パリ 私たちを変えた瞬間 le 10 janvier | おいしく、楽しく、美しく!

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自分らしく豊かに生きる。心と身体の調律
Private Salon
Le Papillon Bleu




そこにいる ということの大きさを感じた


2日目(土曜日)はサンジェルマン・デ・プレやル・ボン・マルシェをうろうろ。今年のテーマにあったストール(わたしがよく選ぶタイプではなくて、今年の終わりにはこれがすてきに着こなせているように、という思いもこめて)、森の散歩用のシックなレインブーツも買えた。

お昼は シェルシュミディ通りのシーフードのパスタが美味しくごきげんで、おやつは前日にたべすぎてたのでサンシュルピュス広場のカフェのショコラだけにして、この時期のおたのしみガレット・デ・ロワも横目に、夜は予約をしていた日本人シェフが腕をふるうお店へ。





サンマルタン運河のそばのビストロ。和食以外で日本人シェフの作る繊細な料理が食べれるなんて私たちには夢のよう。いまパリでは日本人シェフが大活躍していて嬉しい限りです。しかもローカルの人たちに絶大な人気を誇っていてさらに嬉しかった。(こちらも「おいしいパリ」編にてまた)




Resto Philou Paris
12 Avenue Richerand, 75010 Paris



前菜もデセールも、なにもかもおいしかった。


このお店、パリでいちばん好きなブーランジェリーとサンマルタン運河をはさんで反対側で、パン屋さんに行くには私はいつもRepublic(リュパブリック)駅で降りるのですが、このビストロへはもっとアクセスのよい別の駅から向かっていました。

でも帰りは、お店を出てふと思いついて


わたしのルート教えてあげる! 運河沿いに歩いてリュパブリックからメトロ乗ろう~
それに明日のデモ、リュパブリック広場から出発するねんで


とまあ呑気なかんじで駅のあるリュパブリック広場へ歩いていきました。

近づくと報道関係者やバンが広場の周りにたくさんとまっていて


すごいなあ、各国から報道陣きてるねんなー ていうか今でもけっこう人がいてるね


などといいながら近づいていって目にした光景



















Pourquoi? (なぜ?)


ふたりとも、言葉を失ってました。

キャンドルと花束の海。捧げられた無数のペンやメッセージ。


知らなかったのだけど、シャルリエブド襲撃事件のあった2日前の夜、数えきれないほどの人がこのリュパブリック広場に足を運んでいたのでした。


後で聞いたら友人のメラニーも「仕事が終わってから自然に友達とここに来てた」。現場となった編集部が近いことも理由の一つみたいです。


私たちは人質たてこもり事件の金曜からパリにいて、サイレンやパトカーや警察の姿は目にしていたけどあのとおりの能天気さで、夜にテレビで追悼番組や突撃の瞬間の映像をみたりしていたけど


同じパリにいながら「どこか別の世界のできごと」みたいに感じていました。

意識的にそうしていたところもあります。不安や恐れを遠ざけるために。

関係ある場所にはこわくて近づきたくなかったし(いま思いきり来てるけど)

前の記事にも書いたとおり、" Je suis Charlie" も ?だった。


この光景を間のあたりにすると、そういうこと全て、ふっとんでました。

事件と自分との間にあった壁も、ふっとんでました。

そのなかに、自分もいてた。 もう、自分のことになっていた。



傷ついたパリ、そこに住む人達の なぜ? なんとかしたいという思いの強さ

犠牲者の冥福と平和への祈り 


 
かばんの中にあったペンを置いてきました。


わたしは Je suis Charlie ではないけど


理解できないのはもしかしたら社会的、文化的、歴史的背景をしらない私の勉強不足なのかもしれないし、もしかしたら私がフランス人に生まれてフランスで育ってたとしても賛成できないかもしれないし、いずれにせよ理解できないひとつの面があるのは事実。

でも、リスペクトに値する面もある。


表現の自由は尊重されるべきで、でもその尊重された「自由」を使うとき、相手を尊重するという気持ちが世の中から消えないよう祈っていました。


暴力ではなくて、愛とか笑顔とか相手への思いやりとか、そういう強さや勇気で、世界を変えようとする人達が増えることを祈っていました。


いまパリにいれたこと、リュパブリック広場にいれたこと。偶然そこへ向かっていたことに感謝していました。


哀しくて涙もでたけど、逆になぜかとてもとても勇気づけられた。大きな過渡期の中心にいるような、ものすごくパワフルな経験でした。プラスのエネルギーで満ちていくのを感じました。自分も、すべての一部なんだな。だからしっかりしなくちゃ。


そこにいれて、ありがたかった。文字通りあの経験は、有り 難い ことでした。


翌日、この場所からの La marche du siècle:世紀の行進 でした。

(つづきます)


パリの記録 一日目

いまパリにいるということ



(シャルリエブド誌をサポートするフランス人が必ずしも掲載内容のすべてに賛同しているわけではないとイギリスの新聞で読みました。ちょっとほっとした)