ヨガに関する科学的考察 その1~ダイエットとタダーサナについて~ | 目白 身体の硬い人の為のパーソナルヨガスタジオ 顔晴る(がんばる)ジム代表のブログ

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先日のブログでもご紹介しましたが、クライアントさんから嬉しいことに通い始めて痩せたというご報告を多く頂くようになりました。


私自身、元々身体を鍛えていましたが、ヨガを始めてから体型と体の使い方が明らかに変化しているのを感じています。
しかもそれほどストイックにする事もなく、ただただ身体の声を聴き続けているだけです。
さて、それでは何故ヨガをする事でそのような変化が起こるのでしょうか?


その秘密について少し専門的な視点から考察してみたいと思います。


人間の姿勢は本来であれば、筋性支持型姿勢が望ましいと言われています。
全身の筋肉を使って体を支える=活性化した状態です。

しかし、現在は運動不足などの生活習慣の影響で、骨性支持型姿勢の人々が目立つ様になっています。
これは筋肉を使わず骨に負担をかけているので、椎間板や関節に負担をかけたり、筋力が弱るという結果を生んでしまいます。
楽をしているので、一見こちらの方が疲れない様に感じるのですが、実は長期的に見ると負担をかけ続けています。
アリとキリギリスのお話の様なものですね。


逆にいえば、筋性支持型姿勢がとれている場合には、姿勢を保持出来るだけのの筋力を使っているという事です。
筋肉の活動が増えれば当然代謝は上がります。
筋肉の活動を増やす事。
これをヨガでは活性化と呼びます。


活性化はアーサナの時だけにするにあらず。
実は常に活性化した状態で日常生活を過ごそうというのが、顔晴るジムで伝えたいヨガなのです。
そして、それを可能にするアーサナがタダーサナなのです。


タダーサナ。
ヨガでは誰もが最初に教わる、入門編の様なアーサナです。
別名山のポーズ。平たく言えば「気を付け」の姿勢です。
柔軟性もほとんど必要なく出来そうな、簡単そうなアーサナです。
しかし、侮ってはいけません。
ただ突っ立っているだけに見えますが、違うのです。
地面に乗っているのではなく、地面を踏んでいます。捉えています。
全身を使って、心地よく、力の流れを感じながら、踏んでいます。


顔晴るジムではタダーサナを通じて他のアーサナの理解力をあげ、他のアーサナをする事を通じタダーサナを洗練させていきます。
それにより、日常生活に活性化を、普段の姿勢でタダーサナを感じられる様にしたいと考えています。


実際の数値に関しては、「トレーニングマガジン14」で紹介されていた面白いデータがあります。
これは腹筋に関する事項だけですが、腹横筋を使って体幹を支える意識をしっかりと持ってウォーキングした場合、それを意識しないで通常歩行をした場合の40%も消費カロリーが上がったというものがあります。


これを更に肩甲骨周り、股関節周り、膝周り、足首周り、首周りと活性化するタダーサナの恩恵がどれほどのものか、想像するだけでワクワクしませんか!?


「いい姿勢」と意識してしまうと、無理にでもその姿勢を作ろうとしてしまい、筋肉が緊張して、むしろ逆効果になる事もあります。





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左は意識的ないい姿勢。
右はタダーサナです。
左は反り過ぎて背中が緊張しているのですが、右は芯はとっているものの良い意味で脱力出来ています。
無理がないですね。
この方が先に紹介した初来店よりひと月で体重3キロ、体脂肪3%のダイエットに成功した(気がついたら痩せていた)方です。
今までもずっと姿勢を意識する事はしていたそうなのですが左の姿勢の取り方をしていた様で、力み過ぎていた為に効果が薄かったようですね。

ヨガの良いところは、最終的な到達点は意識しながらも、現在の自分でなるべく到達出来る事を出来るだけやろうという考えが元にあり、それを一言で表すと「活性化」という事になります。

その為、タダーサナで考えるのは「いい姿勢」ではなく「タダーサナを通じて活性化された状態」です。
それにより、継続的に行う事、日常に取り入れて行う事が出来る様になるのです。


体重50キロの30代の女性であれば、一日の消費カロリーが約1600です。

仮に活性化により5%の消費カロリーの上昇が起こったならば、1600の5%は80キロカロリー


100日で8000キロカロリー。
これは体脂肪1kgを消費するカロリー量になります。
そのままの生活をしていても、活性化を気にする事で一年間で3キロ強痩せる事となります。

食事制限もしていないし、これならばストレスを感じる事なく出来そうですね。


タダーサナ恐るべし。。。



芹澤