるから
ああ、私、大丈夫だったんだと。
生きてもいいんだ、と思いました。
今までと明らかに違う痛みや痺れは、回復時に起こる可能性があるタイプのもので、
最近の季節変化の移り変わりも関係しているのでは?との先生のお話でした。
お恥ずかしい、お話をします。
この結果を聞くのが怖くて
不安定で
家族に当たり
『私、死ぬんだもん!!!』
と泣いたりしました。。。お恥ずかしい事実です。完璧な甘えです。
甘えそのものです。
もちろん家族は『そんなことはない!!』
と。
弱音を吐く私に、彼らからしたらやるせない(当たり前だと思います)怒りを表しつつも、最終的には私を受け入れてくれ、結果的に『シロ』だった私に『よかったね』と言葉をくれました。
この瞬間、どれだけ自己嫌悪に陥り、その後に感謝の気持ちを持ったことか。
親の愛に心から感謝です。
そんな想いを
こうしてカチャカチャとキーボードを打っている私。
その隣の部屋では親がスヤスヤと眠っている。
なんて幸せなことかと思います。
私はいつも心配をかけることばかりで両親を安心させてあげられるような人間ではありませんが
毎日彼らが喜ぶお料理を考えながら、食事の支度をしています。
その気持ちが届きますように。
私が命をもらえた、その感謝の気持ちを伝えられますように。
今回、癌再発のCT検査で『シロ』だった、ということは
私が生きる時間を与えられたというのはもちろんなのですが、
私が『命を与えられた』ことを、その命を与えてくれた両親に感謝の気持ちを伝える時間を与えられたのだと、強く感じました。
神様から
『ミサコ、もっと感謝の気持ちを両親に伝えるべ〜、その時間をお前に与えるべ〜』
と言われているのだと捉えています。
命をありがとう。
だからこそ、私は
私がこれぞと思った道を進もうと
あらためて気持ちを立て直しました。
そうやって目指すものに集中することが
私自身への癒しと希望であり、
命を与えてくれたご先祖様や両親に対する感謝の姿勢、生き方だと思っています。
主宰している、
いやさせてもらっている『ゆるベジ食』を、もっと楽しく生活に取り入れてもらえるよう、深めていこう、と。
今の私にとって一番の興味は『スパイス』。
物心ついたころからスパイスへの興味はありましたが
来週は、日本のスパイス文化における第一人者である方の1日お料理教室に当選したので学びの旅へ。
そして、
スパイスに並々ならぬエネルギーを注いでいるヨガインストラクターでもあり、癌サバイバー仲間でもあり、日本の下町文化本気で伝えてる・・・生き活きているエネルギーを存分に発しているスパイス女子にお願いし、彼女からも学ぶ時間を設けて貰いました❤️
誰かから学ぶことが出来るのは
自分が経験し得ていないことを教えていただけるのは
相手が生きていてくれているからこそ、
自分の生かされているからこそ。
もしかしたら命こそ危ういかもと覚悟した後に得た、安堵と至福と感謝と涙の時間。
忘れません。
そんな時間を一人満喫した後は、味の研究&自分自身へのエネルギー注入!ということで、
地元静岡でお気に入りの南インドカレー屋さん『Spicy Curry WANYA』さんへ❤️