皆さんこんにちは。
阿娘伝説(아랑전설)に関係する史跡をご紹介してきました。今回紹介するのは阿娘の受難事件以降につくられた建物なので、直接、阿娘と関係する訳ではありません。しかし阿娘伝説の舞台に近く、非常に興味深いものがあるのでご紹介します。
今回紹介するのは、嶺南楼の東側に所在する天真宮(천진궁)という建物です。
天真宮は1665年に建立された建物です。阿娘事件の後に建立された建物です。
ここはどういう施設かと言うと、古朝鮮の始祖と言われる檀君(단순)像を中心に、歴代王朝の始祖の位牌を祀った国家的祭祀の空間なのです。
中央に向かって左手です。左から「後朝鮮太祖王位」「渤海高王位」「百済始祖王位」「新羅始祖王位」と並んでいます。この中で後朝鮮とは、檀君の古朝鮮に対するもので、李成桂から始まるいわゆる朝鮮王朝のことです。
中央に向かって右側です。左から「扶餘始祖王位」「高句麗始祖王位」「駕洛始祖王位」「高麗太祖王位」と並んでいます。
過去の王朝の始祖も祀ることによって、さらに国を安定に導こうという意図なのでしょう。毎年春と秋に祭りが行われるそうです。
阿娘に関する祭りと合わせて見に行きたいですね。
所在地
慶尚南道 密陽市 内一洞
경상남도 밀양시 내일동