宇治散策① | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

2年前5月の散策です。

 

 三室戸寺を出て源氏物語ミュージアムへ向かう途中、京都翔英高校前に史跡を発見。

 

 

 宇治市指定文化財「線刻阿弥陀三尊仏」で、平安時代末期のもの。平等院の阿弥陀信仰につながる石仏だとか。

 

 

 画像は阿弥陀如来の線刻。末法思想が流行った時代、心の慰めに刻んだのでしょうか?

 

 

 源氏物語ミュージアムは休館日。月曜日に訪ねたのが失敗のもとでした。

 

 

 そんなわけで源氏の庭を見ておしまい。次へ進みます。

 

 

 15分歩きました。こちらは東屋観音像。鎌倉時代後期の作品と考えられる石造の聖観音菩薩坐像で、宇治市指定文化財です。

 

 

 こちらは宇治橋の守り寺として崇敬を集めている橋寺。聖徳太子の命により、推古12年(604)、秦河勝(はたのかわかつ)が創建したと伝えられています。

 

 

 本尊は鎌倉時代中期の地蔵菩薩。弘安9年(1286)に宇治橋を再興した西大寺の僧、叡尊がこの寺で大放生会を行ったことから放生院と名づけられました。

 

 

 面白かったのは一列に並ぶ十二支主本尊。私の本尊は普賢菩薩。全てにおいて賢く、あらゆる所に現れ、命ある者を救う行動力のある菩薩なのだとか。

 

 

 宇治橋断碑は、大化2年(646)、僧の道登(どうとう)が宇治川に橋を架けた由来を刻した碑で、現存する日本最古の碑。

 

 

 寛政3年(1791)頃に上部3分の1が発見され、復元したのがこの蔵の中にあります。

 

 

 宇治川のほとりを歩きました。

 

 

 ヒロイン浮舟と匂宮が小舟で漕ぎだす情景を描いた、源氏物語宇治十帖モニュメント。背景の屏風は橋姫の場面だそう。

 

 

 こちらは光源氏という名の椿。花期は1〜4月で見頃を外しました。

 

 

 葉も黄ばみ、お世話にも綺麗とは言えません。

 

 

 石段に座って一休み。対岸の景色を眺めました。