「話が通じる」という幸せ  其の三 | マタのブログ

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サッカー・・・やら親爺の独り言

今のスーパーに勤め出してもう九年になります。

 

姉(〇ノ〇ヨ〇コ)に内通する人たちの嫌がらせで

面倒くさいことがずいぶん多かったのですが

平和で楽しい時期もありました。

 

 

 

 

 

私はアルバイトパートのような身分なのですが

上司にあたるマネージャー(主任?)がまともだと

やはりずいぶん違ったりします。

 

今の店舗に異動してくる以前は中国に駐在していた人で

年齢は四つほど下だったのですが

「売上増進」や「仕事の効率化」や「質の向上」など

仕事として当たり前のことを、前例にとらわれずに

かつ、感情は抜きに改善していくような人だったので

とても仕事がしやすく、仕事自体が面白かったのです。

 

 

 

忙しい時は黙々と仕事に集中しているのですが

少し余裕がある時にはみんなでよく話をしていました。

 

話題は広くて深くて、まあおしゃべりですね。

これがずいぶん心地よくて楽しかったのです。

 

 

 

 

 

この人は、学歴としては明治大学卒だったのですが

(当時の明治大学は2.5流とか3流と言われていました)

第一志望の落ちた国公立が偶然にも同じ大学でした。

 

で、やはり教育に厳しめの家庭だったようで

「俺は一体、何と闘っているんだろう」

なんて言ってましたから、まあ似たようなものです。

 

 

 

 

 

お昼休みは、弁当を持参したり店内で買ったりして

社員用の食堂で過ごすルールになっています。

 

 

 

 

 

で、この人・・・

 

食堂からもどってくるたびにイライラをためていました。

 

 

 

 

 

「もう、あの人たちどうにかならないですかね!!」

 

 

 

 

 

どこの会社でもよくあるシーンですが

女性たちが集団で食事をしながら

 

 

 

「ねえねえ、あの人があんなことしてさあ・・・」

「なんか、あの人イヤじゃな~い?」

「あの人こんなこと言ってたけど、どう思う~?」

 

 

 

そうです。陰口、悪口、噂話のオンパレードです。

 

それくらいしか話題のない小学生女子児童たちのような

他人の噂話しかしてなくて、しかも音量が大きい。

 

 

 

 

 

そりゃ、聞きたくないに決まってますよね。

せっかくのランチがおいしくなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

もう、毎回毎回、食堂からもどってくるたびに

「もう、気が狂いそうでした~~~」とか

「時間ズラしていいですか~~」とか。

 

 

 

 

 

よ~く分かります。

 

なので、私は初出勤の日以来、九年経った今でも

時間的にピークをさけ、食事中はず~っと新聞を読んで

読み終わるとず~っと音楽を聴いています。

 

 

 

 

 

で、この人、仕事と並行して密かに勉強していたようで

国家試験の「全国通訳案内士」を受験して

これに合格して官報に名前が掲載されていました。

 

外国人が来ると、この人か私が接客していたのですが

確かに英語はけっこう話せていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たった一人、こういう人に巡りあえただけでも

これほどまでに違うものか、、と実感したものです。

 

今でも「あの頃は幸せだったなあ」と

当時を思い出すだけでも、少し心がゆるみます。