栃木県産かんぴょう | かんぴょうブログ

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栃木県でかんぴょうの卸売問屋をしています。

町内の農家さんより かんぴょうを仕入れてきました

これを「かんぴょうを丸いてきた」と云います

 

栃木県は国内かんぴょうの98%を生産しておりますが

生産者は減少の一途で 一時は6500軒あったかんぴょう生産者も

昨年は約290軒になってしまいました

生産量も最盛期は5080トン有りましたが 昨年は約260トンに激減しました

 

生産農家さんの年齢も高齢化が進んでおり

今回「丸き」に行った農家のMさんも86歳です

栃木産かんぴょうは希少価値が付いて 高値で取引されており

 

Mさんが昨夏生産したかんぴょう

このトラックに積んであるだけで

約500万円です

 

 

7~8月の真夏に生産されるかんぴょうですが

早朝(2~3時)より剥き作業を始め 

ひも状に剥いたかんぴょうを 一本一本並べて干し

炎天下での夕顔の実(ふくべ)収穫

夕方遅くの取り込み  等々

生産時期には1貫目(約4kg)痩せると云われる重労働が2か月続きます

 

近年は相場の変動は少なくなり 高値安定しておりますが

以前は一年の間に 倍に上がったり 半値に下がったりと

値段の変化は毎年ありました

 

汗の結晶により出来たかんぴょうを

生産農家さんは 少しでも良い値で売る様に

売る時期を見計らって囲って(貯蔵して)おきます

今回の農家Mさんは毎年この時期に売ります

支払いは原則現金です

札束を数えながら 「今年も頑張って作っからまた買ってくろ」と

満面の笑顔で語っておりました

 

明日は下野市の農家さんへ「丸き」に行きます