焼山寺から藤井寺への道のり。
くだりがしばらく続いて、手足に緊張が続いてましたから
このあとに里山にでるとほっとします。
とはいえ、まだまだ1本杉庵までがながーいんです。
順打ちでも長戸庵などは藤井寺から1時間くらいだったけど、ここのラストスパート区間は
長さを感じた場所。
つまりはくだりでも距離を感じるということです。
なので、昼到着を1本杉庵目標くらいで、じっくり。
梅と里山にホッとひと休みする遍路さんも多い、
この後順打ちの方は、我々の下りてきた急こう配を這うようにのぼることになるわけで。
御無事で頑張ってください、と言って送り出す
すれ違うお遍路さんと記念写真^^
で、ここで私のお試しに動揺するじょういちろうくん。
下の写真左に藤井寺を指す矢印があります。
そして、左にお地蔵さんが…これ、かつてもあれ?戸惑いそうになるんですよね。
わー、ひっかけたーずるーい、と、じょういちろうくんぷんすか。
ま、こういう風にまようと急に矢印がなくなり、それでも進んでみようと先に進んでしまい、戻る距離が延びるというロスにつながる。。。あれ?と思ったら早めに戻るは鉄則、という映像が取れたのでこちら的には万事OK ですが、すごくくやしそうでしたね(^^;)
自分で進む道に確固たる気持ちと、ついつい話に夢中で気もそぞろにならないように、なんて親心が含まれていたことはわかるまい。
ある程度、地図を見て道に集中も必要なのです。
カメラや同行がいても気を抜いてはいけませぬよ、若様。
と、まるで乳母のような気持ちでついて歩きますw
だんだんとテンションがあがる、じょういちろう若様。
やる気も出てきた様子。
一本杉庵まで1.8キロ
数字だとちかいでしょ。
これに傾斜が入り土と枯れ葉が加わるとなかなか味わい深いのですよ。
励ましてくれる札の意味をよく理解できますよ。
霧に包まれつつ、休むことなく歩きます
こつこつと。
出会うお遍路さんは海外の方がおおいです。
どんな山道もどんな人生も、1歩から、ですよねえ。
そうして昼を過ぎたころにたどりつきました。
圧巻のお姿です。
どうやってここまで運ばれたのだろうかと考えずにはいられないです。
ようやくお昼です。
ここまできたぞ!!よし、よし、よし!
10年後にまたこうして逆打ちで来るとは、人生わからないものです。
大学生のじょうくんにもいい経験になっていたらいいな。
私は人生の中で、あと何回歩くことがあるのだろう。
体力としてもその機会はあるのだろうか。
などなど考えると私はしみじみ、一回一回が、その1歩1歩がいとおしく、
限りあるから貴重に思えていとおしいのです。
そんな気持ち、10年前はなかったもんね。
ああ、不思議です。
これを読んでいるあなたは歩いている方かな、
歩いたことがある方かしら。
歩き遍路日記を引き続きたのしんでもらえていたらうれしいです。
続く。
この逆打ち遍路の旅のはじまりはこちら
現在第1話から13話まで書かれています。