ソウル市庁地下 市民庁入口
広々とした市民聴内部
ソウル書房
またここにはソウル書房(서울책방)という書店があります。ここではソウル市が刊行した書籍を自由に手にとって購入できます。
ソウル書房 ー 明るい店内で落ち着きます
お役所の刊行書というというと、何とか白書や統計類かと思うかも知れません。しかしここには市内の散策ガイドや歴史書、一般向けの読み物など多彩な書籍を揃えております。私のお気に入りは、『ソウル2 千年史』(서울2천년사)40巻のセットです。時代別、分野別の構成で、一冊1万ウォン。とってもカラフルな装丁で気に入った巻だけでも購入できます。ソウル訪問の度に一冊ずつ買うようにしてます。
『ソウル2千年史』1総説 ソウル入門にぴったり
また『ソウルの発掘現場』(서울의 발굴현장)などという、最新の発掘成果を紹介した本などもあります。
『ソウルの発掘現場』
またソウルの町の歴史を学びながら散策できるなかなか素敵なガイドブックも出ています。
『ソウル歴史踏査記1』
ソウル市庁地下 もうひとつの顔
そういう市民に開かれた雰囲気の明るいソウル市庁の地下ですが、もうひとつ知られざる想像を絶する一面があるのをご存じでしょうか。実は地下の一番奥には武器製造工場があるのです。こんなことを言うと、信じられない、そんなところで武器つくってるなんて、冗談じゃない、こわい、物騒じゃないか、そう思うでしょう。冗談で言ってるのではありません、本当です。
本当の話ですが、でも怖がる必要はありません。この場所の朝鮮時代の話です。
ソウル市庁舎のあるこの場所は朝鮮時代後期には軍器寺(군기시)という武器をつくる工場だったのです。
それがソウル市庁舎を整備するときに大々的に発掘調査が行われ、近代にいたるまでの多様な遺構が発見されたのです。
軍器寺遺跡展示室入口
今はそれがソウル市庁の地下で復元公開されているのです。もちろん入るのに予約などは必要ありませんし、ボディーチェックもありません。ちょうどソウル書房の奥に展示室の入り口があります。
入口横 導入部
入口の右側には、当時の様子をわかりやすく復元した模型などで、あらかじめここがどういう遺跡なのか教えてくれます。
清渓川護岸石築
市民や観光客が見学しやすいように、建物の周囲に専用通路をつくり、そこから巡回しながら見学できるようになっています。
建物跡
建物跡なども当時の石で造られた基礎の様子が生々しい形で残されています。
武器類
ここでつくられていた武器なども多量に出土し、まさに軍器寺であったことを証明しています。
追記;ソウル関係の記事には以下のものもあります。ご覧いただければ幸いです。
なんだか懐かしくないですか 清渓川板小屋体験館 ーあなたの知らないソウル5ー
https://ameblo.jp/yoa1003/entry-12477966414.html
のんびり清渓川散策の前に 清渓川博物館ーあなたの知らないソウル4ー
https://ameblo.jp/yoa1003/entry-12477966147.html
https://ameblo.jp/yoa1003/entry-12465814897.html
映画「1987、ある闘いの真実」と旧 南営洞対共分室 ーあなたの知
https://ameblo.jp/yoa1003/entry-12465149406.html