あべのハルカス美術館で見た「コシノジュンコ 原点から現点」の続きです。以下の文章は展示パネルから引用しました。
2020年、新型コロナウイルスによるパンデミックが世界中に広がり人々を震撼させた。人との交流が制限される中、コシノは自分の「原点」であった絵を描く事に時間を費やしたという。
将来は美大へ進むことを目標にしていた高校時代。進む道は変わっても絵を描くという情熱は色あせることなく、コシノの「現点」の一つに位置付けられている。
展示された作品が放つ力強さや躍動感は、観る者を鼓舞するだけでなく、今もなお新たな創造に挑み続けるコシノの世界が「現点」から「未来」へ続いていくというメッセージも込められている。
展示室では、2022~23年に制作したテクスチャー作品を見ました。コントラストがはっきりしていて「対極の美」を見て取れます。
黒の合理Ⅰ
黒の合理Ⅲ
黒の合理Ⅳ
影のコンポジションⅠ
影のコンポジションⅡ
影のコンポジションⅢ
影のコンポジションⅣ
琳Ⅷ
琳Ⅹ
琳Ⅺ
琳Ⅻ
幻Ⅰ
幻Ⅱ
幻Ⅲ
金の隙間Ⅰ
金の隙間Ⅱ
金の隙間Ⅲ
緊張Ⅰ
緊張Ⅲ
緊張Ⅳ
緊張Ⅴ
緊張Ⅵ
一本の光Ⅲ
金の影Ⅰ
金の影Ⅱ
金の影Ⅲ
「対極」という概念は、コシノジュンコが1980年代から取り組んだ「アール・フュチュール(未来の芸術)」の核となるもの。「マルと四角」対峙するふたつの真実を融合せず結合せず共存繁栄することで新たな美しさを作り出します。
《対極の美ー無縁に続く円》は、日本の伝統の機能である「折る・畳む・重ねる」をテーマに作り出した作品を、世界最大の3Dプリンターを使用し積層オブジェになることで、無限に続く円を表現した作品です。
展示室の外に、立派なランの花が並んでいました。展覧会開催を祝うもので、コシノジュンコ氏の交友関係の広さを物語っています。
ミュージアムショップでは、コシノジュンコの出身地・岸和田名物の「だんぢり」を買いました。まんじゅうの方が生地がしっとりとしていておいしかったです。
昨年12月30日(金)に行ったので、16階のフロアに正月飾りが出ていました。
クリスマスツリーが残っていたのは意外でしたね。オーナメントは「あべのべあ」。
人形そのものは同じはずですが、置く角度によって顔の表情が微妙に違い、別物に見えるのが不思議でした。
小春日和で、展望テラスの方が美術館より混んでいました。
長居方面の景色。
生駒山方面の景色。どちらもマンション広告のよう。
やはりここからの景色は、梅田&新世界方面一択です。
エレベーターホールの隅っこに、天王寺公園周辺エリアの模型がありました。
手前に茶臼山、慶沢園・天王寺公園・大阪市立美術館・天王寺動物園が横一列。その向こうにてんしば。
左端に天王寺駅。緑色の建物があべのハルカス。白い建物がアポロビル・あべのルシアスなど商業施設を表しています。
この日の晩は「日本レコード大賞」を見る予定があり、どこにも寄らず帰りました。
おわり