宇治神社 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 宇治神社に着きました。

 

 

 鳥居の両側にはあうんの狛犬。鎌倉時代前期の作品で、宇治市の重要文化財に指定されています。

 

 

 狛犬の背後は兎楽の樹。河内国から来た皇子菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)が、この地へ向かう途中道に迷ったのをウサギが先導し、振り返りながら連れて行った場所が、この宇治神社だったとか。

 

 

 かつてこの地は「菟道」と書いて「うじ」と呼んでいました。これが現在の「宇治」という地名の由来になったと言われています。

 

 

 手水の水は桐原水。宇治七名水の一つで現存する唯一の水。残念ながら飲めません。

 

 

 口から水を吐き出すウサギ。その様子が可愛らしく、思わず顔がほころびました。

 

 

 現在拝殿が建っている所は、応神天皇の離宮(桐原日桁宮)跡であり、菟道稚郎子皇子の宮居跡とも伝えられています。

 

 

 幼い頃から聡明で将来を有望視されていた稚郎子命応神天皇の死後、異母兄の大鷦鷯命(オオサギノミコト)と王位を譲り合い、自ら命を絶ったという説もあります。

 

 

 後に仁徳天皇として即位した兄が、稚郎子命の魂を弔うため、宮居に祠を作ったのがこの神社の始まり。本殿は鎌倉時代初期の建物で、稚郎子命の御神像と共に、国の重要文化財に指定されています。

 

 

 渡来人の博士達に典籍を学び、学問を究めたことから、稚郎子命学業や受験合格の神様として崇敬されてきました。

 

 

 稚郎子命をウサギが何度も振り返って案内したという伝説に由来するみかえり兎。人々の人生を道徳の正しい道へと導く神様の遣いとされています。

 

 

 ここは境内の奥にある特別な場所。

 

 

 寝そべるウサギは神の使い。古の時代の力が感じられるパワースポットです。

 

 

 参拝で心が洗われ、清々しい気分で次の目的地へと向かいました。