食料戦争が近づいている!?
前回のblogで触れましたが
私が陸上養殖サーモンに関わったきっかけは
ウクライナ紛争でした。
ウクライナ紛争が勃発した時に大きく取り上げられた言葉
それが食料安全保障という言葉でした。
ウクライナは元々小麦の輸出国でした。
そんなウクライナで戦争が勃発したのですから
小麦の輸出は出来なくなってしまいます。
その結果小麦の世界相場が上昇しました。
小麦のほとんどを輸入に頼っている日本では
パンやお菓子など様々な物の値段があがりました。
そしてこのウクライナ紛争で価格が大きく上昇したのが
サーモンだったのです。
その理由は前回のblogでも書きましたが
輸入サーモンの代表格である
ノルウェーサーモンです。
北欧のサーモンがなぜ、ウクライナ紛争に関連するのか?
それは空輸ルートの問題です。
ノルウェーから日本に航空便で空輸する場合
そのルートがロシアの上空を飛行しますが
このルートが使えなくなりました。
これにより飛行ルートは迂回する事となり
エネルギーコストの上昇と重なり
輸送コストが上昇し
そこへ円安も重なり
ノルウェーサーモンの相場が急騰する事になりました。
こうした急騰は飲食店チェーン等にとっては
大きなダメージです。
だって人気の商材の原価が急騰したからと言って
価格を急には上げられませんから・・・
そこで、最近話題のご当地サーモン(国内サーモン)
を探す事となったのです。
今、日本各地でサーモン養殖は盛んに行われていますが
養殖の仕方によって一長一短は当然あります。
次回はこれらのご当地サーモンの特徴について
お話しようと思います。