Microsoft OfficeにはPC(Windows/Mac)版Officeだけではなく、モバイル(ipad/iphone/ Android)版Officeもあります。
出先で仕事のOfficeファイルを編集する必要が出る場合、ノートパソコンより軽くて小さいスマホやタブレットでもOfficeを使うことができ、とても便利です。
では、Office をPCとモバイルで使う時、どのような方法がありますか?
Microsoft Officeには、主に永続ライセンス版とサブスクリプション型の二つの販売形態(プリインストール版Officeもあるが、ここで省略)があります。
永続ライセンス版は、Office for WindowsとOffice for Macのように、分けて購入する必要があります。
サブスクリプション型Office(Office 365)なら、WindowsとMacの両方で使えます。
Microsoft OfficeをWindows版PCで使うで場合、主に以下の四つのプラン(個人向け)があります。
サブスクリプション型
- Office 365 Solo、12,744円(年間契約)
Office 365 SoloではすべてのOfficeアプリが利用できる上に、常に最新Officeへ無料でアップグレードできます。
永続版
- Office Personal 2016(Word 2016、Excel 2016、Outlook 2016、32,184円)
- Office Home & Business 2016(Word 2016、Excel 2016、Outlook 2016、PowerPoint 2016 、OneNote 2016、35,705円)
- Office Professional 2016(Word 2016、Excel 2016、Outlook 2016、PowerPoint 2016 、OneNote 2016、Access 2016、Publisher 2016、64,684円)
買い切り型で、購入する時の価格が高い一方、購入後、最新Officeを使わいないなら、追加料金なく使えます。
OfficeをMacで使う場合、主に以下の三つのプラン(個人利用)があります。
サブスクリプション型
- Office 365 Solo
永続版
- Office Home & Student 2016 for Mac( Excel、Word 、PowerPoint、OneNote、25,704円)
- Office Home & Business 2016 for Mac(Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、35,705円)
これはもうOffice 365(1年更新)以外にありえません。
Office 365でなければWindows版とMac版の両方を購入しなければならず、価格メリットがないためです。
Office 365 Soloなら一ライセンスにつき最大2台までインストールできます。
- Windows PC × 2台
- Mac × 2台
- Windows PC × 1台 + Mac × 1台
OfficeをPCで無料で使うには、Office Online、Open Office、Libre Office、Office 365 Solo無料体験版などいくつかの方法がありますか、詳しい内容について、前回の記事をご覧ください。
外出中、スマホやタブレットはノートパソコンの代わりとなっています。
ではモバイルで仕事は本当にできるのか?以下では、モバイルでOfficeを使うには、どのような方法があるのか調べて見ました。
Office Onlineは、マイクロソフトから無料で提供する「Web上でOffice製品が利用できるサービス」です。
「Microsoftアカウント」に登録するだけで、どのようなデバイスでも場所を問わずアクセスすることができ、無料でWord、Excel、PowerPoint、OneNoteのドキュメントを表示、編集、共有できます。即ち、PCだけでなく、モバイルでも使えます。
ただし、通常版のOffice製品と比較すると、機能面や操作性で劣る部分は確かにあります。
が、家庭で使用する分にはほぼ十分と言える機能は備わっています。業務で使われるようなマクロ機能などを使っていなければ大丈夫でしょう。
Microsoftは、iPhone/Android向けに無料の「Office Mobile」を提供しています。
Office Mobile無料で使えるのは画面サイズが10.1インチ未満の端末で、10.1インチ以上の場合、Office文書の閲覧はできるのですが、編集はできません。
例えば、iPhoneは一番画面が大きい機種でも5.8インチ(iPhonex)ですから全機種が無料利用可能です。
これが個人利用に十分な機能が備わっていますが、商用利用できません。詳しい内容について、
「超便利」10.1インチ以下の端末で無料使える「Office Mobile」を使ってみた
をご覧ください。
Microsoft社は、2014年からiOS向けに、無料のOfficeアプリを提供しています。
iOS向けのOfficeアプリは、iPhone/iPadに最適化されたユニバーサルアプリとなっており、iPhoneでも書類の新規作成・編集・印刷などを無料で行うことができます。
無料でインストール
- Microsoft Excel
- Microsoft Word
- Microsoft Powerpoint
- Microsoft OneNote
- Microsoft Outlook
- Microsoft OneDrive
以上のキーワードでApp Storeを検索するとMicrosoft Officeの各アプリが見つかります。
Office 2016のようにExcel、Word、PowerPoint・・・等が一度にインストールされるわけではなく、個々にインストールが必要です。
Microsoftアカウントでサインインすることで無料でOfficeファイルの作成・編集が可能
iOS向けのOfficeアプリをインストールしただけではExcelやWordなどのOfficeファイルが閲覧しかできません。
Officeファイルを編集するためにはMicrosoftアカウントでサインインする必要があります。
MicrosoftアカウントはMicrosoft公式サイトから無料で取得できます。
ただし、無料での編集には以下の制限があります。
無料で利用できない機能
iOS向けの「Microsoft Office」アプリでは、以下の一部機能(プレミアム機能)は無料で利用できません。
Word
- セクション区切りを挿入する
- ページ レイアウトで列を有効にする
- 別のページのヘッダーおよびフッターをカスタマイズする
- ページの向きを変更する
- 変更を記録して確認する
- 作成した色を図形に追加する
- ワードアートを挿入および編集する
- 影や反射のスタイルを画像に追加する
- グラフ要素を追加および編集する
- 作成した色の網掛けを使って表のセルを強調表示する
Excel
- ピボット テーブルのスタイルおよびレイアウトをカスタマイズする
- 作成した色を図形に追加する
- ワードアートを挿入および編集する
- 影や反射のスタイルを画像に追加する
- グラフ要素を追加および編集する
PowerPoint
- 発表者ツールを使ってプレゼンテーションを行いながら、発表者のノートを確認する
- 作成した色を図形に追加する
- ワードアートを挿入および編集する
- 影や反射のスタイルを画像に追加する
- グラフ要素を追加および編集する
- 作成した色の網掛けを使って表のセルを強調表示する
この他に、10.5インチと12.9インチのiPad Proでは編集できない、商用利用できないなどの制限もあります。
これで、高度な編集機能を利用するには、Office 365のサブスクリプション契約(有料)が必要になります。
Microsoft社は2015年からAndroidタブレット版のOfficeをリリースしました。
Office for Android OSでは、
- Microsoft Excel
- Microsoft Word
- Microsoft Powerpoint
- Microsoft OneNote
- Microsoft Outlook
のアプリが利用できます。
こちらはMicrosoftアカウントがなくても利用できます。これがOffice for iOSとの大きな違いです。
無料で利用できる機能
Word・Excel・PowerPoint共にレイアウトの再現性が高く、文書の表示・作成・編集といった基本的な機能を利用可能。
無料版のWordではフォント、画像、表、テキストボックス、図形、脚注、ページ レイアウトなどの書式が備わっています。
Excelは数式・テーブル・グラフ・コメント・ピボットテーブル・スパークライン・条件付き書式を全て搭載。
PowerPointはフォント・画像・表・テキストボックス・図形・切り替え・発表者ノートを搭載しており、作成や編集といった作業もタッチ操作で直感的に行えます。
無料で利用できない機能
Word
- ページ/セクション区切りを挿入する
- ページレイアウトの列を有効にする
- 別のページのヘッダーおよびフッターをカスタマイズする
- ページの向きを変更する
- 変更を追跡して校閲する
- カラフルな網かけで表のセルを強調表示する
PowerPoint
- スライドショーのインク注釈を保存する
- カラフルな網かけで表のセルを強調表示する
ということで、Office for Android OSも同じで、高度な編集機能を利用するには、Office 365のサブスクリプション契約(有料)が必要になります。
Office 365を契約することで、iPad/iPhone、Androidで以下のすべてが利用できるようになります。
- 以上で制限された機能がすべて利用できる
- 商用利用可能
- 10.5インチか12.9インチのiPad Proでも編集可能
- 常に最新Officeへ無料アップグレード可能
二台のPC/モバイルをお持ちの方はOffice 365 Soloが最適、二台以上持っているなら、Office 365 Businessがおすすめ。Office 365 Businessは法人向けと言っても、個人でも使えます。
会社で画面サイズが大きいPCを使い、外出中、持ち歩きやすいモバイルでも仕事できるのが超便利でしょう。
モバイルで高度な編集機能を使わないなら、無料のOffice Online或いはOffice mobile(画面サイズが10.1以下の端末)で十分。
すべての機能を使い、商用利用するなら、Office365を契約する必要があります。