皆さん明けましておめでとうございます。
どうか本年もよろしくお願いします。
新年早々、初詣代わりの話題をお送りします。
日本の伝統仏教といえば何を思い浮かべますでしょうか?
何も思い浮かびませんか。
天台宗、真言宗、浄土宗、真宗、日蓮宗、曹洞宗、臨済宗など色々あります。
では現代韓国の伝統仏教の宗派は何ですか。曹渓宗という宗派です。高麗時代まではいろいろな宗派があったのですが、朝鮮時代には儒教を偏重し、仏教を抑圧する政策がとられました。その結果、宗派の統廃合が起こり、色々なものが曹渓宗として無理矢理まとめられてしまったのが実情です。
そんな曹渓宗の本山がソウルの中心部にあるのをご存知でしょうか。曹渓寺(조계사)という寺です。鐘閣交差点から北へ500m程度北へ、仁寺洞(안사동)の西側すぐという位置にあります。
1910年にこの地に前身寺院が建立され、太古寺と呼ばれましたが、解放後の1954年に改称され、曹渓寺という名前になったようです。
この寺院には地元の信者はもちろん、外国人観光客も大勢訪れます。特に旧暦4月8日に実施されるお釈迦誕生日には境内に数多くの提灯が吊るされ壮観です。
韓国仏教の総本山としての役割を担った曹渓寺は、中心的法堂である大雄殿を中心に、法会や講座などの行事を1年中行なっています。
また境内には韓国仏教の博物館である仏教中央博物館も置かれており、韓国仏教を考える上で欠かせない場所になっています。
曹渓寺の東側の入り口です。鐘閣交差点からここまで仏教用具店が並び、門前町みたいな雰囲気にあふれています。
曹渓寺の本堂です。韓国仏教の本堂は基本的に大雄殿と言います。内部には須弥壇の前に広い空間があり、そこで信者の方々が自由に礼拝できるようになっています。
お寺に行くとまず大雄殿で御本尊にご挨拶しましょう。これは寺院参拝の基本です。ご本尊に挨拶もなく徘徊するのは、基本的礼儀の一つです。
金ピカの仏像が安置されていますが、こちらは釈迦如来です。まずは大雄殿で他に信徒さんに混じってご挨拶しましょう。
所在地
ソウル特別市 鍾路区 堅志洞 45
(서울특별시 종로구 견지동 45)