釜山から密陽までは市外バスや鉄道で約1時間。密陽市外バスターミナルから表忠寺生きのバスが出ています。バス停から伽藍までは徒歩約15分、途中、料金所で入山料を支払った後は、ひたすら歩きます。豊かな自然につつまれた散策路なので、あっという間に徒歩でお寺の入り口一柱門まで到着できます。
散策路の入口には僧侶の荼毘所がありますが、自然と一体化しており、なんの違和感もないのに驚きました。
そして載岳山表忠寺と書かれた門をくぐると、色とりどりの吹き流しがお出迎え。
道の両側が綺麗に飾られ、まるで極楽への道行のようでした。
そしてさらに門をくぐると、次には四天王が守護する四天王門にたどり着きます。
四天王門をくぐるといよいよ寺の中心部です。
持国天(東) 増長天(南)
広目天(西) 毘沙門天(北)
伽藍に侵入する魔物を防ぐために、四天王門の両側には、持国天(東) 、増長天(南) 、広目天(西) 、毘沙門天(北)がそれぞれの方角を担当し、鎮座しています。
四天王を横目に見ながら散策中心伽藍に入ると、一体いつの時代にタイムスリップしたのかと思うほど美しい光景が待っていました。今までいろいろなお寺に行きましたが、その中でも屈指の美景と言えます。
湧き水を通り過ぎると本堂の大光殿です。釈迦如来を中心に、疾病治癒の仏である薬師如来や極楽を司る阿弥陀如来を左右に配し、風格を示しています。
大光殿に並んで、八相殿があります。八相殿は釈迦の生涯を8つの段階に分けて描いた八相図を安置する空間です。伽藍の入口近くは大光殿と並んで、釈迦如来を中心にした空間となっています
そして観音殿と並んであるのが冥府殿です。地蔵菩薩を中心に、十王が並んでおり、十王殿とも呼ばれます。死後のあの世での審判に関するもので、観音殿と並び、庶民の切なる願いを聞いてくれる場所になっています。
いかがでしたか。密陽まで出れば、バスターミナルから一本で行けるので意外に行きやすい寺です。